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Yngwie Malmsteen 『THE SEVENTH SIGN』 [音楽(レビュー)]

現在、当ブログでは食のブログ化進行中ですが。。

メインはロックスタイルですので間違いなきよう(笑)

レビューコーナーもついに17枚目!

そんな“SEVENTH”な一枚をご紹介♪

 

セヴンス・サイン

セヴンス・サイン

  • アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーン
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1994/02/18
  • メディア: CD

 

1994年、ソロとして7枚目のアルバムとなるこの作品は、

タイトルをそのままにしたその楽曲の完成度への自信と共に

彼自身のまた新たな一面を見せることとなった転機とも言えよう。

http://yngwie.org/

 

イングヴェイ・マルムスティーン

アルカトラスのギタリストとしてシーンに登場して以来、

クラシックの要素を含んだメロディや指捌きは、

多くのフォロワーを産んだと言っても過言ではないだろう。

 

ロックにクラシックを取り入れたギタリストと言えば

DEEP PURPLE~Rainbowのリッチー・ブラックモアの名が

先にあがるだろうが、イングヴェイは彼の影響を受けつつ、

また、ロック界ではジミ・ヘンドリックスジェネシスなどに、

クラシック界ではバッハニコロ・パガニーニなどに

感銘を受け独自の超技巧スタイルを確立させた。

クラシックを融合させた彼のようなスタイルは

しばしばクラシック・メタルとかネオ・クラシカルなどと呼ばれる。

 

プレイの一番の特徴としては、コード分解を駆使した

スウィープ・アルペジオ奏法であろう。

彼の登場によってギターのソロプレイ速度は

この後、急速に技巧化・高速化が進んで行く事となる…

 

  

 

さて、今作は前作『FIRE AND ICE』の経験もあって

楽曲作りに特に重きを置いて製作されたようだ。

その中で特に問題となったのはヴォーカリスト選び。。

多くのアーティストに声を掛けたが難航に難航を重ね、

最終的に選ばれたのはマイク・ヴェセーラ氏

彼といえばかのLOUDNESSの第2期のヴォーカリストだ!

ただ、ライブで通用しないと解雇されていたらしいが…???

彼との交流によって生まれたこれらの楽曲は

イングヴェイにとってもまた一つの新境地として

賛辞を受けるのである…。

 

01.  NEVER DIE

 「ネヴァダァァァァァ~~イ♪」

 と力強く幕を開けるこのアルバム!

 オープニングから突き抜ける疾走間とともに

 楽曲から感じるへヴィさがカッコいい一曲。

 マイク・ヴェセーラのシャウト、

 そしてインギーのマイナー調クラシカルさたっぷりな

 ギタープレイが満足できる一発!

 

02.  I DON'T KNOW

 イングヴェイと言えば“ネオ・クラシカル”

 即答できそうなほどのイメージではあるが、

 この楽曲は意表をついたブルージーかつアメリカンな味わい♪

 なので彼の楽曲としては珍しいタイプにあたるかな。

 それでも案外と彼のスウィープ速弾きフレーズが馴染む良さ。

 

03.  MEANT TO BE

 ミディアム調の歌モノ。

 どうしても速弾きギタリストとしての印象があるので

 こういった楽曲はあまり人気がなかったりするのだが、

 個人的には素直にメロディの良さがわかる曲の

 一つとして推薦しておきたい。

 このアルバムはそんなメロディの良さに惹かれる一枚ですよ♪

 

04.  FOREVER ONE

 愛の想いを楽曲に込めて…

 マイクのヴォーカルが印象的に響くバラードナンバー。

 アコギやピアノの哀愁を帯びたメロディに

 うまい事乗っかるこの叫びが一つとなっているだろう!

 

05.  HAIRTRIGGER

 そしてコチラ!!!

 実はかなりのリフメイカーということがわかる一曲であろう。

 イントロ然り、メインリフ然り、そのカッコよさが詰まっている。

 むしろギターソロよりも印象的なへヴィな疾走感っ!

 ちなみに「HAIRTRIGGER」“一触即発”らしい。

 

06.  BROTHERS

 亡き兄者への想いを乗せたインスト曲。

 彼のギタートーンってどの音を聴いても

 どことなく哀しみのこみ上げてくるような心地がするので、

 こういったバラードには特に感情的になってしまうな…

 悲しさが募るとても素晴らしい一曲!

