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節分にまくのは、大豆じゃないとお怒りの道産子。恵方巻はバレンタイン商法 [グルメ]

間もなく節分ですね。
お宅では豆まきをされますか?

先週、友達6人と夜、酒を飲んで
豆まきの話になりました。

小さいころはよくやったけど、最近は掃除が面倒だし…。
てな話になりかけた時に、
「掃除が面倒? え、なんで?」と疑問の声。
逆に聞き返しました。
「ベッドとか、冷蔵庫の下に入った豆は小さいから、
なかなかとりきれないじゃない。そういう豆はどうしてるの?」
「落花生だから、そんなに面倒じゃないよ、掃除は。それに
落ちても食べられるし…」

驚きました。
豆まきにまく豆が落花生ですよ、落花生!

1月28日、東京新聞の生活欄は、まさに節分の話題。
《節分流儀さまざま 鬼は外 福は内 鬼も内!?
北 落花生 豆まき いり大豆 南》

そこでは、豆まきに使う豆が落花生は、
北海道、新潟、青森など北国に多いと記しています。
そして北海道の《札幌市日本車のある
豆菓子メーカー「池田食品」の担当者は「殻付き落花生なら
外にまいて雪でぬれても食べられる。北海道の開拓者的合理性から
落花生が使われ始め、東北や上越に広がったのではないか」
と分析》しています。

え、友達との飲み会の席でも話したのですが、
下に落ちた豆は、食べるんですか?
家では、下に落ちた豆は、厄を落としたものだから、
食べちゃいけないと教わったのですが…。

さらに記事は《道内最大手のスーパーマーケット「アークスグループ」の
販売企画担当者》に話を聞いています。
《「道内で節分用に流通するのは、九対一の比で
圧倒的に落花生の方が多い」と話す。「小袋入りのあられや
チョコ玉などを一緒にまく家庭もある。いい意味で、
慣習や伝統に縛られないのが北海道流」だとか。》

以前、北海道の食については、
甘い雑煮に甘いホットドッグ。あなたの食べ方は変かもしれない
でも書いたんですけど、食や伝統行事の上でも
開拓者精神にあふれているということでしょうか?

記事では、有名人が豆まきをすることでも有名な
成田山新勝寺でも落花生をまくと。落花生が千葉の名産だから。
これは納得ですね。

All Aboutの「暮らしの歳時記」の
節分2:落花生を撒くって、有りですか?》によれば、
《伝統的な大豆から落花生に変化したのは
「昭和30年代、北海道から」(全国落花生協会)だそう》
案外、新しい風習なんですね。
上に記した北海道や東北、上信越だけでなく、
宮崎や鹿児島でも落花生をまく家庭があるとのことです。

飲み会の席でもう一つ、節分で盛り上がったのが、
最近、すっかり全国区になった恵方巻き。

ご存じですか?
巻き寿司をその年の恵方(縁起のよい方角、2007年は北北西)
にむかって、切らずにそのまま、無言で願い事をしながら、
食べるというものです。

関東では行われていなかったとおもうのですが、
最近では全国のスーパーやコンビニでも販売していますよね?

お酢のミツカンのサイトの「恵方巻き」について
(お酢の販売促進のため、新たなメニューを提案しています。さすが)

この恵方巻きの発祥は、大阪のようです。
上記、All Aboutの「暮らしの歳時記」
節分1:恵方巻(丸かぶり寿司)の謎を解明

大正初期の大阪の花町の海苔巻き、1932年の大阪鮓商組合のチラシ、
1973年頃の大阪海苔問屋協同組合のチラシ。
1977年の海苔業界の街頭イベントが紹介されています。

そこには書いてありませんが、さらに遡り、
江戸時代に大阪の船場でこうした風習があった
との説もあります。

恵方巻きについて、言われている。
七つの具が七福神で、福を巻き込むとか、
高野豆腐は高野山、かんぴょうは、大津のかんぴょう神社で、
その御利益にあやかるとかは、
後付けの売らんがための知恵だと思いますけど…。
つまりバレンタイン商法と同じですね。

こうした商売には二番煎じや小判鮫商法がつきもの。
今年はデザートにまで恵方巻きが広まったようです。

節分の恵方巻き、デザートの変わり種も登場
まとめると、
セブン―イレブン・ジャパン…「丸かぶりロールケーキ」(税込み320円)。
ミニストップも、7種類の果物をクレープで巻いたフルーツロール(250円)。
和菓子の源吉兆庵…ようかんや白あんをスポンジケーキとのりで巻いた
         「恵方巻き」(630円)。
高島屋日本橋店(東京)…マキシム・ド・パリのロールケーキ「恵方ロール」
           (1260円)。

みんな商魂たくましいなー。
そのうち、食べ物じゃない方面にも
恵方巻き関連商品が広がるかも。
(例えば、恵方巻きっていう合格はちまきとか。)

さらにこの後に続く、バレンタインデーに関しては、
バレンタインの由来やイタリアのテルニ市の
大騒ぎについてなど、後日、書くことにします。

豆まき、お彼岸、大安吉日など、日本のしきたり、行事には
どんな意味があるのか、そこに込められた先人の知恵と心を
解説しています。
日本人のしきたり

イタリア人やアメリカ人などにも
日本の伝統行事についてはよく聞かれます。
その時のアンチョコがこれ。
(2006年暮れに改訂3版が出たようです)
難しい英語でなく、中学で習った基本的な英語で
説明ができるというのが嬉しい。
中学英語で日本の行事が紹介できる 改訂3版


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