Vol.50 最適なポートフォリオづくりとは
今回は、前回見てきたバランス型をなぞらえたポートフォリオづくりをするにあたり、どこまでを自分がリサーチしてみるかを考えてみたいと思います。
一見、とても面倒なことに聞こえるかもしれませんが、どんなに親しい人でも本人でないとわからないことはたくさんあります。金融商品選びもそのひとつです。残念ながら、サポートをすることはできても、代わりに決断することはできないのです。
余談ですが、同窓会などであった旧友に仕事の話をすると、「で、結局、どの商品が良いの?」と遠慮なく聞かれることがよくあります。そんなとき、私は「人によって良い商品が違うからFPって職業があるんだ」と答えています。
この先ずっと、あなたを支えてくれるはずの運用に関する基本的なエッセンスを、今回は投資信託を中心にみていきましょう。今回のテーマは、ズバリ“自分で考える”あなたにとって最適なポートフォリオづくりです。
今までにご紹介してきた金融商品の範囲内で、あくまで感覚的に、てま・ひまが掛かる順にまとめると、以下のようなイメージになるのではないでしょうか。
IPO・新興銘柄中心の個別株
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大型・老舗銘柄中心の個別株
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個別銘柄とこまめに投資判断を行いながらのアクティブファンド
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こまめに投資判断を行いながらのアクティブファンド
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バランス型ファンドや長期保有前提のアクティブファンド1~2本
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ETFやインデックス型中心のファンド
手間が掛かるかどうかに加えて、投資するうえで大切なポイントであるリスクとリターンの関係を個々のリスク許容度に応じて考慮したり、上記のファンドでは日本株をイメージしているので、外国株や債券ではまた違った認識になってきます。さらに、FXを含めた外貨投資や反対に個人向け国債・ネット定期などに対象商品を広げた場合にも異なってくるでしょう。
また、私も含め、一概に個別株の方が投資信託よりリスクが高いとは考えていない方もいるでしょうし、自分のライフスタイルや投資対象のリサーチに向けられる時間や資金などを、総合的に、慎重に、判断して、くれぐれも“一時的な強い関心”で終わらない息の長い運用を楽しんでいきたいものです。
1.基本ポートフォリオは、常にイメージしておこう!
2.最適なポートフォリオは、自分で探すもの!
作者: 梅田 望夫
出版社/メーカー:筑摩書房
価格: ¥777(税込)
ネット社会にまつわる、ここ数年に起こったことの本当の意味、これから先、起こるベくして起こるはずの変化を読み解くことができる。この本を読んでいて終始浮かんでくることは、“やっぱり、現代の異端児は後世の立役者なのかもしれない”というカタチのない確信のようなもの。ウェブ進化を丸ごと理解し活動する人に、冷やかしではないスポットがあたるとき、評価されている銘柄も読取れることでしょう。これから先も投資を続けていく方にオススメ。
野尻美江子
共通テーマ:マネー
こんばんは。
投資は一生続くものです。少なくとも私はそう思っています。
したがって自分で考え、自分で選び、自分で全ての責任を持たなければならないと思っています。しかし、完璧な人はいないのでよきアドバイザーがいるに越したことはないのですが、頼り切りでもいけないので、やはり勉強が必要になります。
by renbajinharuhi (2007-01-09 22:32)
renbajinharuhiさん
いつもコメントを頂き、ありがとうございます。
以前、本文でも触れましたが、私も投資スキルは一生の財産だと思っています。また、昨年のポートフォリオでも分散投資効果をフルに発揮されているようですね。これまた、のちのちの本文でも触れていることですが、昨年の中国は上がりましたね。REITもオリックスショックはあったものの好調でしたし。
by 野尻美江子 (2007-01-22 09:35)