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予防接種を考える [からだモノがたり]

ブログを見ていると、自分がモノを考えるときに、ものすごく集中してある時期、一定のテーマを更新し続ける傾向があることに気づく。これが「マイブーム」というやつで、私の場合、短期集中的にさまざまなジャンルについてブームがやってくるので、読む時々によって、私の全然違う側面がブログの中に現れてくる。

そのブームの一つとしてこのところ、身体のこと、免疫力がブームなこともあって、アレルギーとのつきあいや医者や薬のつかいこなし方(http://blog.so-net.ne.jp/mamaru/2007-03-12)などについて、ずーっと考え続けている。

あ、そうそう、ホメオパシーはけっきょく、ニールズヤードの通信教育を受けてみることにした。科学的に立証できていないとはいえ、どうも効果がありそうだ、という自分の直感と、心身をつながったひとつのものとして見るという考え方や、レメディの体系などを見ていると、「科学的には立証できずとも科学的な体系である」と思われるので、まず、知ってみよう、やってみよう、という自分のポリシーに基づいて行動することに。私は走りながら考えることしかできないんだよね。

で、予防接種のことは、このところずっと考えていた。

というのも、前にも書いているが、我が家は法定接種の範囲は受ける、任意接種は別にいいや、という考え方。根拠があるわけではなく、まぁ、それくらいでよいか、という漠然とした考え方でずっと長男は予防接種とつきあってきた。なので、インフルエンザや水疱瘡、おたふく風邪の接種は受けていないが、そのほかの定期接種などは、基本的なスケジュールに乗っ取って、でも、体調のよいときを選んで、受けてきた、というのが実態。

当然、次男もそのように・・・と考えているので、まず最初にやってくるBCGの予防接種を受けたところ、なんと、副反応か知らないが、急に中耳炎を発症。耳鼻科で、接種を受けたことを伝えると、影響があった可能性はある、ということだった。以来、今週で3度目の再発・・・ということで、なかなか根治せずにつきあっている。まぁ、こうして子どもは丈夫になるんだけどね。

で、予防接種とは何だろう?ということで、この本を薦められて読んでみた。

予防接種へ行く前に―受けるこどもの側にたって

予防接種へ行く前に―受けるこどもの側にたって

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ジャパンマシニスト社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本


予防接種に行くにせよ、行かないにせよ、知っておくべきこと、というので、読んでみた。

そのときの感想を以下の記事でこのように書いている(http://blog.so-net.ne.jp/mamaru/2007-02-21より引用)。
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上記、「予防接種に行く前に」を読みました。

我が家はもともと、水疱瘡やおたふく風邪は自然に自分もかかって免疫ができたし、予防接種は別にいいかぁ(そもそも、スケジュール的に風邪をひいたりして面倒くさかったというのもあるのだが)と思っていて、水疱瘡はこの年始に長男も次男もかかった、という感じで、長男は日本脳炎以外の一応幼少期にやるような法定接種は済ませていて、次男もそうしようと思っていました。

が、この間、BCGを受診して、その直後、ひどい中耳炎になっていきなり両耳から耳だれが出て、耳鼻科に行ったら、予防接種の影響を示唆され。
で、この本を読んだわけです。

まぁ、我が家は両親の仕事の関係などから、やっぱり予防接種は法定接種の範囲は受けよう、と思いますが、それでも、まずは体調が万全の時に限って、無理してスケジュールを守らなくてもいい、というところは、きっちり厳守でいきたいな、と。それから、風疹と麻疹の混合ワクチンについては、長男が単独接種だったんですが、その方が副反応も少なかったとか・・・。接種して発熱するのもなんだかなぁ、と思うので、接種方法については主治医の先生と相談してみようかと。

読むと、受けるのが怖くなるかな、と思って、どきどきしましたが、かといって、我が家はまったく受けないという選択肢はなかったので、これからの受け方を考えさせられる一冊となりました。
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・・・でも、本当にそれでいいのか、予防接種について、奨励しようとする側と、それでいいのかという提示をしている側以外に、第三者の意見も知ってみたいなぁ(だいたい、私は白と黒、という考え方以外に関係ない赤とか青の意見とか、ぜんぜん違う分野の本を読んでみるとか、そういう形で、自分の考えを確認して納得する傾向があるのだ)・・・と免疫をもう少し詳しく知ろうといろいろと本を読み始めたのだが、昨日、この本に出会った。

