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エチュード【蝶々】作品25-9(ショパン) [ショパン]

昔、子供のころ、何かの外国映画か、外国TVドラマで、
こんな場面があったのを覚えている。

どこかに潜入したスパイが、一時間後(だったかな)に電気を切るという状況で、
敵と戦っている間に、腕時計が偶然壊れてしまう。
敵を倒したあと、そのスパイは、時間を計るのに、
「1,2,3,4,・・・・・3599,3600」
と一秒毎に声を出して数えて、電気を切る。
ちょっと時間がずれて、仲間が危機におちいる。しかし・・・

という場面が、すごく印象に残っており、
よく一時間も数をかぞえて、時間がはかれるなあ。
と思ったことをよく覚えている。

さて、皆さんは、一分間という時間を時計が無かったら、どうやってはかりますか?
私の方法は、独特である。(多分・・・)

その方法とは、

頭の中で、このショパンのエチュード作品25-9、別名【蝶々】と呼ばれている曲を
弾くことである。(頭の中で、ですよ)

実は、私がクラッシックに興味をもった子供のころに、
最初に買ったクラッシックのレコード(CDではない)は、
ショパンのエチュード全集(ピアノ:アレクサンドル・スロボジャニク)である。
その演奏のエチュード【蝶々】は、ジャスト1分だったのだ。

皆さんも、子供のころ、最初に買ったレコードやCDは、本当に何回も何回も
聴いていませんか。
(あのころが懐かしい。今は、買って何回も何回も聴くCDが本当に少ないなあ・・・)

私もこのレコードは、すり切れる程聴いた。そのため、頭の中では、
このエチュード【蝶々】のテンポは、ジャスト1分になってしまった。

さて、つまんない話は、ここまでにして、
曲の日記を書こう。(ここまで、長かったですね。すいません。)

曲は、楽譜にして2ページで、時間にして1分前後の小品である。
(いやー、短い曲って、本当にいいですね。私大好きなのです。)
軽やかに飛ぶ蝶々を思い浮かぶ曲想で、この俗称は、本当に曲にあっている。
練習曲としては、右手のスラーとスッタカートを弾き分け、表現するのが難しい。
(ちゃんと音楽の勉強していない私としては、 譜面上ダブルフラットが
 いっぱい出てくるので、嘆いています。)
左手も途中からオクターブになり、飛ぶので音をはずしやすいですね。
1分前後のクラッシック曲の中では、私の中では、ベスト1である。
(あっ、もちろん1分で弾けるのは、頭の中だけです。
 私は、手では、いいかげんに弾いても、*分**秒です。(笑))

余談だが、ゴドフスキーという作曲家は、
右手が、このショパンの【蝶々】で、左手が、ショパンの【黒鍵のエチュード】で
2曲を同時に弾くという珍曲を書いている。
興味のある人は、聴くと笑えますよ。


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なるたる

私はシューマンの幻想小曲集 OP.12の第7曲「夢のもつれ」こそが、まさにシューマンにおける「蝶々」だと常々思っています。
決して第2曲の「飛翔」ではありません。

あの曲には、ひらひらと舞う蝶々の羽音まで聞こえてきそうな生々しさを感じてしまいます。
但し、どちらかと言うと優雅ではなく、狂ったように不規則に跳び廻る蝶々のイメージですが…。
おまけに、蝶は絶対「紋白蝶」なのです。
by なるたる (2007-08-08 22:15) 

みどりのこびとちゃん

作品2の【蝶々】ではないのですね。
うーん、幻想小曲集の第7曲目かあ・・・
ずいぶん、元気な蝶々だなあ・・・
でも、確かに狂ったように飛ぶモンシロチョウだ!!!
by みどりのこびとちゃん (2007-08-09 00:03) 

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