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五匹の子豚(名探偵ポワロ) [アガサ・クリスティー]

NHK-BSホームページ

あちこちで台風の被害が聞こえてきますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は、無事に見ることができました。早速本題に入ります。
『五匹の子豚』 FIVE LITTLE PIGS
ポワロは21歳になったばかりの美しい娘ルーシー・クレイルから依頼を受ける。14年前、夫殺しの罪で死刑になった母の無実を明かして欲しいというのだ。この事件には、夫妻の幼なじみの兄弟、夫の愛人エルサ、妻の異父妹とその家庭教師の5人がかかわっていた。

この題名はマザー・グースから採っているんですよね、確か。「回想の殺人」がテーマです。

まずは「納得いかん!!」から。
(1)アミアスが死の間際までエルサを描いた絵があるじゃないですか。その絵がなぜ出てこない! (描いているときにちらりと出ては来ますが。)
 ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、あの絵にはアミアスの怨念が込められているというか、あの絵にポワロらが改めて驚嘆するシーンが原作にはあるのです。是非、入れて欲しかった。

(2)最後にルーシーが犯人に銃を向けるのは余計です。この作品は、最後に犯人が「わたしが死んだのです・・・」と告白することにより、何とも言えないやりきれなさが醸し出されるのです。そこで、ルーシーが犯人に銃口を向けたら、その余韻が台無しです。

(3)ドラマでは14年前の犯罪となっていますが、原作では16年前の犯罪になっています。事件が起きた当時のルーシーの年齢がドラマでは7歳となっていますが、これに意図はあるのでしょうか? 原作に矛盾があったのでしょうか?

文句ばかり述べましたが、基本的にはこのドラマにまずまず満足してるからこそ出る不満。犯人を除いて(そして犯人も大体)真実を回想しますが、それを映像で再現できるのがTVの魅力。あらゆる角度から事件が再現され、十分堪能しました。

原作はこちら。


Yuseumの拙文はこちら
さて、「ポワロ・ウィーク」もいよいよ最後の作品を残すのみになりました。『ホロー荘の殺人』は原作をまだ読んでいないので、どういう作品か楽しみです。


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コメント 12

三四郎

TB、ありがとうございました!
ポアロ、大好きです。こんなにも、ポアロを完璧に演じることができる
デビット・スーシェは偉大ですよね。
by 三四郎 (2005-08-26 12:38) 

美輪@brownycat

はじめまして。お邪魔いたしま~す(^o^)/
デビッド・スーシェ=ポワロ大好きです!
今週は本当にうれしくてうれしくて。NHKさんありがとう。
「五匹の子豚」とても見応えがありました。やはり名作はドラマになっても名作ですね~♪

原作の「16年前」を「14年前」にしたのは、たぶんルーシーの年齢を成人に達した(と法的に正式に認められる)年齢である21歳にするためでしょう。
だからこそ、亡き父親の正式な相続人として、そして愛する母の娘として、すべての真実を明かしてほしいという思いを表すために……。
しかしあのルーシー、21歳にしては老けてましたよね(笑)。

私も最後のピストルのシーンは余計だなあと思います。
原作は最後どうなってたんだっけ……もう一度読み返さなくちゃ。

さあ今夜は「ホロー荘の殺人」です!楽しみ楽しみ。
by 美輪@brownycat (2005-08-26 16:53) 

LunchCup

こんばんは。
TBありがとうございます。

いよいよ今夜で今回のポアロも終わりですね。
あっという間でなんだか寂しいです。
もっともっと見たいのになあ。
by LunchCup (2005-08-26 19:28) 

徳丸虎龍

コメント&TBありがとございました。

なかなかよかったですねこのドラマ。Yuseumさんは原作読まれてるだけあって、いろいろと納得できない部分も多々おありになるようですが(笑)、徳丸は「わりとよくできてるな〜」と思いました。まだ未放送の4作品も早いとこ放映してもらいたいもんです。
by 徳丸虎龍 (2005-08-27 00:21) 

riko

コメントとTBありがとうございました。Yuseumさん、原作をよく覚えていらっしゃって凄いですね。私は例のところとラストだけ、自分の記憶もこころもとなくて、友達に聞いて確認を・・。役者さんの演技も良くて、「やっぱりいい作品だな」と思いました。

