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安全地帯 『抱きしめたい -安全地帯Ⅲ-』 [音楽(レビュー)]

先のブログで幻のライブについて触れ、

せっかくなので安全地帯のアルバムも一枚紹介しておく。

 

抱きしめたい

抱きしめたい

  • アーティスト: 安全地帯
  • 出版社/メーカー: キティMME
  • 発売日: 1992/11/21
  • メディア: CD

 

 

ヴォーカルを務めた玉置さんの今と言えば、

ドラマ「あいのうた」で活躍する

 

このような印象が強いだろう。

 

だけれども、この当時の玉置さんおよび安全地帯は

こんなご様子。メイクを施したオトナな雰囲気で全然イメージが違う。

しかしながら、本来持つカッコよさは今でも尚という感じだろうか。

(見た目も性格的にも幾分か丸くなったようだが…

 

このアルバムは『Ⅳ』『Ⅴ』『Ⅵ』と三作連続でオリコン1位を獲得する

いわゆる全盛期といわれる時期の一つ前の楽曲である。

前作『Ⅱ』で「ワインレッドの心」や「真夜中すぎの恋」といった

ヒット曲を世に送り出した彼らにとっては期待作となる一枚。

それが『抱きしめたい』を一つのテーマした

“コンセプトアルバム”として完成された。

 

実際のところその後のベスト盤で選曲されるのが、

ほとんどの場合「恋の予感」のみというのが現状ではあるが、

それは彼らの軌跡を通じて良質の楽曲が多いことに加え、

これはこのアルバムだけで完結してしまっているという

意味も含んでいると個人的には思っている。

ある意味で当時のベスト選曲と言える楽曲が詰まっているな。

 

01.  yのテンション

 アルバム一曲目にしていきなり独特な雰囲気のある曲で始まるところが

 すでにアルバムとしての一貫したコンセプトを表しているかの様だ。

 玉置さんの囁くようなヴォーカルがかなしくも冷たい。

 

02.  Lazy Daisy

 オープニング的に流れた「yの…」に引き続くかのように

 不思議なイントロメロディが入ってくる…。

 洒落の効いた歌詞に、このメロディとリズムがえらい凝ってる印象。

 

03.  Happiness

 あの当時、東京では「ピアスが粋」なんだそうです…。

 作詞家・松井五郎の言葉遊びが楽しめる。

 夜にふらっと聴いてみたくなるようなお洒落な幸福せ。

 

04.  ブルーに泣いてる

 イメージとして玉置浩二一発なメロディが好き!

 歌謡曲+ロックの混ざり具合がたまらなく、

 適度な疾走感が哀しくもカッコよろし!

 

05.  恋の予感

 先にも書いたが、唯一といって良いほどこの曲だけベストに選ばれる。

 そして、このアルバムで唯一の井上陽水氏の作詞曲。

 そのためか、いろんな意味で他の曲と雰囲気が違う感じ。

 ある意味突出しているのか、ある意味浮いているのか…。

 だけど、アルバムとしてなくてはならない曲だと思う。

 

06.  Kissから

 キスにカッコよさを感じるような曲。

 キャッチーなメロディと適度な哀愁さ加減、

 そして、ほんのりした甘さが好きになる。

 

07.  風

 安全地帯的フォークソングのような曲だけど、

 彼らにしかできないようなかなしみが溢れてくる。

 そんなメロディに乗るこの歌詞が素晴らしい!

 

08.  アトリエ

 後の「碧い瞳のエリス」を想わせるような雰囲気。

 だけどこちらの方がもの哀しい…。

 奏でられる一音一音が雨音のようで切ない。

 

09.  エクスタシー

 大人っぽさを雰囲気で聴かす曲とは違い、

 コチラはかなり直接的な大人っぽさがある…エロいってことさ!

