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RAINBOW 『LIVE IN MUNICH 1977』 [音楽(レビュー)]

2005年度の個人的ランキング

第3位に輝きましたこのDVDを遅ればせながら紹介しましょう

 

リッチー・ブラックモアズ・レインボー・ライブ・イン・ミュンヘン 1977

リッチー・ブラックモアズ・レインボー・ライブ・イン・ミュンヘン 1977

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: DVD

 

こちらは1977年ミュンヘンで行われたライブ。

このライブの凄さは元DEEP PURPLEリッチー・ブラックモア

DIOBLACK SABBATHに在籍したロニー・ジェームス・ディオ

そして第2期JBGMSGにも在籍したコージー・パウエル

このいわゆる三頭政治時代”

貴重なライブ映像が見られると言うことだ!

 

このライブでのメンバーを紹介…

 

Ritchie BLACKMORE(Guitar)

Ronnie James DIO(Vocals)

Cozy POWELL(Drums)

Bob DAISLEY(Bass)

Dave STONE(Keybord)

 

ギタリストのリッチーがDEEP PURPLEを脱退して立ち上げた

Rainbow(当初はRitchie Blackmore's Rainbowとクレジット)。

このバンドはすこぶるメンバーチェンジが多く、

この布陣はいちおう第3期と言うことらしい。。

より自分に合ったメンバーを求める彼の性格のため、

こんなメンバーであっても、

さらりと「まだ実験段階」と答えてしまうのだが。。

しかしながら、インプロヴィゼーションやアドリブを絡めた

楽曲の演奏力はとてつもないものだと言えよう。

 

01.  Kill The King

 次作『Long Live Rock'n Roll』で核となる曲の一つ!

 この頃においては、まだ未発表の初ネタ卸し段階ではあるが

 『RAINBOW ON STAGE』と同じくしてライブ曲としての印象が強く、

 そのインパクトは絶大だ。

 

 5人5様のパワフルさに思わず拳を握る自分がいる!

 

02.  Mistreated

 DEEP PURPLE第3期からの曲。

 そのため、デヴィッド・カヴァーデイルの印象が強いが

 ディオが歌ってもしっくりとするのは

 それぞれ持前の極太の歌声を持っているからだろうか。

 

 リッチーのギターがブルージーに響く深い曲。

 ボブのベースも低音ずっしりと印象強い

 

03.  Sixteenth Century Greensleeves

 かの「グリーンスリーヴス」を匂わせるような

 素朴かつクラシカルなギタープレイから幕を開ける!

 「グリーンスリーヴス」というとどうしても第1期JBGなイメージが…

 

 さて、イントロが終わるとこれまたへヴィな様変わり。

 中世の伝えを引用した儚くも重たい一曲。

 

04.  Catch The Rainbow

 彼等のライブには付き物?の虹が異様に輝く一曲かな?

 (別にこの曲に限ったことではないが…)

 

 このライブではこの虹の天辺がRainbowとマークされる

 照明ヴァージョンもあり、そっちの方が個人的にはカッコいいな。

 

 ディオの感情がこの上なく注ぎ込まれるバラードナンバー。

 叙情的かつもの哀しげなこの楽曲が涙を誘う…

 

05.  Long Live Rock'n Roll

 ディオのMCおよび演奏中の煽りは微笑ましいもの。

 特に日本語字幕付きなので、いろんな場面でぼそっと言う言葉にも

 彼なりの面白みがあるものだ(笑)

 

 さて、こちらも「Kill The King」同様、

 次作アルバム『Long Live Rock'n Roll』に収録予定のタイトル曲。

 “オーストリア以外の人に向けたw”良ノリなロックナンバー!

 デイヴのキーボードもリッチーのギターに喰らい付く!

