記事 での「戯れ」の検索結果 377件
もうじやのたわむれ 52
「たとえば国境紛争地域の亡者なんかは、どう云った国別に区分されるのでしょうか?」
拙生は少々こみ入ったところを質問するのでありました。
「当然、国境未確定地域、と云う名前の審問室があります」
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タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 国 愛想 実家 お辞儀 ロシア
もうじやのたわむれ 51
「そうだね、じゃあ、頼むよ」
審問官が頷くと、記録官はきびきびとした物腰で審問室を出て行くのでありました。
「なんかつまらない事をお訊ねして、余計なお手間をおかけしているみたいで。・・・」
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タグ: 戯れ 亡者 審問官 記録官 娑婆 きびきび 物腰 神話 名前 国
もうじやのたわむれ 50
「ああそうですか。あれは娑婆にいる私への、こちらの世からの何かしらのサインだと思わないでもないのでしたが、そうじゃなかったのですか。それじゃあ、向こうの人間の運命と云うものを、こちらが制御しているとか..
タグ: 戯れ 亡者 審問官 記録官 娑婆 サイン 観念論 見取り図 名前 律義
もうじやのたわむれ 49
「いやいや、まことに呑気、・・・いや違った、まことにご達観の段、恐れ入りました」
記録官が深々とお辞儀をして見せるのでありました。
「ま、強いて挙げれば、娑婆に思い残した事と云えば、・・・」
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タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 お辞儀 呑気 サイン 落語 クール
もうじやのたわむれ 48
拙生としては、その質問の回答はひょっとしたら審問官が前に広げている、娑婆での拙生の経歴やら何やらを記してあるであろう書類に、ちゃんともう書いてあるのではないかと思いながらも、一応自ら説明するのであり..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 無表情 高校生 酒 落語 あっさり
もうじやのたわむれ 47
拙生は口を尖らすのでありました。「そうと判っていれば、もうちいとばかり、娑婆でしたい放題をしておくべきでした。今となってはもう後の祭りですが」
「残念でした」
審問官が真顔でそう云ってお辞儀を..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 お辞儀 無責任 無表情 名前 物腰
もうじやのたわむれ 46
閻魔庁で裁かれるべき罪などないと云うのでありますから、拙生としては解放感すら覚えて然るべきなのでしょうが、なんとなく了見の上で釈然としないのでありました。
「向こうでの行いはもう、こちらに来た以上..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 了見 国 無意味 解放感 大袈裟
もうじやのたわむれ 45
「いやいやいやいや、そんな事はないでしょうけど」
「いやいやいやいやいや、それがそんな事が大ありなのです」
「いやいやいやいやいやいや、・・・」
「青木君、その、いやいやの遣ったり取ったりを、未..
タグ: 無意味 按配 あっさり 記録官 戯れ 冗談 物腰 クール 娑婆 審問官
もうじやのたわむれ 44
「世の中のためにこう云う事をしておけば良かったとか、これをやっておけば世界中の多くの人が幸せになっただろうにとか、そう云った大それた事はおありにはならないので?」
「まことに面目ない」
拙生は苦..
タグ: 審問官 戯れ 亡者 記録官 娑婆 大袈裟 無意味 あっさり 家 学校
もうじやのたわむれ 43
審問官が顔を上げながら云うのでありました。
「それはまたどうして?」
拙生は審問官の、拙生の食い下がりを然程問題にもしていないような不貞々々しさが、目尻に仄見えるところの生真面目顔を眺めながら..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 無表情 鈍感 了見 日本酒 勇気
もうじやのたわむれ 42
「でも、それはやり方次第ではないでしょうか。向こうの世界でも、そんな事日常的に行われていましたし、そんなに大それた事ではなかったように思われますが。それにそれは難事と云うよりは、単なる人事の問題だけで..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 迂闊 苛々 体裁 げんなり 大袈裟 陰鬱
もうじやのたわむれ 41
「閻魔コオロギ?」
拙生は眉根に皺を寄せて聞きなおすのでありました。
「いやいや、香露木さんです。その方の名前、苗字ですよ」
記録官がそう云いながらツッコミの仕草をするのでありました。「その..
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