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ミステリ大好き! [本]

このカテゴリーについても少し。
若い頃は、本を読みませんでした。そんな時間があればレコードを聴いているほうが良かった。
何年か前からか何のきっかけか忘れましたが、本を読むようになりました。
まず時代小説からスタート、池波正太郎、藤沢周平、平岩弓枝など、はまりました。
この三人はほとんど全作品読みました。
旅行も真田の松本、上田へ何度か行きました。娘も真田ファンで友人と行っているようです。
(そう言えば時代小説は娘の影響でした)

次は、ミステリ、テレビの2時間ミステリドラマの影響で西村京太郎なんかよく読みました。
通勤で読むので軽くて楽しめました。
いまだに2時間ドラマは好きで見てます。
(昨日の高島礼子さんの出てたのみました。高島さん、とよた真帆さんファンです)

で、また娘の推薦で綾辻行人のミステリを読んでとても新鮮でした。
昔、ミステリをかなり読んだことはありますが、この頃のものはもう古典であることを痛感しました。

いつかミステリのカテゴリでエントリーするとき、
まず最初に絶対に話をしたいことがありました。紹介します。

講談社の文庫本で綾辻行人の十角館の殺人の解説を、鮎川哲也がしています。
この解説が出色で感動しました。この解説を読んで新しいミステリファンになりました。
十角館の殺人









チョット長いのですが、ぜひぜひ読んでください。 


(講談社、綾辻行人「十角館の殺人」より鮎川哲也の解説より引用)
解説     鮎川哲也
去る年、「占星術殺人事件」をひっさげて待望の新人が現れた。
いうまでもないことだが、島田荘司がその人である。
島田氏は登場する早々、本格物を隆盛に導くにはすぐれた新人を育成しなければならない、
そう考えたのであろうか、その持論を実践に移した。
この情熱に応じるように名乗りを上げたのが綾辻行人氏だった。
そして法月綸太郎、我孫子武丸、歌野晶午、といった若い才能がそれぞれの力作を持ってあとにつづいたのである。
一方東京創元社からは有栖川有栖、山口雅也、今邑彩、依井貴祐、芦辺拓等々の新鋭が輩出した。
(中略)
読者のあいだで、綾辻氏をはじめとする本格派の新人に対して、妙に風当たりがつよい。
ごく一部の読者が評論家気取りで、こうした人々の作品を下品な言葉を用いるならば「ぶった斬る」のである。
だが、わたし共老本格派がその出現を待望したこれらの
若い新人を叩きまくることは止めてもらいたい。
角のある物言いは害あって益ないことを、知らぬわけでもなかろう。
先哲にも、まるい玉子も切りようで四角、ものも言いようでかどが立つ、という言があるではないか。
深読みもせずに、上っつらを読み流した批評も、雑談の材料にする限り結構だが、
座談会のようにそれが活字になることを前提とした場合は、知性を忘れぬ発言をして欲しい。
かつて某誌で評論を連載した若い人が、めでたく一本立ちをした。
編集部ではそれを祝福した上で相手を褒めることを覚えれば評論家として一人前だと噂したそうだ。
またプロの評論家のあいだでは、昔から、七分けなして三分褒めろといわれていると聞く。
「ぶっ叩き」専門の素人批評家諸君にしても、
あたたかい血がながれている「人間」である以上、
このことが解からぬとはいわせない。
勿論、輩出した新人作家のなかには、本格物をいかに書くべきかというノーハウを充分にマスターしていない者もいることだろう。
そうした人の作品を読んだとき、代金を返せなどとケチなことはいわずに、具体的に欠点を指摘して、彼らの生長をあたたかく見守ることはできないものか、
それとも、批評家気取りの若者たちは、本格ミステリーの隆盛をねがう気持ちなんぞ持ち合わせていないのだろうか。
そうした連中は沈黙してくれ、耳障りだ。
というようなことを、仮にわたくしが言ったとしたら、批評家もどきの諸君は胸中おだやかではないでしょう。
叩かれるのは誰しも不快なものです。
懸命であろうあなたたち、傷つけられた相手の痛みを知らぬわけでもないでしょうに。
(引用終り)
後半簡略して引用しようと思ったのですが、一文字も省略できません。
あの鮎川哲也大先生が若い作家を評価しているのです、
なんと愛情に満ちた言葉でしょう。
          痛快!
今、上記の作家を盛んに読んでます。とにかくそれそ゜れ面白い。
私は本、買いません。
とにかくこの作家達の作品を沢山読みたいので、図書館で借ります。
図書館って、書架になくても「書庫」には沢山本が隠されているのです。
私の住む市立図書館も、見た目は本が無いようですが、パソコンで検索して書庫から出してもらうと、あるわあるわ、どんどん出てきます。
文庫本は少ないのですが、チョット重いのを我慢すれば上記の作家の本は当分読めそうです。

今日は、今邑彩の本を読み終えたので紹介しようと思ったのですが、長くなったので次回に。


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