「刎頸の交わり」のはなしⅡ
　桓公は自分の命を狙ったことのあるこの管仲を側近にすることが不快であったけれど、鮑叔の意見を入れて結局管仲を任用して斉の政治を委ねるのでありました。管仲は鮑叔の信頼を裏切ることなくその才を遺憾なく発揮..
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「刎頸の交わり」のはなしⅠ
　この「刎頸の交わり」と云うのは、司馬遷の『史記』廉頗・藺相如列伝の中に出てくる言葉で、その友のために頸を刎ねられても悔いないと云うくらいの親交のことであります。「完璧」でお馴染みの中国戦国時代の趙の..
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不射之射－中島敦『名人伝』などⅡ
　邯鄲の都人士は天下一の弓矢の名人紀昌が妙技を披露するのを待ちに待ったのでありました。しかし紀昌は一向に弓矢を手に取ろうともしないのであります。そのわけを質した者に紀昌は先に紹介した「至為は為す無く、..
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『孫子』と云う書Ⅲ
　昔から云われていたことでありますが『孫子』は具体的な戦術や、戦争に実際に役に立つ方法が散りばめられた書と云う体裁ではなく、観念的で示唆に富んだ（示唆する程度に止めた）兵学書であります。決して実用書で..
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『孫子』と云う書Ⅱ
　一九七二年に山東省銀雀山の前漢時代の墓から『孫子』に関わる竹簡が発見されました。その分析により現行十三編の『孫子』に当たる資料と、これとは別に孫武の他の兵書及び孫臏オリジナルの兵書が出土したことで『..
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字（あざな）考
　ことのついでに云っておくのでありますすが「汎武」とは一応"字"（あざな）のつもりであります。昔の中国や古の扶桑の一部の人達は、字をもつのが一般的であったと云うことで、本名とは別に字をもって世間と関係..
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『孫子』と云う書Ⅰ
　云うまでもなく中国の古典であります。『呉子』『三略』『六韜』等と並ぶ兵書であり、扶桑では最もよく馴れ親しまれた兵書と云うことが出来るでありましょう。 　戦国武将武田信玄の「風林火山」の旗印はこの『..
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