記事 での「愛想」の検索結果 228件
もうじやのたわむれ 322
「どうも、とんだ事でありました」
兵士は拙生にも敬礼するのでありました。拙生は補佐官筆頭の真似をして、矢張りぎごちない敬礼を返すのでありました。
「こちらは、地獄省海上防衛隊、じゃなくて川上防衛..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 海 律義 愛想 武器 審問官 記録官 戦後
もうじやのたわむれ 321
「その亡者の方とは、何らかの事情で準娑婆省で石ころになっていた方なのでしょうか?」
「そうです。その方が準娑婆省に渡られた詳しい経緯とかこの間の消息は、個亡者情報保護と云う点からここでは申し上げませ..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 あれこれ きびきび 無粋 お辞儀 消息 有耶無耶 間抜け
もうじやのたわむれ 317
「大丈夫ですよ。我々三鬼で責任を持って、亡者様を確実に娑婆にお戻し致しますから」
発羅津玄喜氏が頼もし気に胸を叩くのでありました。
「へい、有難うございます。そこのところはお三方に全幅の信頼を置..
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もうじやのたわむれ 313
デッキの最後尾まで来て拙生は足を止めるのでありました。船のスクリューが蹴立てる白い波が眼下に見下ろせるのでありました。そこから真っ直ぐ延びていている航跡は、地獄省の港を出た三途の川を横断するこの船が..
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もうじやのたわむれ 309
「手塞ぎでしょうから、準娑婆省までそのお土産品は私がお預かりいたしましょう」
逸茂厳記氏が気を利かせて、歩きながら両手を差し出すのでありました。
「これはどうも恐れ入ります」
娑婆時代から無..
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もうじやのたわむれ 307
「判りました。色々気を遣って頂いて痛み入ります」
拙生は深めのお辞儀をするのでありました。
「本当は私達も準娑婆省まで同行して、貴方様のいまわの際に立ちあって、向うの世への旅立ちを静かに見送りた..
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もうじやのたわむれ 306
「ところで、せっかくこちらにいらしたのですから、・・・」
記録官が、今までずうっと後ろに回していた手を、おずおずと前に差し出すのでありました。その手には熨斗のかけられた小ぶりの紙函が握られているの..
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もうじやのたわむれ 305
窓際の長椅子の傍に見慣れた顔が二つあるのでありました。それはこちらに来て最初に会話を交わした、あの審問官と記録官でありました。
審問官と記録官は、二鬼の護衛につき添われて出発ロビーに現れた拙生を..
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もうじやのたわむれ 304
拙生は呑気にそんな愛想なんぞを云うのでありました。「ところでお二鬼共、準娑婆省の方には行った事がおありなので?」
「私は前に一度、矢張りあの補佐官筆頭のお伴で、これも同じように或る亡者様の護衛で行..
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もうじやのたわむれ 295
補佐官筆頭は気が急いているにも関わらす、詳しく拙生の質問に応えるのでありました。
「ふうん。で、その事務方トップにこの事態を報告して、指示を仰ぐわけですね?」
「そうです。ま、役所ですから緊急の..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 審問官 記録官 億劫 遠慮 愛想 お辞儀 げんなり
もうじやのたわむれ 292
「いや、何でもありません」
拙生はおどおどと閻魔大王官から視線を外すのでありました。
「さてと、まあこれでお手前の生まれ変わりの手続きは滞りなく完了したわけじゃが、ま、さっきの、お手前の娑婆に居..
タグ: 亡者 戯れ 娑婆 愛想 老人 審理 お辞儀 気後れ 迂闊 げんなり
もうじやのたわむれ 288
拙生の視線に気づいた補佐官筆頭は拙生の顔を見て慌てて愛想笑って、今の所作を拙生に見られて仕舞った事に、思わずたじろぎの気色を見せるのでありました。閻魔大王官はこの先再び、拙生が宿泊施設でコンシェルジ..
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