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関係者コメントでみる日本沈没 [ 連載 Old..]

日本沈没、人気ですね。いやね、近所の図書館の予約状況をWEBで見ることができるんですよ。
で、原作「日本沈没」の貸出状況を図書館でみてみたら! 予約待ちが43人!
ちょっとまてよ、1人が2週間とすると、2年近くの待ち時間!? ひぇー

日本沈没 上    小学館文庫 こ 11-1

日本沈没 上 小学館文庫 こ 11-1

  • 作者: 小松 左京
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/12/06
  • メディア: 文庫


さてそんな「日本沈没」ですが、公開開始から日数もたちまして、関係者のコメントがあちこちでアップされるようになってきました。まとめてご紹介いたしましょう。

※ちなみに下記リンクにはネタバレを含む場合がありますよ。

●海洋研究開発機構 撮影エピソード
 http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/nihon/index.html
映画の撮影にあたって、本物の元潜航士も協力しています。
しかしこれを読むと田所博士は何をもって乗ってたのかが気になります。
そういえば「しんかい2000」を使った撮影が去年夏ごろに行われたようですが、大変だったそうです。監督さんは「どうしても本物のしんかい2000の着水シーンを撮りたい」ということでしたが、「しんかい2000」は当時すでに隠居の身。運航長(潜水船などの運航関係のリーダー)は、「海につけたら水漏れするぞ~」とおっしゃってました。その後、相当の整備作業の後、無事に着水シーン撮影終了。おつかれさまです(& 結構お金かかっちゃったみたいですね。映画に協力するのも大変だ)。ちなみに映画での「わだつみ2000」の着水シーンで映っている船員さんたちは、役者ではなく本物(しかもたぶんかつての)のしんかい2000運航チームと、母船「なつしま」の船長や船員さんたちです。

●東京大学地震研究所 Q&A
 http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/filmnc06/eri_qa.html
当サイトでも一度取り上げさせていただきました。
科学面の監修をされた山岡教授ご自身が映画のQ&Aに答えておられます。
 「マグニチュード15やマグニチュード50の地震は起こらないのでしょうか?」
 「富士山が噴火する可能性は0%ですか?」
 「もしも日本が沈没したら、地球の反対側で土地が隆起するなんてことはありませんか?」
 「どうして(映画が)こんなにおもしろくないのですか?」
などのすっごい質問に、実に明快に答えておられます。
映画中の数式の意味も説明されています。そんなところまで監修されていたとは!お疲れ様です。

このQ&A、大人気のようですね。asahi.comにも取り上げられてます(7/29)
「日本沈没、本当ですか?」地震研がネットにQ&A
このQ&Aによれば、山岡先生が監修された日本沈没のシナリオは「メガリス沈降→プレート後退→日本列島の地殻の引き伸ばし」のようです(詳しくはQ.20を参照ください)。なるほど当記事のこちらこちらの(4)が同時に起きたわけですね。

●エキストラの方のブログ(「びぃ球が好き」さん)
 http://blog.so-net.ne.jp/ola_vitoria_dct/2006-07-23
日本沈没にエキストラで参加された方が、撮影のようすとか、エキストラのきっかけとかを
レポートされています。「鉄のヘルメット」ですか、たしかにツッコミたくなりますね!

●原作者のインタビュー(ブログ「Nomadic Note 2」さん)
 http://ueda8.blog25.fc2.com/blog-entry-48.html
こちらの記事のリンクに、2005年7月に某イベントでの小松左京さんへのインタビューの概略がまとめられています。これをみると…今回の映画は、原作者の思いとちょっと違うものに仕上がったみたいですね。

この映画、見る人によって捕らえ方がホントいろいろのようですね。震災を体験した人はそれを思い出しますし、旧作「日本沈没」を見た人はそれと比べますし、単なるパニック映画あるいはス○ップ映画としてみる人もいますし。私のようにマニアックな見方をする人も。ただこれらの関係者のコメントを見ると、ひとつの作品を作り上げる大変さを感じますね。

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おまけ:
ブラックジョーク「イタリア沈没」(ブログ「晴れ 時々 マーケティング」さん)
http://blog.livedoor.jp/wassho/archives/50960240.html
むろん冗談です。笑ってしまいました。

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コメント 4

heart_books

MANTAさん、こんばんわ。
コメントとniceをいただいきありがとうございました・・・。
返事が遅くて誠に申し訳ないです・・・。

『日本沈没』、私とは違う観点で見られていたんですね・・・。
by heart_books (2006-08-03 22:36) 

MANTA

- 33年前の大ヒット映画ですからね、皆さんホントいろんな観点をお持ちだったんじゃないでしょうか?私はリアルタイムには日本沈没を見てませんでしたが、こういう仕事を選ぶにあたっては当然影響をうけた作品でした。
いまの子供たちはこの映画を見て、地球を守るべく研究しよう!とおもうかなぁ?
by MANTA (2006-08-04 06:19) 

晴れ時々マーケティング

MANTA様


TBありがとうございました。
おかげさまで現在、グーグルで「イタリア沈没」検索第4位でございます(^_^)

アカデミックな内容なのにカジュアルに仕上げられているブログ楽しく拝見しました。勉強になります。では、今後ともよろしく。
by 晴れ時々マーケティング (2006-08-04 11:29) 

MANTA

- いまは3位でしたよ!>イタリア沈没
不謹慎ながら笑わせていただきました。そういえば、どこかのFlashで「EUとイタリアの違い」ってのを見て大爆笑したのを思い出しました。
アカデミックとカジュアルのバランスはいつも悩んでます。ネコの写真をUPしてるときは困ったときです。内緒ですが。というわけで?ぜひまたお越しください~
by MANTA (2006-08-04 12:27) 

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