 

06.  Man On The Silver Mountain ~ Blues

 スタジオ盤とは違いやや疾走する魅力の一曲。

 そしてメドレー調に展開するこの楽曲が

 よりライブを面白いものとさせている。

 

 イントロからPURPLEの「LAZY」を匂わせつつ…、

 そして合間には「STARSTRUCK」も演奏されたり…。

 こんなノリ一発のアドリブ感がリッチーのライブでの醍醐味。

 まぁ、それらの気が合わなかったり何だりで

 彼はよくメンバーチェンジを繰り返すのだが…。。

 

07.  Still I'm Sad ~ Keyboard Solo ~ Drum Solo

 はい。バカノリです(笑)以上。

 合間にキーボードソロおよびドラムソロをフィーチャーした展開。

 画像は敢えて表示していないが、

 デイヴって撫肩なので後ろから見ると女性のように見える…

 (別に女に病んでいる訳ではないが…

 プログレッシブロックバンドに在籍していたこともあり、

 難解なフレーズを適度に絡めたプレイは流石のもの!

 しかし、リッチー、ディオ、コージーの3巨頭のインパクトには

 流石に敵わなかったようだが。。

 

 そしてコージー・パウエル…

 

 魅せるドラムプレイが見事!

 この人のプレイを映像であまり見たことが無かったため、

 あらためて視覚にも伝わってくる音が凄い!

 

08.  Do You Close Your Eyes

 ラストにギターの葬式

 この時期にはこの曲をギタークラッシュ用としていたようだ。

 リッチーの怒りの儀式が熱くも儚いといえるだろう。

 ギタリストたる者、感情の向こう側が見えたときに

 分身であるギターを破壊する衝動は感謝の表れであるのだが、

 その悲惨さに思わず目を瞑ってしまいたくなるのも

 見る側の正直な気持ちとも言えるかな?

 

伝説と言われるもう一つの所以。

特典映像のボブ・デイズリーのインタビューにもあるが、

リッチーが再逮捕されるかも知れないと言う

ギリギリのテンションで演奏されていると言うことだ。

そう思うと、「Man On The Silver Mountain」を演奏しているあたりから

まわりを心配そうに見る様子や苛立ち感が伝わってくるかも?

…この人このライブのときもそうだったけど結構問題抱えてます。。

 

さて、先記のとおり、この布陣でのRainbowもそうも経たないうちに

メンバーチェンジが行われ、『Long Live Rock'n Roll』以降は

楽曲の傾向もハードロック路線からPOP化が進んでゆく。

それを嫌がるリスナーの方も多いようだが、

これ以降でも珠玉な楽曲は多くそちらもオススメしたいものだ。

ともかく、この布陣での演奏は一つの幻の虹と化してしまったのだが、

映像として残っていることを有難く思う今日この頃である。

 

Ritchie Blackmore、DEEP PURPLE、Rainbow関連ブログ…

鎚鋸的2005年度ベストアルバム

“空耳アワー”なる売場が…

DEEP PURPLEのNEWアルバム、祝・国内盤も発売!

 

レインボー・オン・ステージ

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  • アーティスト: レインボー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: CD

 

バビロンの城門

バビロンの城門

  • アーティスト: レインボー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: CD

 

虹を翔る覇者

虹を翔る覇者

  • アーティスト: ブラックモアズ・レインボー
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2000/06/01
  • メディア: CD

 

ライヴ・イン・ジャパン

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  • アーティスト: ディープ・パープル
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/06/22
  • メディア: CD

情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー

情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー

  • アーティスト: ディオ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2002/11/13
  • メディア: CD

ヘヴン&ヘル

ヘヴン&ヘル

  • アーティスト: ブラック・サバス
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2001/03/07
  • メディア: CD

 

ジェフ・ベック・グループ

ジェフ・ベック・グループ

  • アーティスト: ジェフ・ベック・グループ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/01/18
  • メディア: CD

 

神話

神話

  • アーティスト: マイケル・シェンカー・グループ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2000/05/24
  • メディア: CD