ところで、もう既に「青列車の秘密」は撮影済みのようです。
by riko (2005-08-27 01:28) 

ちどり家

お久しぶりです。
大変御無沙汰しておりましたのにTBありがとうございました。
BSの放送受信するの大変だったんですね。再放送早くあるといいですね。

まだビデオに撮っただけで見ていないんですが『ホロー荘の殺人』ヘンリエッタ=サヴァナクがクリスティーのヒロインで1番好きなので今日ゆっくり見ようと思ってます。
by ちどり家 (2005-08-27 12:17) 

yukot

こんばんは。先日はコメント、TBありがとうございました。
Yuseumさんの原作を踏まえた上での記事は、大変興味深いです。今後も読ませて頂きますね。私にとっては、NHKのポアロシリーズやホームズシリーズは、懐かしい、というか安心できるというか、見るとそんな気持ちになれるんですよね。
アガサ・クリスティと言えば小学生とか中学生で、簡単なものを読みますよね。そのころは、もっと感動できたよなーって思ったりするわけです。
で、今回の放送では『五匹の子豚』が一番よかったんですよ、私にとって。原作読んでみたいと思ってます。
by yukot (2005-08-28 20:49) 

ゆーじあむ

>三四郎さん、こめんとありがとうございjます。
 デヴィッド・スーシェは偉大ですよね。
>美輪@brownycatさん、コメントありがとうございます。
 原作でも21歳だったと思うんですけどね。だから、原作の場合事件が起きたときのルーシーの年齢は5歳となるのですが???
 いずれにしても、些細なことです。見応えは十分ありました。
>LunchCupさん、コメントありがとうございます。
 もっと見たいですね〜 今度の楽しみはいつかなぁ?
> 徳丸虎龍さん、コメントありがとうございます。
 基本的には僕も十分楽しみましたよ(^_^;) ま、些事が気になるもんで。。。
>ちどり家さん、お久しぶりです。
 ちどり家さんのヘンリエッタの感想も早く聞きたいですね。
>yukotさん、コメントありがとうございます。
 ホームズシリーズもポワロシリーズも原作に忠実に作ろうとしているから、懐かしいんですよね。ホームズは全作品映像化は無理でしたが(;.;)、ポワロは是非全作品映像化して貰いたいです。
by ゆーじあむ (2005-08-28 23:08) 

chancellor

TBありがとうございます。

たしかに最後のルーシーの行為は原作にはまったくないものでした。ただ、私は原作を読んだとき、逆に「あれ?ルーシーどこへ行ったの?」と疑問に思ったものでした。エルサにとって完結したとしても、ルーシーにとってはそのまま「はい、さよなら」とはいかないのではないかな、と考えていましたから。だから文句のひとつも言って欲しいと思ってたので、銃を構えたときには少々驚きましたが、私は逆にすっきりしました。私って単純なのかも・・・(^^;
by chancellor (2005-08-29 22:09) 

ゆーじあむ

chancellorさん、コメントありがとうございます。
確かに、原作だと「ルーシー、どうなったの?」という感じはありますね。でも、あそこで犯人を殺そうとすると(殺さなかったけど)、犯人が「生きて」しまうと思うんですよね。銃は向けずに、ルーシーの回想シーンだけでも十分よかったと思うんですけど、いかがでしょうか?
by ゆーじあむ (2005-08-31 07:58) 

chancellor

私も銃はやりすぎだとは思います。ただ、自分の両親を死に追いやった人物が目の前にいる以上、何らかのアクションを期待したかったんです。ですので、あのシーンはすっきりしたんです(アクションの「程度」に問題はあるでしょうが)。結局、発射することはなかったですし、エルサは「死んだ」ままでよかったのではないでしょうか。
by chancellor (2005-08-31 18:48) 

ゆーじあむ

chancellorさん、そうですね。アクションの程度によりますね。
僕が見た限りでは、エルサが「死んだ」部分が弱く感じられたので、銃が余計だと考えたのかもしれませんね。
by ゆーじあむ (2005-09-01 07:35) 

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