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節分、豆まき、恵方巻き。アレルギーと豆の誤飲に注意!  [グルメ]

2月3日は節分、豆まきですね。

すでに節分、豆まきについては、
節分にまくのは、大豆じゃないとお怒りの道産子。
恵方巻はバレンタイン商法
》で書きました。
長い文章ですが、興味がある方はお読みください。

2月2日、朝日新聞と毎日新聞が、
節分、豆まきについて記事を掲載しています。

朝日
《落花生で「鬼は外」増加 明日は節分 何をまく?
「後で食べられる」と人気 アレルギーの心配も》
毎日
節分豆知識 なぜ鬼が登場? 豆まきにはどんな意味が?
意外に怖い豆の誤飲 きちんと掃除を 
膨らんで気道が詰まることも


朝日の記事は、《大豆の代わりに落花生をまく地域が
広がっている》として主に「落花生まき」について記事にしています。

まず取り上げているのは、
《68年の創立依頼ずっと、殻つきの落花生》を
まいている《江戸川区の松本幼稚園》。
大野園長は、落花生なら割って食べられ、
食べ物は大事にと伝えられる旨、おっしゃっています。

次には、前にも書いた成田山新勝寺。
朝日の記事では、《力士らが参拝客にまく大量の小袋に大豆と落花生が
一緒に入っている。昔は本堂内で大豆だけをまいていた。参拝客向けに
まくようになった69年、地元業者の要望を受けて加えたという。》

へー。大豆もやはりまいているんですね。落花生だけじゃなく。
縁起や由来よりも、商売が大事という面もあるようですね。

他に朝日でえた新しい情報。
北海道開拓記念館の池田貴夫学芸員が
「大豆から落花生へ」との論文をまとめたという点。
昭和20年代に北海道と新潟ですでに使われていたとのこと。
30年代に広がり、40年代以降、東北各地に、
今では鹿児島県など産地のある九州にも広がっていると。
池田さんの言葉で目をひいたのは、
《「業者が商売のため勧めた可能性があります」。》

やっぱりねー。

落花生を使うということで、朝日は《アレルギーの心配も》と
見出しを掲げ、お医者さんのアドバイスをのせています。
大豆より落花生のほうが強いアレルギー症状を引き起こす。
《命にもかかわる「アナフィラキシー症状」も起こしかねない》と。
さらにアレルギーだけでなく、《気道に挟まる事故が起きやすく、
かけらが気管支に入って起こる肺炎も要注意だ》そう。

小さいお子さんをお持ちのお母さん、お気をつけあれ。

毎日新聞の記事は、
どちらかというと節分の起源や意義に重点をおいた内容。

《●もとは宮中行事
節分とは年に4回ある立春、立夏、立秋、立冬の前日を指した。そのうち、
かつては立春が正月だったこともあり、特に節分を指すようになった。
 一方で「追儺(ついな)」と呼ばれる中国の風習が7世紀末に伝わり、
宮中の大みそかの年中行事となった。悪魔を払い、疫病を除く厄よけの
儀式で、次第に寺社に広がった。江戸時代には両者が結び付き庶民の
行事として定着した。》

さらに《日本で最初に厄よけ祈願の節分行事「節分会(え)」をした
壬生(みぶ)寺(京都市中京区)は御所から見て、裏鬼門の方角にある。》
《「裏鬼門を守るために、900年以上前に白河天皇の発願で始まった。
鬼は古来、厄をもたらすものとされてきたため、節分に登場するのです」》

そこには書いてありませんが、鬼門は、北東。十二支でいうと丑寅の方角。
鬼は角をはやし、虎の牙をもち、虎の皮を身につけています。
それは、鬼門が丑寅の方角にあるからだそう。
裏鬼門は、南西(坤 ひつじさる)の方角。こちらも鬼門同様、
忌むべき方角とされています。

さて記事は、豆と太巻きについても記しています。
《●なぜ太巻き?
では、豆をまき、太巻きを食べるのはなぜか? 豆については、諸説がある。
「魔を滅する=まめ」や「魔の目(まめ)に豆を投げる」が代表的だが、
同寺の節分会で演じられる狂言「節分」には「人は、まめになる
(勤勉に精進する)ことで不幸を追い払う」との教訓が込められている。》

なるほど、お正月のお節に入っている黒豆と同じく、「まめに働け」か。
それはわかりやすい。
朝日新聞の記事では、国立歴史民族博物館の新谷尚紀教授が、
《「穀物には霊魂が宿り、代表的な穀物である大豆は特に霊力が強い
と信じられていた」》と霊力説を述べています。