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コメント 11

nobby

ライブの感動が直接コメントから伝わってきますね〜!
高校当時、レインボーのライブ行ってきたヤツは、2,3日耳鳴りしていたと言うから、70年代ロックのパワーは、空前絶後なんだろうな。なので、DVDで追体験する事は必要ですね。それも、できるだけ大音量で。マイルスの”アガルタ””パンゲア”のLPジャケットの内側に、注意書きとして、【この作品は、演奏者の意向により、できるだけ大きな音量で観賞して下さい】と書かれていたものね。(笑)
by nobby (2006-02-07 16:57) 

鎚鋸

>nobbyさま
いつもお世話になっております!

70年代のロックは私も大好物ですし、その勢い・パワーは
とてつもないものがありますね!!
このライブも特に溢れてくるエネルギーが凄いものです。

>、【この作品は、演奏者の意向により、できるだけ大きな音量で観賞して下さい】
そんなのがあるんですかw
しかしながら、それによってよりパワーを感じられることと共に、
どんなに小さな音やリアクションにも触れられる気がしますがね。
by 鎚鋸 (2006-02-08 08:59) 

鎚鋸

>ナイス君さま
初めまして鎚鋸(つちのこ)と申します。
ようこそいらっしゃいました!!

nice!どうもありがとうございました。
またお越し下さいね~。
by 鎚鋸 (2006-02-08 09:00) 

stromblad

特別にCozy Powellのファンと言うわけではないのですが、彼が在籍していた時期のバンドはどれも輝いてますね、このRainbowしかり、MSG、Gary Mooreなどなど・・・ 今生きてらしたらどんな音楽をやっていたでしょう。 ・・・それにしても、私もこのDVDは観たいなあ~
by stromblad (2006-02-08 12:21) 

このDVD欲しいんですよねー。
でも値段が高い。。アマゾンだとなんとか4000円台で買えるようですね。
バビロンの城門。虹を翔る覇者。最高です!
グラハム・ボネットやジョーの時代はPOP過ぎてあまり好きではないので、
やっぱりこの時代が最高。
by (2006-02-08 23:04) 

鎚鋸

>strombladさま
いつもお世話になっております!

確かにコージーの在籍時はどのバンドも輝いておりました。
(ただ、どれも短い期間でしたが…)
このDVDを見て改めてそのカッコいいドラムの一つを
魅せ付けられた感がありますよ。
本当に亡くなられたのが惜しい気持ちでいっぱいです。
by 鎚鋸 (2006-02-09 11:08) 

鎚鋸

>diamondogsさま
いつもお世話になっております!

レインボーの初期って楽曲と同じくして邦題もカッコいいんですよね!
『バビロンの城門(アーチ)』とか『虹を翔る覇者』とか!
ライブも最高の盛り上がりですので、
お値段が高いですが是非入手してみて下さいね♪
やっぱりPOP過ぎるのが苦手な方にはこれ以降は
敬遠されてしまうのですよね(笑)
by 鎚鋸 (2006-02-09 11:13) 

camel_mild_since_1913

ご心配おかけして申し訳ありません。

最高でしたね、このライブ。
by camel_mild_since_1913 (2006-02-09 14:29) 

鎚鋸

>CAMEL MILDさま
いつもお世話になっております!
いえいえ。お越し下さりありがとうございます。

はい!やはりDVDは値段がネックになりますが、
購入して良かったと思っています。
今ではメインに観ているライブの一つとなっていますよ。
by 鎚鋸 (2006-02-09 18:10) 

鎚鋸

>HALさま
いつもお世話になっております!
nice!ありがとうございます!
またよろしくお願いします~。
by 鎚鋸 (2006-02-10 20:08) 

鎚鋸

>へなちょこカウボーイズさま
いつもお世話になります!
Rainbowにnice!どうもありがとうございました!!
by 鎚鋸 (2006-02-23 11:11) 

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