ゼロ歳からの免疫力

ゼロ歳からの免疫力

  • 作者: 藤田 紘一郎
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 文庫


この本について、同じく上記の記事で私はこのように書いている。
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上記、予防接種の本を読んでから、免疫や予防接種についてもう少し検証したいと思って、いろいろと本を読んでいた。

そうして出会ったのがこの本。「カイチュウ先生」の免疫のお話・・・だと思ったら、早寝早起きや上記の身体によい食事の理由、子どもを自然の中で遊ばせるべきその理由・・・などなど、賢くて健康な子どもを育てるにはどうしたらよいか、ということの智恵が、科学的裏付けを基に書かれている本。

子育ての最初に読んでおくと、「脅迫的に何かをしなくてはならない」とか、「過度に禁欲的、ストイックななにか」とか、そういうことに陥らないで、ほどほどで楽しく、そして、いい子育てができそうと思う。かなりオススメ!しかも文庫だからすぐ読めるし☆
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・・・と、予防接種を超えて、子育ての基本方針を考える上でも非常に面白いとべた褒め(笑)。

ちなみに、少し話がそれるが、先日のクーヨンの特集の「おうちでシュタイナー」でも、上記の本でも、結局、言っていることは一緒。「カイチュウ先生」と「シュタイナー」。ぜんぜん関係ないし、表現の仕方もイメージもまるで異なるけど、結果的に同じことを示唆しているってのは、それが正しいことだ、っていうことなんだよなぁ、と思う。

で、この先生は、おなかの中にサナダムシを飼って免疫力を高めちゃうようなおひとで、研究上、超「バッチイ」環境にも行っている。その先生が予防接種に関する考え方を述べていて、我が家の判断の根拠、なぜそうなのか、というところを、先生の記述で、納得したところだ。

結局、我が家の場合は、パパの仕事でも、ママの仕事でも、不特定多数の海外渡航者や海外からのお客様と接することが多いし、また、子どもたちも、21世紀の社会で活躍する男子として、おそらく海外旅行には当然行くだろうし、活躍のフィールドも海外も普通に含むようになると思うのだ。

だからこそ、その中で生きていくときに、必要な免疫は、つけておきたい。

が。今の世の中、自然の病気で免疫をつけたくとも、実は病気に感染することも正直困難なのではないかと思う。

保育園に行っていると、時々、いわゆるこのテの伝染病は、患者が出ると園の出入り口に掲出されるのだが、今までに見たのは、インフルエンザ、水疱瘡、おたふくかぜ、りんご病、溶連菌感染症、とびひ、嘔吐下痢症、アタマジラミ(これびっくり!このご時勢に?と思ったが毎年見るのよね。それも上記の本で納得!)・・・くらいかなぁ。

で、「はしか」「風疹」はいまだ見たことがない。

ということで、それは予防接種の効果ともいうべきものなのかもしれないが、いまや法定接種の範囲の注射は、子ども時代の自然感染で免疫をつけるのは相当難しいのではないか、と思うのだ。昔は、よく「うつりにいって」免疫をつけたというが、うつりにいくことすら難しいまま、成長して発症すると、病状が重くなるのではないかと、思うのである。

そういうわけで、我が家は法定接種は受けるが、任意接種は自然免疫をつけるほうがいいかな、と思うので、受けていない。ただ、水疱瘡はもう終わったけど、おたふく風邪は、大きくなって生殖機能に影響がでることがあるというので、このまま保育園、小学校と経過しても、感染できなかったら、その時点でまた予防接種を考えるつもり。

後は、くれぐれも体調のよいときに受ける。

これだけ気をつけて、我が家は予防接種と付き合っていきたいな、と思っている。

(2007-04-19 追記)

はじめてであう小児科の本

はじめてであう小児科の本

  • 作者: 山田 真
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 単行本


「予防接種に行く前に」を読んで、でも、どれを受けて、どれが不要?と悩んじゃったりした方は、この本もぜひ読んでみてほしいと思います。あの本の編集にも携わっている山田先生の著作。こちらは、山田先生の見解でどの予防接種を受けるか、という判断が書かれているので、参考になるかも。他の病気のことについても、いろいろと書かれているので、一家に一冊あってもいいかな、って思います。


