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移調読みとは?その2 [譜面]

その1を読む


吹奏楽で使われる主な楽器にクラリネットがあります。
一番数が多いのはおそらくBbクラリネット(以下Bbクラ)でしょう。
Bbクラはご存知のあの楽器です。
その他にもっと短いEbクラリネット(以下Ebクラ)もあります。
これらはそれぞれの音域に合わせて長さが違いますね。
Ebクラのほうがより高い音が出ます。

BbクラとEbクラの違いはおおまかに言えばその長さです。
ではBbクラとEbクラの中間の長さのクラリネットはないのか?
実はあります。
CクラリネットやDクラリネットというBbクラより短くEbクラより長い楽器もあります。
しかしこれらは今や変わり者しか持ってない希少楽器です。
現在あまり使われない理由はズバリ「いい音がしない」からです(一般的に)。
いい音のする楽器を追求した結果Bbクラ、Ebクラなど一部の楽器が生き残ったのです。

いろいろな長さの楽器を試してみていい音のする楽器だけが生き残りました。
残ったのはごくわずかといえどそれなりの数があります。
どれも長さが違うので当然出る音も違います。
そこでそれぞれの区別のためにも基準が必要です。

…どうやって基準を決めたのか?は省略

移調読みとはこの基準音を譜面上同じ書き方に統一したことから始まったのです。
この時、記譜音と実音が当時からメジャーだったヴァイオリンなどと比べ違ってしまった楽器を移調楽器といい、その譜面を移調譜といいます。


パート譜を見ると楽器名が書いてありますね?
例えば「Bb Trumpet」とか「Horn in F」とか書いてあります。
この「Bb」とか「F」というのがその楽器の基準音です。
一般に英語音名で書かれますが読み方はドイツ音名です。
ちなみに特に書いてない時はCが基準ということです(書き忘れの場合も…)。

移調譜にすることによって同属楽器で持ち替えたときに演奏が楽になることがあります。
例えばサックス奏者がアルトからソプラノへ持ち替えることはよくあります。
アルトはEb、ソプラノはBbが基準です。
それぞれの音を譜面上のドとして記譜すると出る音は違えど同じフィンガリングで譜面を読むことができます。

最後に、意外と忘れられているのはオクターブの移調楽器です。
C調の楽器であっても譜面と実際の音がオクターブ高かったり低かったりすればそれは移調楽器です。


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