ちなみにその記事では、《大豆を年の数または一つ加えて食べるのは、
新年を迎えると一つ年をとると数えていたころの年越し行事の名残だ。》
と記しています。

毎日の記事に戻りましょう。
《太巻きを食べるのは大阪海苔(のり)協同組合によると、江戸時代後期、
大阪・船場の商家で幸福祈願として始まったと言われる。一度は廃れたが、
約30年前にのり店経営者らが節分のイベントとしてのり巻きの早食い競争を
始めたりして広がったという。》

船場起源、海苔協同組合が復活した説は、
以前のエントリーで紹介し、書きました。やはり商売がらみですね。
ちなみにもう一度書いておきますが、
今年の恵方は、北北西。
恵方巻きは、恵方を向き、切らずに黙って食べるとされています。

最後に注意を促しています。
《◆意外に怖い、豆の誤飲
◇膨らんで気道が詰まることも--きちんと掃除を
 楽しい節分だが、まいた豆を乳幼児が誤って飲み込む事故には
注意したい。》
《豆類やおもちゃの小さな部品などは気道に詰まる場合が多》いそうです。
それは、《「子どもは大人に比べて呼吸が速いので気道が開いている
時間が長》いため。《豆が危険なのは体内の温度や湿度により膨らむから》。

ハイハイをしている赤ちゃんのいる家庭は特にご注意を。

豆もこわいですが、《誤飲事故全体で見ると、最多はたばこ。》
こちらの方も気をつけて下さい。
《もしも子どもが異物を飲み込んだら、無理に吐かせようと》しないで、
《「飲んだと思われる物を持って、すぐに救急科に連絡した方がいい」》
そうです。

さて、朝日の記事を検索していて驚いた記事が他にありました。
2月1日のアサヒコムの
通天閣で恒例の「福豆まき」 大阪》との大阪版の記事です。

一足早く、1日に《恒例の「福豆まき」があった。》
《今年で51回目。》なのだそう。
で何に反応したかというと、《「鬼は外、福は内」と
地上100メートルの展望台屋上から
殻つきの落花生を威勢良くまいた。》

ありゃ、大阪でも落花生? 
イベントで投げるのは大阪でも落花生が多いのでしょうか? 
いつから落花生になったのでしょう?

それともう一つ。それは、巻きずしと海苔巻きについて。

1月31日の朝日の大阪版の記事です。
節分用の巻きずしって?

セブンイレブンジャパンの地域による具の違いなどの記述があった後、
《すし文化に詳しい日比野光敏(ひびの・てるとし)名古屋経済大学
助教授は「巻きずしの具は地域によってさまざま。昔はキュウリや
かんぴょうは関東でしか使われず、三つ葉や焼き穴子は関西だけ。
そもそも、関西の『巻きずし』と関東の『のり巻き』は別物なんですよ」。
えっ!? そうなの?》

あたしも驚きました。
その後、二つの違いが書かれています。
《「鮓(すし)・鮨(すし)・すし すしの事典」(旭屋出版)によると、のりで巻いた
すしは江戸時代にできた。関東では「のり巻き」、関西では「巻きずし」と
呼んだ。のり巻きは本来、具が一種類の細巻きで、1枚ののりを細く切って
使っていた。関西は具をたくさん入れる太巻きなので、のりは切らない。》

さらに《のりの種類にも違いがあるそうだ。》
《「関西のおすし屋さんは『乾(ほし)のり』、関東は『焼きのり』ですね」。》
《収穫してきたのりを、乾燥させたのが「ほし」。さらに火にかけて水分を
飛ばしたのが「焼き」。質のいいほしのりは、独特の黒っぽさとしっかりとした
風味が特徴。焼きのりはパリパリとした食感が売りなんだって。今でも、関西
に出荷されるのりの約3割は「ほし」だけど、関東に出回っているのは
ほとんどが「焼き」だそうだ。》

関東 のり巻き 具は一種類、細巻き のりを切る。 焼きのり
関西 巻きずし 具はたくさん太巻き のり切らない 干しのり     

ははー。違いがないようで、あるんですねー。
これは気がつきませんでした。
今度、大〆で聞いてみようっと。

豆まき、お彼岸、大安吉日など、日本のしきたり、行事には
どんな意味があるのか、そこに込められた先人の知恵と心を
解説しています。
日本人のしきたり

イタリア人やアメリカ人などにも
日本の伝統行事についてはよく聞かれます。
その時のアンチョコがこれ。
(2006年暮れに改訂3版が出たようです)
難しい英語でなく、中学で習った基本的な英語で
説明ができるというのが嬉しい。
中学英語で日本の行事が紹介できる 改訂3版


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