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海外の変な和食、カレー天丼、ワインみそ、豚カツラーメン… [グルメ]

以前に、《海外で美味しい日本料理を食べるには》でも書きましたが、
日本食、和食の認定制度について国内外で論議を呼んでいるようです。

1月10日毎日新聞夕刊で、
海外日本食:変わった味に”選別”必要?》との記事。
パリ、バンコク、ニューヨークの変わった日本食をとりあげ、
日本食の認定制度の動きについて紹介しています。

バンコクから紹介されているのは、カレー天丼とトムヤンクン・ラーメン。

カレー天丼は、《ご飯の上に大きなエビ天が3本並び、
カレーのルーがどっさり。カレーも天丼も確かに日本の味だが、
ほんのり甘いエビ天の風味を激辛カレーが見事に打ち消している。》そう。

パリでは、《過去2年間に日本食レストランが3割も増え、総数は600店も。》
その《約9割が中国人の経営》。
日本貿易振興機構(ジェトロ)パリ事務所が《「日本料理店」と
1月中に発表するが、「せいぜい50店ほど」》だそうです。

ニューヨークでは、フュージョン料理が盛ん。
日本料理も融合が進んでいるようです。
《フレンチとのフュージョン料理を出すマンハッタンの「ゲイシャ」では、
ワインと合わせたみそをトッピングしたサーモンの「押しずし」や、
コンソメスープのように澄んだ「みそ汁」などが並ぶ。》

ワインとあわせたみそは、なかなかいけるかも。
白ワインは種類によっては、日本酒かわりに使えるので、
みそとあわせるのは、あながち間違いではないかも。
(「みそ」とではありませんが、もしかしたら11日鏡開きに、
召し上がったかもしれない「お汁粉」に少量の白ワインを
入れると味が締まります)

海外では基本的に和食の店にはいかないのですが、
たまに一緒に行った人や現地の人の計らい(長期滞在だと、
日本食が食べたいだろうという思いやり?)から、
和食の店に行くことがあります。

駐在員が行くような高級な店の場合は、日本人の板前や寿司職人が
調理しているので、「変な和食」が出てくることはほとんどありません。
しかし日本人以外の人が調理している場合は、
とんでもない料理が出てくることがありますね。

緑茶に砂糖が入ってでてきたのは、
ニューヨークのある和食店でした。
(伊藤園が進出した今も、砂糖入り緑茶のペットボトルや、
加糖された緑茶飲料がカフェなどで販売されているらしい)

天ぷらのえびではなく、えびのフリッターがのっている天丼は、
ハワイでお目にかかりました。
これは自分が頼んだものではありませんが、
玉子とじではなく、目玉焼きがのった
カツ丼がきたこともありました。
(ハワイにはロコモコという白いご飯の上に、ハンバーグ、目玉焼き、
カットレタスなどをのせて、テリヤキソースをかけた料理がある。
あの感覚なのかも)

香港では、日本の回転寿司チェーンや「和民」が進出して、人気だそう。
でも日本食をアレンジした「日式」と呼ばれる店も数多いのです。
そこで出される料理もちょっと変。
例えば、ラーメンの上に豚カツのスライスや寿司が乗っていたりします。
(ラーメンをほとんど食べないので詳しくないのですが、
ラーメンの上に豚カツ、寿司というのは、日本では普通ではないですよね…。
心配になってきた)

イタリアではまだ「変な和食」には出会わないなー。
(そもそも考えたら、イタリアの和食店に行ったことがない)

新しい素材との出会いで、思わぬ料理が出来上がることがあります。
(料理といっていいかどうか…、「あんぱん」は日本と欧米の
見事な合作だと思う)
ちゃんとした料理はあり、一方で日本料理をベースにした
新しい和食があってもいい。そう思います。

でも名前は変えてほしいなー。

先頃、インスタントラーメンを発明した安藤百福さんが
お亡くなりになりました。
あれも「日本食」といっていいかもしれません。

日本から世界各地に広がり、
様々な味を生み出したインスタントラーメン。
日本が生んだ世界食!インスタントラーメンのすべて
日本食、和食の目指すべき姿がそこにはあるかも。

ハルラーという熱狂的なファンが日本だけでなく、
海外にまでいるという栗原はるみさん。
60歳を迎える今年は、和食を見つめ直そうと決意しているそう。
英語も修行中。英語で和食の良さを伝えたいとか。素晴らしい。
1月11日NHKの「おはよう日本」に出演予定。
(午前7時30分~7時45分)
《シリーズ 2007挑戦者たち 
「和食への回帰 ~料理研究家 栗原はるみさん~」》
そういえば、栗原さんは、
Harumi's Japanese Cooking》で、
第10回グルマン世界料理本賞を受賞しましたね。
Harumi's Japanese Cooking》は、
現地の素材でも、また料理の素人でも簡単に作れる和食の本でした。
日本語訳のものは、《栗原はるみのジャパニーズ・クッキング

続編もでているみたい。
Harumi's Japanese Home Cooking
栗原はるみのジャパニーズ・ホーム・クッキング

ちゃんとした日本料理も広まってほしいねー。


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nikitoki

2007年1月11日、東京新聞夕刊の《早坂隆のニッポン三面鏡》は、《「日本がスシ・ポリスを派遣する」ボイス・オブ・アメリカ(2006年11月21日付インターネット版)》を《今日の注目記事》として取り上げコメント。記事中、早坂さんが出くわした変な和食をあげている。《アメリカで、天丼とは名ばかりの「ワサビ醤油をかけて食べる野菜天丼(衣が異様に甘い」と遭遇したことがある。》、他に氏の友人は《「スシ定食」を頼んだところ、「握り寿司と御飯」が出てきた》そう。早坂氏は、2006年「世界の日本人ジョーク集」を出したルポライター。
by nikitoki (2007-01-12 00:00) 

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