記事 での「亡者」の検索結果 362件
もうじやのたわむれ 218
拙生はほんの少し白けて仕舞って、テレビのチャンネルを別のものに切り替えるのでありました。今度は寄席の高座と思しき舞台が映し出されて、座布団に正座した和服の男が扇子をふりまわしながら、声を張り上げて俗..
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もうじやのたわむれ 217
画面にはリポーターと思しき、身ぶりが派手で矢鱈饒舌な若い男の霊が、山道を登っている光景が映し出されているのでありました。昼間元気コンビと一緒に登った高尾山のようでもありますが、なんとなく道の様子が違..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 冗談 大袈裟 団地 学校 海 陰鬱 佐世保
もうじやのたわむれ 216
その辺の機微は良く出来ていると云うべきでありましょう。亡者に、億劫になると云う気分が発生する事で、閻魔庁の様々な雑事の一部が一定程度軽減出来るわけであります。
閻魔庁も地獄省の省庁であるからには..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 機微 億劫 テレビ 無精 音楽 落語 旅行
もうじやのたわむれ 215
「以前はふらっと街に飲みに出かけるのも大丈夫でしたが、誘拐の件があって以来、夜の亡者様単独の外出は、なるべくお控え願っております」
「まあそれは仕方がないでしょうかなあ」
「大袈裟さを厭わなければ..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 大袈裟 酒 街 お辞儀 信州 中国 億劫
もうじやのたわむれ 214
「ええ、大変満足致しました。貴方に立てていただいた行程通りに回りましたが、とても効率よく観光出来ましたよ。どうも有難うございます」
拙生はコンシェルジュの方に近寄りながら云うのでありました。
「..
タグ: 居酒屋 億劫 お辞儀 遠慮 酒 音楽 気後れ 大袈裟 寄席 娑婆
もうじやのたわむれ 213
いやしかし亡者の儘だと、準娑婆省の諜報機関の連中に誘拐される危険が、何時もつき纏うのかも知れませんし。それに亡者の儘でいたいがために、こちらの世に霊として生まれ変わる事を拒否したならば、当然亡者とし..
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もうじやのたわむれ 212
「花紀京とか岡八郎とか、船場太郎とか桑原和夫とか、それに原哲夫とか平参平とか、井上竜夫とか谷茂とかの俳優さんがいましたか?」
拙生は後ろの発羅津玄喜氏をふり返りながら歩いているので、時々足場の悪い..
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もうじやのたわむれ 211
「おや、明日も私におつきあいいただけるので?」
帰路に歩を踏み出しながら逸茂厳記氏に拙生は聞くのでありました。
「はい。貴方様の外出時の護衛は、我々元気コンビが最後までいたします」
逸茂厳記..
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もうじやのたわむれ 210
「さて、そろそろ下山して帰路につくとしましょうか」
逸茂厳記氏が四方の眺望に見蕩れている拙生に云うのでありました。
「そう云えばぼちぼち夕方の気配が漂い出しましたね」
「これから帰れば、未だか..
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もうじやのたわむれ 209
「紅葉の頃は多くの人出があって、このケーブルカーに乗るのにも行列が出来る程です。特に『見知らむ』で三ツ星を獲得して以来、一入混雑するようになりましたね」
逸茂厳記氏がケーブルカーの最後部の窓から、..
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もうじやのたわむれ 208
「その、郡霊的人気映画、と云うのは娑婆で云えば、国民的人気映画、ですね?」
「正解であります!」
逸茂厳記氏がピースサインをしながら、至って元気に応えるのでありました。
「屹度お正月とか夏休み..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 サイン 正月 旅行 名前 駅 審理 遠慮
もうじやのたわむれ 207
コンシェルジュから娑婆にいた永井荷風みたいな作家がこちらにもいて、この深草をこよなく愛したなんと云う事を聞いていたものでありますから、娑婆の浅草にあったそのような店等も、名前は少し違うかも知れません..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 永井荷風 浅草 名前 味わい 街 駅 喫茶店