短歌的抒情覚書 3 (その2)
めん鶏(どり)ら砂あび居(ゐ)たれひっそりと剃刀研人(かみそりとぎ)は過ぎ行きにけり
山川のたぎちのどよみ耳底にかそけくなりて峰を越えつも
こらへゐし我のま..
タグ: 茂吉 渡辺直己 長塚節 めん鶏ら砂あび居たれ 合目的簡潔性 三十一音字音数律
短歌は弱い心の棲家か (その6)
幾度か逆襲せる敵をしりぞけて夜が明け行けば涙流れぬ
渡辺直己のこの歌を或る者は「描写であり
詠歎のリズムに支えられた記録」「一定の音
数による文字の配列」で..
タグ: 文字の配列 渡辺直己 激戦
「モデラート・カンタービレ」デュラスの読み方に関する華麗な解説 渡辺直己 「必読書150」太田出版
「ダイヤモンド」と喩えたくなる小説。
ただ綺麗という意味ではなく、「恐怖」もつきまとう美しさという意味での「ダイヤモンド」ということであれば、まず思いつくのはマルグリット・デュラスの作品群だ。
も..
タグ: アート 読書 本 「必読書150」太田出版 渡辺直己 「モデラート・カンタービレ」 マルグリット・デュラス