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ELLEGARDEN 「YOU GO」@渋谷AX [LIVE OR DIE ?]

年内に、その花を落とすことを発表したバンドの足跡の1つでも共に踏みたくて。
歩みを、足並みを一緒にしたくて。

数少ない夫婦の共通項。
うちの奥さんが2年ぶりのKEMURIのチケットを取っていました。

5月29日 渋谷AX。今日のライブ。
まずは、チャリティーであること。
その主旨を踏まえた上で、心落とす下調べをせずに行ったがために、
3バンドが手向ける感情と見つめる視線が理解できずに、
AXに入ってしまったことに、少し後悔の念を置く。

この文章の組み立ての前に、フライヤーを熟読し。
その集う先の意味を感じてから、言葉を作る。

今回のチャリティーライブ「YOU GO

誰も知らない世界のほころびがあって。
このほころびにピンポイントで、その穴を埋めるような。

そんなパッチワークをすることが明確な主旨ならば、お金を置くことは出来るけど。
昔BLOGにも書いたが、流行として啓蒙活動という旗印の下。
それがチャリティーだと、勘違いを招くようなホワイトバンドとは天と地の差がある。

MCでもあったけど、ハノイとAXは、細くても確かな線で繋がっている。
それをそのMCに賛同出来るのは、KEMURIを信じているから。
真っ直ぐにいつも言葉を曲にするから。
そこに確実に注がれてるだろうなと実感できる。
有名芸能人が、指を鳴らして貧困を訴えているのとは、正直レベルが違う。

100払って、その半額でも困っている人の下に届くのなら。
その100は生きているわけで。
そういう関係が至極「チャリティー」という言葉に望ましい。

仲介をはさんで、広告をはさんで。
100届けたい気持ちや金が、割削されるのは耐えがたい。
「てめぇーらの給料や経費の一部を募金してるわけじゃねぇー」という心地になるだろう。

今回どのような収支にあるかはきっとサイトを見ればハッキリすると思うけど。
でも、そんな必要もないでしょう。

今日の3つのバンドは、不純さを不透明さをそんなことすら疑念を抱くことのない、
真っ白さを感じれる匂いの中。

吐き出す二酸化炭素の温度が確かに感じれて。
その呼吸の温度を感じれるぐらい、確かな温もり、いや熱気を感じれたのです。


(※画像はGOMORINI Gより)

【ELLEGARDEN】
「今をときめくこのバンドが、いったい何を見せてくれるのか?」
とても楽しみでした。

リフが轟々しく鳴り響いた瞬間に、「NO USE FOR A NAME」の音を
初めて聞いたことを思い出しました。
正直に言えば、あの声あの音で、なぜあんなにもキャッチーな音が作れるのか、
仕組みを理解するのに、思考を巡らせる時間がかかりました。

初めて聞く曲・初めて見るステージ。

その鉢にいったい何が生まれるのか?
俺の感情の土壌に。
望むような色の花か?実か?

細かい期待はあっても、大いなる期待はない。
彼らの名前と風貌と、ショップの店頭などで断片で聞いた楽曲の微音は、
さほど僕への好奇を呼ばなかっただけ。

「実」を望んでも、「実」がつかないこともあるし。
望んでないのに、「実」がつくこともある。
望んだ色の「花」や「風貌」が生まれないこともある。

今回、このエルレガーデン。
僕の所感でいえば、なんと懐深いバンドなんだと思いましたよ。
一見さんにもやさしくそれでいて、心を包む。
LOUDの中に、美しい旋律を秘めながら、その旋律が上手く心に融解する。

このLOUDの中にというのがポイントで。
ヒットチャートを望まない若き人間の心に、
幼き頃にほぼ必ず通るヒットチャートの匂いが隠れて含ませた
特異な形でありながら、万人に浸透する力は信徒を生むわけです。

自分の複雑な感情が、簡単に解ける気持ちの糸口を代弁出来るような、
柔和さが、このバンドの持ち味かと思いました。

ハイスタンダードともブラフマンともハスキンとも違う。
心の置き場はもっと、聞き手よりに置いてある。
そこに心落として単純に聞くだけで。
容易に心に解けてくるのは、ブルーハーツに似ているのかもしれない。

今の時代に、青い春を過ごす人々の時間。
そんな人間にとっては、このバンドがデカくなればなるほど葛藤するだろうな。

見失わない想い出を、感情を、生き方を。
彼らの音が、支えになるような生き方をすれば、きっと宝物になるのだろうなって思いました。

僕には、もうそんなバンドの存在があるから。
彼らがナンバー1にはならないから。
少し客観的に見れたのかなと思います。

でも、NEW GENERATIONの気持ちが、少しだけ理解出来た気がします。
僕らの時代にはパイオニアが多すぎた。
それもまた大きな理由。

こないだ、ELLEに訴訟喰らって、敗訴してたけど。
ありゃぁーELLEの売名行為ぐらいにしか考えられない。
だって、今の勢いは圧倒的にELLEを凌ぐでしょう。

--抜粋--
「ELLE」のブランド名で女性誌の発行やファッション商品の製造、販売を手がける
仏アシェット社が、日本のロックバンド「ELLEGARDEN」(エルレガーデン)の
ロゴ入りTシャツなどで商標権を侵害されたとして、同バンドが所属する
東京都内の音楽会社にロゴ入り商品の販売差し止めなどを求めた訴訟の判決が
16日、東京地裁であった。
 
