ライフ・イズ・ビューティフル [2005年 レビュー]
「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998年・イタリア) 監督・主演:ロベルト・ベニーニ
1998年のアカデミー外国語映画賞と音楽賞、そして主演男優賞を獲得した作品です。
映画の前半は、ユダヤ系イタリア人のグイドが偶然出会った小学校の教師ドーラに恋する物語。
後半は、困難の末に結婚し子供にも恵まれたグイドとドーラが強制収容所へ送られる物語です。
前半部分はチャップリンやキートンの無声映画を髣髴とさせる面白さ。もちろんトーキーですから「無声映画のコメディを現代に焼き直した面白さ」と言うべきかも知れません。それくらいの出来栄えです。
ただ後半はいささか不満が残ります。あくまでも個人的な事情によるものですが、僕が「シンドラーのリスト」を見てまだ間もない、というのがその最大の理由です。
強制収容所に連行されてからの描写は、「シンドラーのリスト」(他にも「戦場のピアニスト」など)を観ているだけに、都合のいい展開になってしまっているんです。
収容所でのグイドはナチの目を盗んでいろんなことをやらかします。観ながら僕は「そんなことしたら即射殺されちゃうぞー!」と心配しますが、そんなお咎めがはまるでありません。もちろんそういうドラマですから、「気にせず楽しめ」と言われるのがオチなのですが、僕はこんな理由でうまく乗れませんでした。
ただ、結末は意表を突かれました。
終戦の描写が弱すぎますが、巧いエンディングだなと感心しました。
98年に「プライベート・ライアン」のトム・ハンクスでなく、この作品のロベルト・ベニーニに主演男優賞を与えたアカデミー会員はいい仕事しましたね。
そのロベルト・ベニーニの奥さんは、実はドーラ役のニコレッタ・ブラスキでした。いい話です。
この映画、とても良かったです。ベニーニの映画だから最初からコメディを予想していたんです。なので後半の現実離れした設定もなんとなく受け入れることができました。あの少年の笑顔がなんともかわいい。また観たくなりました。
by po-net (2005-08-16 19:52)
純真無垢という言葉がぴったりの少年でしたね。
特にグイドがナチのハナシをデタラメに通訳する件の表情は可愛すぎでした。
nice!ありがとうございます。
by ken (2005-08-16 21:48)
この映画、大好きです。心が温かくなりますよね。家族っていいなぁって。色んな人に勧めて皆良かったって言ってくれた作品だったりしてファンが多いかなぁと思います★
by (2005-08-17 01:49)
そう。家族っていいなと思います。ついでに子供も欲しくなりました(笑)。
nice!ありがとうございます。
by ken (2005-08-17 05:05)
前半と後半でぜんぜん違うのでちょっと戸惑いました~(^^;
でも見てよかったな~と思いました。
何をやっても守りたいのが子供ですよね~
by いもあん (2005-08-18 11:26)
個人的に好きです。
なんか、戦争ねただけど、いいな~と思うところが
ちらりほらり。
記憶の片隅では、音楽も良かった?!気がしていますが
違うかもしれません。
by keiko-nari (2005-08-18 23:23)
音楽もいいですよ。静かだけどしっかりしたメロディが効果的。
アカデミー音楽賞獲ってるもん。
by ken (2005-08-19 23:32)