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pingu

通信講座,受講されるんですね~♪
以前私も予防接種についてエントリしたことがあります。
TBさせてくださ~い^^
ゼロ歳からの免疫力,面白そう。
買っちゃおうかな~(←またAmazonに貢献か 笑)
by pingu (2007-03-17 13:54) 

そうそう、保健所から言われるままに受けるのではなく、
このように情報収集して、考えて、取捨選択することが
大事ですよね。我が家は今のところBCGのみ。大きく
なって「アフリカに行きたい」とか言われたらポリオを
受けさせて…とか、そんな感じに考えてます^^
確かに今、麻疹などの自然感染はなかなか難しいですよね。
そこが悩ましいところです。早いうちに罹りたくても罹る機会が
ない。実際私の妹は社会人になってから罹っていたし。
でも私自身が麻疹の接種で失明しかけたから怖くてね…
by (2007-03-17 20:43) 

あ〜、そうだわ〜。インフルエンザ、おたふく風邪、水疱瘡、嘔吐下痢熱、プール熱、頭しらみ。。。色々告知されますが、風疹、麻疹、はしかはない。それが予防接種効果なのかどうか???
ですけれどね。
おたふくと水疱瘡の接種は、迷ってます。でも、予防接種は体調の良い時じゃないとですよね〜。かえって恐いなあって、思うし。(現在、副鼻腔炎治療中のため、薬ものんでるし、あまり予防接種うけたくないし)色々、考えさせられます。
by (2007-03-18 00:15) 

mamaru

あ、プール熱は夏、見ますね~。
そうそう、そうだった!

予防接種でも、他のお薬でも、いや、積み木でも、幼稚園でも、なんでもそうかもしれないけれど、情報を収集する、というのも、ある意味、怖い部分もあるんですよね。なんというか、怖くて、どれがいいのか、不安になって・・・っていう。

こないだ、発達心理学の先生と話していたら、そういうのを判断するのが「教養の力」なんだとおっしゃっていました。
なるほどなぁ、と。

のんのんさんは、それは、怖い体験でしたね・・・!
あの予防接種の本を読むと、麻疹と風疹の混合で副反応が増えた、というのがあって、気になってるんですよね・・・。
ま、相談して、納得できれば混合に挑戦するか、って感じかな、と。

ちなみに、この、カイチュウ先生は、免疫の先生で、けっきょく、予防接種の判断は、WHOの基準を引用されていました。
他のことでも、早寝早起き、野菜・穀物・豆類中心の食事がいい理由とか、そういうのが「科学」の目で語られていて面白かったんですよ。
創造力を高める話とかね。

最近は、結核なんかも、減ってしまったから、かかっても、お医者様で診断できなくて・・・というケースも増えているようで。予防接種を受けない、という選択肢を取る場合は、小児科などのかかりつけの先生とか、そういう自分を取り巻く病院の選択肢および自宅での観察力とか、そういうところをきっちり整えておくべきなんだろうな、って思って。

うちは、水疱瘡はおかげさまで済ませたし、次はおたふく!
さて、保育園での流行を待とう(笑)

そうそう、今日、図書館で、NHKの「すくすくこそだて」の本があって、木の葉さんがこないだ養老孟さんが出てて、すごいいいこと言ってたって言ってたんだけど、ちょうど巻頭でインタビューが出ていて。
特集は予防接種でしたが、これは受けましょう、というものでした。
まぁ、公共放送ですし、広くポピュラーに訴えるメディアとしては、正しい立場であると思います。

判断して受けましょう、ってすべてのママに言ったら、混乱しますからね。
受けないには、それだけの覚悟はしないと、いけない。
だから、予防接種に頼らない、という決断をされる、というのは、親御さんはそれなりの強い覚悟がある、ということだと思うの。

