蒸機運転前夜 その2 [活動報告]
蒸機運転前夜 その1のつづきです。
Fシェフのお料理もひと段落した午後8時頃、メカニックのSさんは明日の蒸機運行に備えて、腹ごなしに6号機の昇圧試運転を行うことにしたのでした。
運行前夜に火を入れ、配管やパッキンに漏れがないかどうか確認するとともに、こんな冬の寒い日には前夜に罐を暖めておくと、翌朝の昇圧所要時間も違ってくるからです。
外は期待した雪ではなく、土砂降りの雨。Sさんは「これが雪だったらなぁ」などと思いつつ、6号機の焚き口に火を入れたそうです。
6号機の煙突から煙が…
ちなみに、まきば線のボイラー保管方法は運転日数が少ないこともあり、従来から水を完全に抜いて乾燥保管していました。しかし昨年から軟水機を導入したこともあり、ボイラーに罐水を満たした満水保管に切り替えたのでした。もちろん冬季は凍結のおそれがありますので、焚き口から電気ヒーターを入れ凍結防止を図っていました。
火入れから1時間弱。そろそろ圧力計の針が動き始め、ボイラーに圧力がかかり始めます。そのままSさんはインゼクター(ボイラー給水機)でボイラーに水を補充しようとしました。給水管のボイラー側バルブを開けると……
ぶしゅーーー!
給水管の途中にある逆止弁というパーツのあたりから盛大に蒸気が漏れ出したのでした。
給水管のバルブを閉じると漏れも止まりますが、それではボイラーへの給水ができません。給水ができないようなら運行も不可能です。
運行は明日。はたして明日朝までに6号機は動くようになるのでしょうか?!
逆止弁から盛大にもれる蒸気
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