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芦辺拓「少年は探偵を夢見る」 [本]

芦辺拓の「少年は夢見る」読み終えました。
この本についてエントリーします。
音楽(CD)や本(ミステリ)のエントリーをすると誰も見てくれません。
いつもこの出だしですが、見てくれなくていいですよ~ダ。

9月10日にエントリーした「ミステリ大好き」に出てくる作家の芦辺拓の本です。
(このエントリー我ながらよくかけてます。自画自賛、ミステリの好きな方ぜひ読んでください)

今回の作品、結構最近の作品です。

少年は探偵を夢見る―森江春策クロニクル 











短編・中篇の連続した作品です。芦辺拓の主人公は「森江春策」という弁護士です。
もうこの森江、愛される人柄です。娘も大ファンで懸命に読んでます。
今回はこの「森江春策」の少年時代から現在までの作品が集まっています。

紹介しますと、
①「少年探偵はキネオラマの夢を見る」(小学校5年)
②「幽鬼魔荘殺人事件と13号室の謎」(中学校3年)
③「滝警部補自身の事件」(大学2年)
④「街角の断頭台」(新聞記者時代)
⑤「時空を征服した男」(現在?)
となっていて、最後の作品で回想しています。
やはり面白いのは、①、②ですね。
これらは、ミステリというより幻想的なものの色彩が強く、
読んでいても夢を見ているような感じになります。
最後の作品では、助手の「新島ともか」女史が出てきます。
もうこのシリーズでは不可欠の人です。とてもいいキャラしてます。

作者のあとがきで、最後の作品について次のように書いています。
(引用はじめ)
ギリギリまでSFミステリに迫りながらも現実に立脚した本格推理としても着地させることで、
「あらかじめルールさえ決めておけば、どんなにあり得ない設定でもかまわない。
それをとりまく現実との整合性も問わない」というなし崩し的風潮に、私なりに作家的ケジメを
つけるというか一石を投じようとしたものでした。
(引用終り)
この作品を読むと良く分かります。作者のこだわりです。
是非読んでみてください。

またこの表紙とても①の作品の雰囲気を出しています。

本当にこの人たちの作品毎回、スリルがあります。サプライズです。

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