もうじやのたわむれ 340
「奪衣婆港のあの防衛隊の応援とかは仰げないのでしょうかね？」 「いやそれは、港湾施設及び港湾付帯施設は閻魔庁の永久租借地にありますから、その敷地内か、限られた周辺なら、防衛隊も活発に活動する事も出来..
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もうじやのたわむれ 297
「補佐官共は何処にいったんじゃい？」 　閻魔大王官は審理室の中を見回しながら訊くのでありました。 「いやあ、実は閻魔大王官さんが小便に行かれた後、緊急事態が発生いたしまして、それで善後策を講じるた..
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もうじやのたわむれ 263
　折角楚々野淑美さんの事を思い返そうとしているのに、何やら雑念ばかりが頭蓋の内側で展開して仕舞うのは、これは娑婆時代の、寝る間際の我が脳の働きと全く同じであります。あらま欲しき方向にちっとも思考が向か..
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もうじやのたわむれ 262
　これも間抜けな一言でありますか。案の定、これにはカカアが反応するのでありました。 「何云ってんの。近い内、なんてとんでもないわ。断わっておくけど、あたしはそんなに早く、こっちに来るつもりなんかない..
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もうじやのたわむれ 260
「ちゃんと焼けば大丈夫だったのよ。いい加減の生焼けなんか食べるからこうなったのよ。大体する事が何にしても横着なんだから」 「まあまあまあ」 　拙生は両掌を見せてカカアのそれ以上の言葉を遮るのであり..
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もうじやのたわむれ 246
「ああこれはどうも」 　拙生は自分の猪口に残っていた中の日本酒を空けてから、その前に差し出すのでありました。何となく淑美さんにお酌して貰うのが気恥ずかしくて、猪口を支える人差し指と親指の、両指の力の..
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もうじやのたわむれ 229
　寄席の昼席が跳ねた後、未だ宿泊施設に戻るのは早かろうと云うので、拙生はこちらの世の巷で、こちらの世の霊がよく仕事帰りに遊ぶ遊びをしてみたい、等と提案してみるのでありました。逸茂厳記氏と発羅津玄喜氏は..
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もうじやのたわむれ 228
　逸茂厳記氏はしめやかに云うのでありました。なかなか＜人の好い＞鬼であります。 「いやとんでもない。それはそれとして、いや、それだからこそ別の面で面白かったとも云えます。落語なんと云う芸は噺自体の面..
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もうじやのたわむれ 196
「貴方達、何を揉めているのでーすか？」 　イタリア人風のコックがピザを持って現れるのでありました。 「また油臭えのが一匹現れやがったな」 　和装の板前が江戸っ子口調で、中国人風の料理夫への憤怒が..
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もうじやのたわむれ 195
「どうぞご堪能しておくんねえな！」 　先程の若い板前と同じ語勢でこの年嵩の方も云うのでありました。 「貴方も信州佐久の、昔江戸と云われていた東京からいらした板前さんで？」 「いや、あっしは信州佐..
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バイきんぐ害虫駆除
バイきんぐのネタが好きでも嫌いでもないのですが、 この間の番組はひどかった。 といっても彼らに罪はありません。 テレビ局に腹が立っています。 バイトでやっている害虫駆除をテレビでさせるので..
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もうじやのたわむれ 140
「質量もないので？」 「そうじゃ、あくまでお手前はもわっとした曖昧模糊たる存在なわけじゃ、今のところ」 「透明人間どころか、幽霊みたいな感じですかな、そうすると」 「そっちの方が近いな、娑婆の方..
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