アジアン・ミーティング [アジア総合]
I.S.O. at Asian Meeting Festival , Shinjuku PitInn, 23 Sept.2005
大友良英の主催するアジアン・ミーテイング・フェスティバル(9月23〜25日)を覗いてきた。(都合あって初日のみ)
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大友良英といえば、ノイズ〜ジャズ〜音響とジャンルを超越した即興演奏が世界的に知られていて、この分野を牽引する中心人物だ。そんな彼が東アジアで交流を深め、友情を育んで来た、新世代のノイズ系アーティストを一同に集めたのがこのイベント。一体どんな音が飛び出してくるのだろうか。
だが、出演予定だった台湾のアーティスト、ディノは、「雲隠れ」のため、欠席。
さらにSuper Sonic Chinaでも話題になった北京のアーティスト、王凡(ワン・ファン)はビザがおりず、残念ながら欠席という事態に。
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第1部
韓国勢の演奏。各15〜20分。
1.リュー・ハンギル
コンタクトマイクとラップトップ
2.ジン・サンテ
ラジオとギターのマイクとラップトップ
3.ジョー・フォスター
ミキサーとマイクのフィードバックとトランペット
4.アストロノイズ(チェ・ジュニョン+ホン・チュルギ)
解体したCDプレイヤーの内部をいじりながら。
この中で面白かったのは、ソウル在住のアメリカ人、ジョー・フォスターによる演奏。機械的なノイズ音とトランペットの空音や掠れる音を、緩急を織り交ぜながら演奏する。沈黙の中に突然素っ頓狂な音がでるので、緊張感があった。
Jean Paul Jenkins. Joseph Foster duos (2004) rasbliutto recordings |
Choi Joonyong and Hong Chulki duo works-1(2004)rasbliutto recordings (left) 4387sec./ Choi Joonyong, Joe Foster, Hong Chulki (2005)Ballon&needle (right) |
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第2部
1. I.S.O(一楽儀光+Sachiko M + 大友良英)30分
パーカッションと サインウェイブとターンテーブルによる即興演奏
2.ディクソン・ディー(from 香港)45分
ラップトップとミキサー
ISOの演奏がとても繊細だったのに対し、ディクソン・ディーの音は圧倒的だった。個別の音はありがちなサンプリング音であるのに、それが重層的に積み上がっていくと、目の前に巨大な建造物が現れてしまった。その中を走る無数の光や水や音の動線。そんなものが見えてしまった。ノイズ・シンフォニーとでも言ったらいいのだろうか。
13年前、大友良英の初のリーダーアルバムを出したのは、このディクソン・ディーが主催する、立ち上げたばかりのレーベルだったのだ。ディクソンが弱冠22歳のころだった。
何とも素敵な話ではないですか。
Dickson dee
djdee~sunday Dickson dee(2003) Noise Asia |
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後の祭り
2日目、3日目のフェスティバルは多数のミュージシャンが加わったセッションが行われたらしい。
大友良英氏は路上駐車していた車をレッカー移動されてしまい、3万円を払わなければならないらしい。
カヒミ・カリイが妖艶に歌ったらしい。
エリックドルフィーの曲もやったらしい。
3日目・日曜日のフェスティバルは昼の部だけかと思っていたら、実は夜の部もきちんとあって、どうやら僕は勘違いしてしまったらしい。
そして歴史的な瞬間を逃してしまったらしい、、、、。
詳細は大友氏の日記で。
ディクソン・ディの挑戦 http://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj/diary/bangai-chugoku1.html
韓国新音楽事情
http://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj/diary/bangai-kankoku.html
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