 

07.  SEVENTH SIGN

 このアルバムのタイトルナンバー!

 まぁ、七曲目だしね(笑)

 初っ端からクラシカルさたっぷりな世界観と共に

 知らぬ間にいろんなメロディを口ずさんでしまいそうな

 キャッチーさがたまらん一曲だろう。

 ソロプレイのスウィープって連発されると

 どうしても飽きが来てしまうことがあるのだが、

 この曲は特にドラマティックさも加わって

 何度も聴いていられるものとしてオススメできる!

 

08.  BAD BLOOD

 意表を突いた曲・その2.

 彼には悪いが、たまに聴きたいと思う度合は、

 往年の名曲よりもコチラの方が上かな。

 ミドルスロー・テンポのブルースがかった一曲。

 インギーの芸の幅を感じる…

 

09.  PRISONER OF YOUR LOVE

 素直にメロディがツボにくるラヴ・バラード!

 ベースにバッハの「G線上のアリア」を感じられることもあり、

 クラシックとHR/HMとの交わり具合がこの上ないと言えよう。

 このアルバム中、マイクのヴォーカルが特に光る!!

 

10.  PYRAMID OF CHEOPS

 「クフ王のピラミッド」という意。

 そのタイトルが想像させるように、

 イントロから既にエジプト~~ンな曲。

 終始へヴィに重厚に迫るリズムが

 何かの儀式かのように印象づいてくる!!

 

11.  CRASH AND BURN

 疾走感と共に突き抜ける流麗なクラシカルメロディが

 マイクのヴォーカルとうまく溶け合って

 このアルバム最高のクライマックスを迎える…

 彼にとってもまた、新たな一面と言えばいいだろうか。

 これまでのイングヴェイ感が崩れ落ち、

 新たなステージとして燃え上がる一曲!

 

12.  SORROW

 一枚を締めくくります悲しみのインスト曲。。

 先の曲までの流れをまとめるようなギターメロディが

 美しく、そして儚く響き渡ります。

 

13.  ANGEL IN HEAT

 こちらは本編とは別に日本用にボーナスとして収められた一曲。

 なんと初のイングヴェイによるヴォーカルの

 ブルースロック気質な一曲と言えばイイだろうか。

 

多くの声によると確かに彼のソロ期としては、

ソロデビューアルバムである『Raising Force』

一つのイングヴェイ形が出来たであろう作品の

『Trilogy』『Odyssey』が代表作として挙げられるだろう。

しかしながら、その一つのイメージとは違った

ある意味でいい意表の突き具合と新たな道標を示したこの作品は

今日の彼を作り上げたアルバムと言ってしまっても良いだろう。

そんな今の楽曲もまた、

今の彼らしい速さと華麗さに満ちたものを

提供してくれているのだ。

 

“G3”プレーヤー関連ブログ…

JOE SATRIANI 『crystal planet』

STEVE VAI 『Real Illusions: Reflections』

 

アンリーシュ・ザ・フューリー

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  • アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/02/23
  • メディア: CD

 
ライジング・フォース

ライジング・フォース

  • アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

 
オデッセイ

オデッセイ

  • アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD
 
 

トリロジー

トリロジー

  • アーティスト: イングヴェイ・マルムスティーン
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD

 

 

アルカトラス

アルカトラス

  • アーティスト: アルカトラス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2002/08/21
  • メディア: CD

 
ソルジャー・オブ・フォーチュン

ソルジャー・オブ・フォーチュン

  • アーティスト: ラウドネス
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/02/14
  • メディア: CD
 
 
セリング・イングランド・バイ・ザ・パウンド

セリング・イングランド・バイ・ザ・パウンド

  • アーティスト: ジェネシス
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 1995/11/29
  • メディア: CD
 
ウィンダム・ヒル:バッハ作品集

ウィンダム・ヒル:バッハ作品集

  • アーティスト: オムニバス, ポール・マッキャンドレス, ゲイル・ルヴァント, トミー・モーガン, スティーヴ・アーキアーガ, アンディ・ナレル, ナイトノイズ, フィリップ・アーバーグ
  • 出版社/メーカー: BMGファンハウス
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD
 

G3 - Live in Denver (2003)

G3 - Live in Denver (2003)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2004/02/24
  • メディア: DVD