 結構凄い(まやかしみたいな?)メロディをしている。

 

10.  瞳を閉じて

  『抱きしめたい』というアルバムを締めるには最良の曲でしょう。

 まったりまったりとその幕を閉じます。その瞳とともに…

 

 ただ『抱きしめたい』だけならば、

この後に発売されるシングル曲「熱視線」なんかも含まれるんだろうが、

やはりトータルのバランス等を考えてもこの曲目が一番だろう。

(…ただ、間に合わなかっただけなのかも知れないが)

時間にして40分弱のひと時ではあるが、

長くじっくりと楽しめるアルバムなので是非!

 

安全地帯関連ブログ…

アンチ安地(安全地帯)ファン…

安全地帯、幻のライブ音源がついに…!

安全地帯 『安全地帯Ⅵ LIVE -月に濡れたふたり-』

 

II

II

  • アーティスト: 安全地帯
  • 出版社/メーカー: キティMME
  • 発売日: 1992/11/21
  • メディア: CD
 
安全地帯VI LIVE 月に濡れたふたり

安全地帯VI LIVE 月に濡れたふたり

  • アーティスト: 安全地帯
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルインターナショナル
  • 発売日: 2005/11/09
  • メディア: CD
 
プレゼント

プレゼント

  • アーティスト: 玉置浩二, 松井五郎
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/11/02
  • メディア: CD

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コメント 6

チヨロギ

わたしの脳には、化粧の濃い玉置さんのイメージが刷り込まれております。あまり丸くならないでほしいなー。
アルバムは聞いたことがないんですけど、
>歌謡曲+ロックの混ざり具合がたまらなく
っていうところ、なんかわかるような気がします。
安全地帯って、まさにそういうバンドでしたよね。
by チヨロギ (2005-11-02 00:24) 

鎚鋸

>チヨロギさま
これはこれはありがとうございます!
私も最初っからのイメージが化粧した玉置さんなので、
ドラマ「コーチ」や「あいのうた」での俳優・玉置さんには
とても不思議な感覚があるのです。好きですけどね。

そうですね!日本人好みのメロディに乗っかった
ほんのりロックテイストが印象的です!
もしよろしければ一度聴いてみてくださいね♪
by 鎚鋸 (2005-11-02 00:35) 

ザッパへのコメントありがとうございます。
昔キティ・レコードは安全地帯を獲るかサザンを獲るかでかなり迷ったそうです。結果、安全地帯と契約。安全地帯も売れましたがサザンのその後には及ばず・・・。
by (2005-11-02 08:40) 

安全地帯 たしかに独特のエロさがありますね
玉置さんのソロではエロさが無く、意図的に路線が変えて
あるように聞えます。
安全地帯 IXのアルバムでは、やっぱりエロさがありましたw

ドラマでは無いですが、映画「右曲がりのダンディー」の玉置さんは
かなり濃いかった記憶がありますwwww

結局、ソロも安全地帯も大好きです(´▽`*)
by (2005-11-02 10:28) 

鎚鋸

>gackさま
いえいえ、こちらこそ。
確かに結果論で言ってしまうとキティ・レコード側とすれば
サザンと契約した方が良かったのでしょうが、
イチ安全地帯ファン側としてみれば、彼ら=キティ(サンリオではありません)
の図式が出来上がっているので、そのイメージが強いですね。
こちらとすればキティ様に感謝ですよ。
ユニヴァーサルよりもソニーよりもキティ・レコードです!
by 鎚鋸 (2005-11-02 21:18) 

鎚鋸

>ken4lowさま
ハイ。エロいですwいまだに。
Ⅸの先行シングル「出逢い」なんかは
その最たるものだと思いますよね。

映画「右曲がりのダンディー」や「プルシアンブルーの肖像」での
玉置さんは(実際に映画を見ておらず、場面の写真を見る限り)
かなーーり濃い印象…。
だから今の笑顔たっぷりが不思議な魅力だったりするのです。
by 鎚鋸 (2005-11-02 21:23) 

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