記事 での「審問官」の検索結果 139件
もうじやのたわむれ 109
それはさて置くとして、極楽省が、往生海と云う広大な球面を一周する経度線のような河川で地獄省と区切られ、地獄省と準娑婆省の間はその往生海北部から発して南部に至る半径状の三途の川が国境、いや違った、省境..
タグ: 亡者 戯れ 海 国 名前 冗談 審問官 記録官 娑婆 地図
もうじやのたわむれ 108
「私は繰り言を云っているのではないし、話しの細部に引っかかっているのでもなくて、素朴な疑問を呈しているだけですよ」
「なにが、素朴な疑問だ。こちらにしてみれば、間抜けな疑問だ、そんなもの」
拙生..
タグ: 胡散臭い 地図 繰り言 間抜け 娑婆 亡者 記録官 審問官 戯れ 愛嬌
もうじやのたわむれ 107
「当然である。第一、二重目までの居住地区の霊以外は、そんな省外旅行なんと云う贅沢が出来る程の収入なぞはない」
「省外旅行が出来る程の収入がない?」
「いや、だからと云って多くの省霊が貧乏だと早合点..
タグ: 繰り言 げんなり 無粋 苛々 旅行 娑婆 記録官 有耶無耶 審問官 戯れ
もうじやのたわむれ 106
そうなると前の審問室にいた審問官と記録官の気安さが、妙に懐かしくなると云うものであります。閻魔大王官にしても、未だそんなに会話を交わした事はないのでありますが、仄見せるその愛嬌たっぷりの仕草とか、拙..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 愛嬌 無愛想 八王子 長崎 げんなり
もうじやのたわむれ 103
「兎に角、極楽省は代々の阿弥陀九字様を至高の王と仰ぎ、阿弥陀九字家を至尊の家としその悠久の繁栄を願い、それを優秀で清廉潔白な官僚が万全に補佐して省を治め、省霊もこの体制を絶対的に信頼支持して、当然のよ..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 家 冗談 不謹慎 体裁 按配 げんなり
もうじやのたわむれ 98
「まあ、審問室のヤツ等も結局は地獄省の役人だから、何とかお前さんを地獄に勧誘したいと云う了見で躍起になっておるのだろう」
お地蔵さんはそう云って顔を顰めて見せるのでありました。
「先程、閻魔大王..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 公園 墓地 たじろぐ 了見 老人
もうじやのたわむれ 97
「ほいほい、ご随意に。たっぷり満足のいくまでやれば良いわい」
閻魔大王官は些かげんなりしたような口調でそう云って、今まで乗り出していた上体をゆっくり後ろに引くのでありました。
「では私は、あそこ..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 げんなり 無表情 了見 たじろぐ 名前
もうじやのたわむれ 96
「さて、こちらの世の事情やら、それに地獄省、極楽省の大まかな話しなんぞは、審問室で審問官やら記録官から聞いたじゃろうな?」
香露木閻魔大王官は肘を張った腕を末広がりに広げて、文机の上に掌を着いて、..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 審理 名前 魅力的 了見 無粋
もうじやのたわむれ 95
拙生はお辞儀をしながら手招きに誘われて部屋の奥に進むのでありました。
「いやいや、ようお出でになりましたのう」
閻魔大王官はそう云って、未だ手招きを拙生に送っているのでありました。「お手前もこ..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 審理 名前 お辞儀 了見 胡散臭い
もうじやのたわむれ 94
待合室にはちらほらと、拙生と同じであろう閻魔大王官の審理を待つ亡者達が、長椅子にぼんやりと座って前に並んだ審理室の扉を眺めているのでありました。拙生も入口から一番手前にある長椅子に座って、その中に加..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 審理 名前 手際 きびきび 中国
もうじやのたわむれ 93
しかし地獄省に生まれるべきか極楽省に生まれるべきか、これは実に悩ましい問題であります。今までのこの部屋での言葉の遣り取りからすると、地獄の実態なんと云うものは、娑婆で漏れ聞いていたものとは全く違う..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 お辞儀 審理 名前 コーヒー 家
もうじやのたわむれ 92
「ま、これまでにお話し頂いた事で、なんとなく、こちらの世の様相と云うものは大まかには理解出来ました。有難うございます」
拙生はそう云って、合掌したままお辞儀をして見せるのでありました。
「なんか..
タグ: 亡者 戯れ 審問官 記録官 娑婆 お辞儀 たじろぐ 審理 了見 愛想