THE TEN BEST #1 [Mystery]
ミステリに関する種々のBest 10を紹介していく、このコーナー。
今回は、「作家・評論家・翻訳家等によるオールタイム・ベスト10」(長編部門;HMM2006-3)。
ハヤカワ・ミステリマガジン主催のランキングなので、やや早川書房の出版物に偏りがちですが、海外ミステリのオールタイムベストが反映していると思います。
ハヤカワ・ミステリ文庫では、この上位5作品を始めとする「ベスト・ミステリ」フェアを開催中。
その栄えある第1位は・・・、
『長いお別れ』 The Long Goodbye, 1953 ですか・・・。まあ、確かに面白かったし、嫌いじゃないけど、個人的には「これがオールタイムベスト1?」って思っちゃいます(^_^;
チャンドラーのハードボイルドが好きな人って、結構多いのね・・・。
第2位。
『火刑法廷』 The Burning Court, 1937 は傑作!
本格ミステリと超自然ホラーが融合した、奇跡のような作品です。
(Yuseumの感想)
第3位。
これも文句ないですね。
『そして誰もいなくなった』 And Then There Were None, 1939 も、『火刑法廷』とは逆の意味で、本格ミステリとホラー・サスペンスが絶妙にマッチした作品。
(Yuseumの感想)
第4位。
『さむけ』 The Chill, 1964 は、つい最近読了しました。
いや、いいです!
基本的にはハードボイルドに属するんだけど、本格ミステリ的要素が絡みあっているのがたまりません。
時空を超えた3つの殺人事件が複雑に絡み合い、それに伴って登場人物も多いので、下手な作家なら何がなんだかわからなくなりそうなところを、美しい文章で読ませてくれるのは、さすがロス・マクです。
第5位。
『幻の女』 Phantom Lady, 1942 は、「サスペンスの詩人」アイリッシュ(=コーネル・ウールリッチ)を十分に満喫できます。
(Yuseumの感想)
第6位。
『薔薇の名前』Il Nome Della Rosa, 1980。・・・うーん、これ読んでないです`s(-・-;)
ショーン・コネリー主演の映画は見ました。なかなか面白かったです。
第7位。
『利腕』 Whip Hand, 1979。
この作品も読んでないけど、ディック・フランシスは昔、1冊くらい読んで面白かったようなf^_^;
夫人の死でしばらく絶筆していた彼ですが、最近復活したみたいですね。
第8位。
『八百万の死にざま』 Eight Million Ways to Die, 1982。
ローレンス・ブロックは、ウールリッチの遺作『夜の闇の中へ』を補筆した人、というくらいしか知りません。(お恥ずかしい)
第9位。
『Yの悲劇』 The Tragedy of Y, 1932。言わずと知れたクイーンの名作。
順位が低いのは、『Xの悲劇』と票が割れちゃったんですね。クイーンは傑作が多いから、仕方ないです。
(Yuseumの感想)
第10位は3つ。
『赤い収穫』(血の収穫) Red Harvest, 1929 はハメットの代表作の一つですね。Yuseumはどちらかというと、チャンドラーよりハメットの方が好きですね。
『時の娘』 The Daughter of Time, 1951 は歴史ミステリの古典。Yuseumの好きな作品の一つです。
(Yuseumの感想)
『死の接吻』 A Kiss Before Dying, 1953。
すみません(m_m)。読んでないです。
(7/5追記)もちろん、タイトルは知ってました。
ので、早速購入。これで、「積ん読」本がまた増えましたが(^_^;、そのうち読みます。
今回は以上のランキングでした。それでは、また次回。
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