蒸機運転前夜 その3 [活動報告]
蒸機運転前夜 その2の続きです。
蒸気漏れが発生したのは逆止弁というパーツで、ボイラーからインゼクター(ボイラー給水機)への水の逆流を止めるための給水系統では重要な部品のひとつです。
この緊急事態に、早速代表幹事TさんとメカニックSさんが逆止弁を取り外し、分解点検することになりました。
外した逆止弁を点検するTさんとMさん
分解し点検した結果、内部の弁が歪んでしまっており、きちんと閉鎖されず、蒸気が漏れてしまっていたことがわかりました。その歪み具合からどうやら逆止弁の内部に残っていた水分が凍結して内部の弁を歪めてしまったものと思われます。ボイラーの罐水は凍結防止のため保温してあったのですが、配管内部の水が完全に抜け切ってなかったのは盲点でした。
早速、ストックパーツの中から交換用の逆止弁を探しますが、残念ながら配管の径が合う逆止弁がちょうど在庫切れ! 一時的に3号機から外してきて…との案も出ましたが、なんと兄弟機でありながら6号機の給水配管と3号機の配管は径が異なっており、移植もできない状況だったのでした。
結局、翌10日の運行に当たるはずだった6号機は、前夜の昇圧点検により急遽その任から外され、3号機に本務機を譲ることになってしまったのでした。
夜10時近くなって3号機にも火が…
念のため、その後3号機にも火を入れ、昇圧検査を行いました。その結果、3号機は運行に問題ないことが確認され、翌日に備えることになりました。
突如発覚したトラブルは深夜近くまでかかってようやくひと段落したのでした。
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