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初めての液体せっけん まとめ [▼手作り石鹸のツボ]

過去2回 製作状況を書きましたが、作り方、その後の経過も合わせてまとめてみます。長文です。
実はこの液体石鹸の素、リバッチしました。それは本記事に。。。

過去記事(おばかコメント以外の要点は本記事に再掲しました。)
液体石鹸に挑戦 その1
液体石鹸に挑戦 その2


■材料
オリーブオイル 40%、ココナッツオイル 50%、ひまし油 10%
鹸化率(KOH) 100% 、水分 50%

■液体石鹸の素製作
たおさん本の方法を参考に、ホットプロセス法で行いました。


1)材料を計量
2)40℃ほどでオイルとKOH水溶液をあわせ、泡だて器で20分撹拌(加熱なし)
3)湯煎にかける。蓋をして、20分に1回程度全体を均一にするように混ぜる。
4)40分でマッシュポテト状になる。計1時間湯煎しておろす。
5)温かいうちにプラ容器に移し、一晩寝かす。

ここで、1)計量の時に秤が意識を失うトラブルでココナッツオイルが10-15gほど余分に入った模様。つまり鹸化率が100%でなくなっている可能性が高い。

■希釈
シャンプーにしてみたいのでグリセリン入りで。

液体石鹸の素 100g、水 140g、クエン酸 1cc、グリセリン 10cc

後日追記
クエン酸1ccは多すぎ。過剰のアルカリをつぶすためのものなので、つまようじの先に掬えるくらいでよい。希釈したもののpHをみて、11を超えていたらもう少しずつ足していったら良い。あと、グリセリンもいらないかな。。。

1)水、クエン酸、グリセリンを加熱し、沸騰したら火を止めて液体石鹸の素を投入
2)液体石鹸の素が水に浸るようにつぶし、溶けるまで放置。
・ここでぐちゃぐちゃかき混ぜると泡立ってしまうので、あまりいじらない。
・素を塊で入れずになるべく小さくしておいたほうがいいかも。
・一晩放っておけば溶けるけど、急ぐ場合は湯煎しながら溶かすか、冷めたら沸騰しない程度に電子レンジにかけるといいかも。


・・・で溶けたものの、2層に分離。黄色い半透明な部分と白い部分。
どちらも石鹸としては機能するようなので、そのまま使用することに。
香り付けしてポンプに入れる。写真は普通のポンプ容器、その後泡ポンプに変更。とろみがないのでそのままでも泡容器で使えるが、一応倍くらいに目分量で薄めておく。きめ細かい泡がでて快調。

■分離の考察
希釈時に2層になってしまったのはなぜか? またこれは当然振り混ぜると白濁するので、曇りという観点から考察。

Failorの本(透明度を限りなく追求する液体石鹸の本)によると、ソフトオイルを多く使用した場合、希釈後静置すると上部に白い部分ができるので1週間(?!)置いてこれを取り除けとある。正体は不明。

また、曇りの原因は以下が考えられる。
1)アルカリ不足(オイル過剰)
2)鹸化不十分(反応時間の問題)
3)過アルカリ中和用の酸が多すぎ
4)希釈の濃度が濃すぎる
5)エッセンシャルオイルなど、添加物

気になるのは1と4
1は 明らかに計量に失敗してるので可能性大。するとそもそも3の中和用の酸は不要。。。
4に関して
純石鹸分として、ココナッツ油オンリーでmax40%、ソフトオイルの割合が高くなるとどんどん許容濃度が下がるとのこと。
厳密じゃないけど、オイルと苛性カリの重量分が純石鹸分とすると、石鹸の素の純石鹸分は約70%、これを2,4倍に希釈したので希釈後の濃度は30%程度のはず。(そういえば市販の液体石鹸は純石鹸分で28%以下のものが多い。)
ためしに少し取って倍に薄めてみたけど状況は変わらず、あまり問題ではなさそう。

私の場合、計量ミスによる過剰オイルが原因の可能性が高い。
これを改善するにはアルカリ追加しかない!
・・・やってみる? めんどくさいな。とりあえず石鹸としては問題なく使えてるし・・・。
でも1回目だし、禍根を残すのは嫌だな・・・。

てなわけで、やってしまいました。
アルカリ追加のリバッチです。

■リバッチ(鹸化率の修正)
リバッチするぞ、といっても、そもそもどの程度オイル過剰なのかわからない。(わかっていたらはじめに直す)
ココナッツオイルの鹸化に必要なKOHは約0.27g/1g
オイルが10g余分に入ったのなら、3gのKOH追加で十分なはず。それでいってみよう(適当星人)。

手順など (はじめの液体石鹸の素は800g)
1)KOH 3gを精製水50gに溶解 (結果として水20-30gでよかったと思う)
2)液体石鹸の素を湯煎にかけ、時々シリコンへらで混ぜながら温まるのを待つ
3)やわらかくなったら1)のKOH水を投入、均一になるようによく混ぜる
4)蓋をして、時々混ぜながら1時間ほど湯煎。
5)湯煎からおろしてプラ容器に移して冷まし、冷暗所保管

仕上がりは、1の水が多かったため、ちょっとやわらかめ。また均一にするためによく混ぜて空気がいっぱい入ったせいか、全体的に白っぽくなった。

希釈
前回同様、希釈してみる。ただし今回は酸としてホウ酸を使用。
液体石鹸の素 100g、水 140g、ホウ酸 1cc、グリセリン 5cc

1)水、ホウ酸、グリセリンを加熱し、沸騰したら火を止めて液体石鹸の素を投入
2)液体石鹸の素が水に浸るようにつぶし、溶けるまで放置。


今回は分離せず、全体が黄色めの半透明液体となる。やはり過剰オイルが分離の原因だったらしい。
ホウ酸使用のせいか、前回よりとろみのある液体になった気がする。
これは台所石鹸としてレモンEOで着香後不透明なポンプ容器に。快調に使用中。

後日追記
最近は全く加熱せず、瓶に液体石けんの素目分量と等量より多いくらいのお湯を電気ポットから投入して一晩放置、だけで希釈しています。トロミはつきませんが、気にならなくなってきました。

■参考文献
↓ 石鹸レシピとしてはホットプロセス法が少し紹介されているだけ

お風呂で自然エステ—身近な材料でつくる化粧品

お風呂で自然エステ—身近な材料でつくる化粧品

  • 作者: 小幡 有樹子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2002/05
  • メディア: 単行本


↓ 透明透明って、正直ちょっとくどい本なので、ちゃんとは読んでません。

Making Natural Liquid Soaps: Herbal Shower Gels, Conditioning Shampoos, Moisturizing Hand Soaps, Luxurious Bubble Baths, and More...

Making Natural Liquid Soaps: Herbal Shower Gels, Conditioning Shampoos, Moisturizing Hand Soaps, Luxurious Bubble Baths, and More...

  • 作者: Catherine Failor
  • 出版社/メーカー: Storey Books
  • 発売日: 2000/04/15
  • メディア: ペーパーバック


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コメント 2

猫

この間液体石鹸の素で作ったシャンプーに、固形石鹸を溶かしたものを固まる前に混ぜたらほどよいジェル状になりましたw
by 猫 (2006-05-31 00:42) 

ゆりくま

>猫さん
そうですね。わたしは逆に、固形石けんを台所用のジェルソープにしたときの固まり防止として液体石けんの元を入れています。
液体シャンプーは、オット君が固形を使うことに慣れてきたようなので、そろそろボトルを撤収しようかと考え中。(液体石けんの素の行き場がなくなる。。。)
by ゆりくま (2006-05-31 12:47) 

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