市川正巳裁判長は商標権侵害を認め、一部商品の販売差し止めなどを命じた。
判決によると、アシェット社は「ELLE」と「エル」の文字を含む400以上の商標を
日本で登録しており、「ELLE」の文字を含むバンド名のロゴが入った
26種類の商品について商標権侵害を主張した。

音楽会社は「名前は一体不可分で、バンドは極めて有名なために誤認されるおそれはない」
などと主張したが、判決は「バンド名は『ELLE』と『GARDEN』の2つの単語から成り、
バンドのロゴが入った商品の一部は、アシェット社と組織的に関係ある商品と混同される」
と述べ、15種類の商品について、差し止めを認めた。

==

大体、ELLEって。
俺らがガキの頃、それも10歳くらいの最もおしゃれな筆箱なイメージしか無ぇ(笑

==========

東京スカパラダイスオーケストラとKEMURIの感想は、別記事。


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コメント 8

本文の音楽とは少し離れた内容で申し訳ありませんが、コメント致します。

〝ELLE訴訟〟の話は裁判が結審した後にだんなに聞いて知りました。
なんのこっちゃと思いネットニュースで詳細を読みました。
実は、自分の勤めていたアパレル企業はELLEのアパレル商品を
日本で製作・販売することを許されたライセンシーを持っている会社でした。
それがなければあまり気に留めなかったかも知れません。
結論としては、あほくさ、という感想で終わったのですが、
気になったのはその内容です。

ライセンシーを持っているというだけで、販売する製品について
あまり口を出してくるタイプではなかったアシェット社が、
日本の音楽市場まで詳しいとは思えません。
そこで考えられるのが、その日本での製作に携わっている、
トップの人間はオジサン・オバサンばかりの部署です。
ELLEGARDENは、ELLE(エル)しか知らない古い人間にとっては
〝エルレガーデン〟とは読むことが出来ないでしょう。
きっと、ELLEGARDENを正しく読めなかったオジサン・オバサンたちが、
彼らの活躍っぷりとその名を浸透させてゆくことに危機感を覚え、
本家のアシェット社に報告(告げ口?)したのではないでしょうか。
その結果がELLEGARDENの敗訴なのだとしたら、
あまりにも馬鹿げた話です。

まぁ、あくまでも内情を知る人間の憶測でしかありませんが。(笑)
アパレル企業はブランド名に命懸けてるとこ多いですから・・・
それが彼らのプライドでもあるんですけどね。

音楽以外の内容を長々とすみませんでした。
by (2007-05-30 14:55) 

yubeshi

豪華ラインナップの充実のライブだったんですね。
私も(年甲斐無く)エルレガーデンは結構好きだったりします。最初は読み方が分からなくて、渋谷のタワレで恥を忍んで店員さんに聞きました(笑)
by yubeshi (2007-05-30 22:15) 

ルースターズ

>ぞうの国のあるじ様
いやいや、書き込み感謝です。
この類の書き込みは貴重です。

そうそう絶対誰かが、発端でチクってるんです。
雑誌のELLEですら、日本の浸透は低く。
挙句、洋服の「ELLE」とか言ったら、正直シェアあんの?
って思うわけじゃないですか?
(失礼な発言かもしれないけど(笑))

エルレガーデン聞いてる奴等が、ELLEを知るわけないし、
ましてや、ELLEを着てる人が「エルレガーデン」を知ってる
わけがない。
それにそんなにムキになるブランドでもないでしょ?って冷めた感じ。

シャネルのシャネルズとは違うんじゃね?みたいな(笑
by ルースターズ (2007-05-31 07:50) 

ルースターズ

>yubeshi様
最初は「KEMURI」のチャリティライブだったんですが、
あれよあれよと対バンが入ってきた感じです(笑

豪華は豪華ですが、やっぱりKEMURIの少し前の
曲を堪能したかったです(笑
去年もこのライブ行った記憶があるのに、
油断してたというか、なんというか(笑
by ルースターズ (2007-05-31 07:52) 

因みにですが、疑問にお答えします。

別に失礼ではありませんよ。(笑)
仰る通り、確かにそんなにニーズもないですが、
一時期流行った〝クレージュ(これも同社のライセンシー)〟
と同じように、昔からの顧客というものが存在します。
この辺が頭のカッタ~イおやじとオバハンの領域です。
では何で持っているかと言うと、名前を使ったサブ・ブランド
というものがいくつか存在し、それで利益を得ているのです。
例えば子供服とか、中高生向けのリーズナブルな衣料とか。
郊外の大きなショッピングモールなんかに行くと、
必ずと言っていいほど入っています。

だからまぁ、もしかしたらELLEとELLEGARDEN
両方を知っている世代も存在すると思いますが、
そういう人たちはちゃんと分けて考えられるでしょうから。(笑)

エルレにしてみたら〝傍迷惑な言い掛かり〟でしか
ないでしょうねぇ・・・・・・・(溜息)
by (2007-05-31 14:59) 

ミック

ELLEGARDEN、大好きです^^v
by ミック (2007-06-01 00:53) 

ルースターズ

>ぞうの国のあるじ様
まさかそっから来るとは思わないでしょうね(笑
もはや、中学生の因縁レベル・・・・。
肩ぶつかって、なんじゃぁ?!コラァ!みたいなね。
by ルースターズ (2007-06-01 08:01) 

ルースターズ

>ミック様
ミックさん、TOO YOUNGじゃないっすか!(笑
もはや、感じたまま言葉をおきました。

今の時代がコレなんだなぁーっておっさんみたいな心地でした(笑
ボクの好きな音楽の地層がまた1つ深くなったんだなって。
そんなこと思いました。
by ルースターズ (2007-06-01 08:05) 

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