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コメント 11

Rucci

イングヴェイですね♪
オデッセイは、随分聴きました♪ヘロヘロに酔っ払ってしまっているイングヴェイのライブも、かつて行きましたね。。。
彼は、早弾きに取りざたされることも多かったけれど、やはり音楽を愛する情熱が心を惹きつけますね。こんなに、スタイリッシュでCOOLでも、いわゆるギター小僧なところがいいですよね♪
by Rucci (2006-02-28 08:56) 

こんばんは。
このアルバムは歴代の中でも、楽曲の出来、バラエティさ、といった部分でかなり上位に来るアルバムだと思います。いろんな種類の楽曲が詰まっていて、中だるみすることがないです。一番すきなのは"SEVENTH SIGN"です。キラー・チューンと呼ぶに相応しいカッコいい一曲だと思います。
by (2006-02-28 22:20) 

イングヴェイの登場は、ある意味衝撃的でした。
その後、ギターリストたちは技術と速さを競い合い・・・
しまいには方向を間違えてしまい
変態プレイを極めてしまったギタリスト(マイケル・アンジェロ)もいたりと
楽しい時代でした。
by (2006-03-03 13:53) 

鎚鋸

>Rucci さま
いつもお世話になっております!!
大変遅くなってしまい申し訳ございませんでした。

そうですね彼と言えば大方「速さ」が取り上げられるのですが、
素直にその楽曲の良さ、そしてその情熱にも
胸をアツくさせるプレーヤーですよね!
『オデッセイ』も良く聴きました♪収録曲「Rising Force」は
寝起き時の着メロです(笑)
個人的にはこのアルバムが一番アルバムとしての
中身の充実さと新鮮さに長けたものだと思っています。
by 鎚鋸 (2006-03-08 01:39) 

鎚鋸

>ファランさま
いつもお世話になっております!!
大変遅くなってしまい申し訳ございませんでした。

良い意味で“らしくない”という感じがするアルバムですが
だからこそ彼らしいとも言えます。
タイトルナンバー「SEVENTH SIGN」は
聴き易いメロディながら聴き応えのあるソロプレイが魅力的ですよね♪

別件ですが、
次回レビューは(こちらも意表を突いて)
IN FLAMESに決定いたしましたのでお楽しみに!!
by 鎚鋸 (2006-03-08 01:44) 

鎚鋸

>へなちょこカウボーイズさま
いつもお世話になっております!!
大変遅くなってしまい申し訳ございませんでした。

そうですね~。
速さ→→→変態化のレールを引いてしまった
一人のプレーヤーでもありますよね。
出ました!マイケル・アンジェロ!!
やはりその名が挙がってしまいますよね~♪
by 鎚鋸 (2006-03-08 01:48) 

鎚鋸

>茶川リュウ之介さま
こちらでは初めましてですね!
ようこそいらっしゃいました、鎚鋸(つちのこ)と申します!

nice!ありがとうございました。
忙しさに負けて更新が滞ってしまっておりますが、
これからも記事を書いていきますので
またお越し下さいね。
by 鎚鋸 (2006-03-08 01:51) 

マイク・ヴェセーラキタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!
ちょっと仕事落ち着いたんで覗ききました。
by (2006-03-13 14:15) 

鎚鋸

>ken4lowさま
いつもお世話になっております!!
大変遅くなってしまい申し訳ございません!!!

マイク・ヴェセーラいいですよね♪
このアルバムでインギーとうまく絡み合っている
ところが痺れます!!
by 鎚鋸 (2006-03-19 09:32) 

stromblad

ご無沙汰しちゃってすみません。 イングヴェイは私の大好きなアーティストの一人でした。自BLOGではあまり取り上げてないものの、実は単一アーティストで一番CD揃っているのが彼だったりします・・・ 本作は前6作までの集大成とも言える傑作だと思います。特に「Brothers」「Seventh Sign」は名曲多い中でも更に上行く名曲だと思います。 これ以降パッとしないんだよなあ、個人的には・・・ 
by stromblad (2006-03-21 22:28) 

鎚鋸

>strombladさま
いつもお世話になっております!!

いえいえ。こちらこそなかなかお伺いできずに申し訳ないです。
近々またお邪魔させていただきますのでよろしくお願いいたします!
確かに最近のものは私もあまり好んで聴いてはおりませんが、
当時や初期の楽曲は私もたくさん聴きましたね♪
「Brothers」「Seventh Sign」は私も大好きです!!!
by 鎚鋸 (2006-03-23 23:24) 

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