悩ましい時代ですよね。
by mamaru (2007-03-18 13:21) 

mamaru

・・・しかし、結局、安全なワクチンを開発してくれれば、何もこうして悩まなくていいんですよねぇ。
もちろん自然免疫が一番免疫としては強いのだろうけれど、それが叶わぬ場合、せめて安全に予防接種を受けられるようにしてほしい。
体調不十分というのは自己責任だけど、ワクチンの開発や治験が不十分で、思わぬ結果になる、というのは勘弁してほしいですよね。
ほんと。
by mamaru (2007-03-18 20:28) 

mamaru

そうそう、pinguさん、TBありがとうね。
こういうのって、複数の意見を読んで考えるべきだと思うの。
だから、上記のコメントも、すごく嬉しいです。
一人だけの意見よりも、いろんな人の意見を見て、いろんな受け方や考え方があるってことを知ることも大事ですよね。
横並びではなくて。
子育ては全ての面でそうだと思います。
だから、皆さんの意見をいただけると、どの記事もとっても嬉しいの。
それによって、バランスが取れるなぁと、ブログのおもしろさを痛感するのでした!
by mamaru (2007-03-18 21:59) 

mamaru

受けることが前提ならば安全性の確認をもっときちんとしてほしいな、って上記の本を読んで思ったんですよね。

で、もしも安全なワクチンでないのなら、現在のようにその情報を自力で親が収集して判断をしなければならない状態ではなく、フェアにメリットとリスクと両方をふくめて説明をしたもので、最初から判断を仰ぐべきなんじゃないかなって思います。判断をさせるのであれば、ですよね。

そして、判断をさせるのであれば、受けないという選択もあり。

でも、受けさせたい、ならば安全性をあげて・・・ってニワトリと卵みたいですけど、そういうことですよね・・・。
by mamaru (2007-03-19 19:06) 

pingu

この予防接種に限らず,同じ情報をインプットしても親子によってアウトプットは変わってくるものだと思います。
その過程をこうして拝見できるのはホントに興味深いですね^^
学術論文のレビューなんかやってるとそうですけど,幅広くたくさん集めたつもりでも,情報源を辿ると基は同じだったりするんですよねぇ,,,(苦笑)

おもちゃやレシピなら「コレよかったよ,オススメだよ~」と言えるけど,予防接種だけは場合によっては命に係わるので「よ~く調べて考えた方がいいよ~」としか言えませんが,私の中ではお産も予防接種も同じなの。
みんなが当たり前に産婦人科へ,,,ってのでそうかーと思っていたけど,違う産み方もあるんじゃ~ん!って。
予防接種は全て受けるもの,,,と思っていたら,そうでもないのか~へーと色々調べていくうちに,,,ってな感じで。
当たり前だと思っていたことが,実はそうではないということがあるんだってことですよね。
ホント,子どもに色々勉強させられるなぁ~と思う次第であります^^

ワクチンの安全性と病気に罹るリスク,コレをどう考えるかですよねぇ,,,。
予防接種法や施行令を読んでいてもイマイチ納得できないの。読解力不足かしら?ははは^^;
by pingu (2007-03-19 23:44) 

mamaru

ほんとうにそうですよね。
みんな、持ってる条件、環境が違いますしね。
同じ結論であるはずもなく、なんだけど、同じじゃないといけないんじゃないか、とか、思いがちなのも、ママ特有、いや、日本人特有の感覚なのかなーって思ったりします。

いや、でも、同じでありながら、ちょっと違うっていうのが好きなのかな、日本人は。ある建築家が教室の中の学生を眺め回していて、みんな、同じに見えるんだけど、時計でも、靴でも、一人として同じものはない、って。でも、大きく見ると同じに見える、と。
なるほどなー、名言だなぁ、と思って聞いていました。

しかし、ほんと、身体にかかわること、予防接種も肌対策もそうだけど、ほんと、無責任にオススメ、とは言えない。私も同感です。
・・・まぁ、他の商品についても、そうなんですけどね。
買ったばかりってどうしてもブームだからよく見えるし、使ってから、感想を書くべし、って一応心がけてはいるんだけど・・・。

無責任に書けないなって思うけれど、思考の過程、試行錯誤の経過は、あくまで「参考」として、書いているし、書いた方がいいと思ったの。自分の意見をつくる上で、人の意見を聞くこと、読むことって、すごく大事ですよね。それがきっかけで、今まで見えてなかったモノが見えることが、よくあるので。

しかし、pinguさん、すごいね。法律もちゃんと読んだんだ!
えらい~!

ただ、教育もそうだけど、法律って私も読んだことないし、無関心なんだけど、どうもいろいろと知った方がよさそうだって気が最近してきています。
無関心っていうのが怖いことだって。
by mamaru (2007-03-20 10:43) 

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