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山梨林道めぐり [車]

一昨日、tvkのどうでしょうリターンズ「四国八十八ヶ所2」の第2回を見ていて、狭い山道を走りたくなってきた…というわけではないが(またかよ)、何年かぶりに山梨県南西部にドライブに行ってきた。

山梨県は県庁のページに林道の通行情報がこんなふうにまとまっていて(「山梨 林道 情報」でぐぐると出てくる)非常にありがたい。で、出発前にこのページを見ていて気がついた。豊岡梅ヶ島林道、通れるようになってるのか。

山梨県の南西部から静岡県に抜ける主な林道に、井川雨畑林道とこの豊岡梅ヶ島林道の二つがある。このうち井川雨畑林道は以前一度峠越えしたことがあるのだが、豊岡梅ヶ島林道は今まで数回行ってはみたものの、毎回通行止めの憂き目に遭って一度も峠越えができていない。一部ダートが残っている井川雨畑林道に比べてこちらは一応全線舗装済らしいし、距離も半分程度と、条件的にはずっと楽なはずなのだが。

そんなわけで、ぜひ一度は峠越えをしてみたいと思っていたその林道だが、県のページの情報によると今のところ通行規制はないらしい。それではこの機会に今度こそ通り抜けてみましょう、ということで、今日の目的地が決定。

調布ICから中央道に乗って山梨へ。途中、談合坂SAで休憩したときに気が付いたのだが、中央道でETCの通勤割引が適用されるのは八王子から先。八王子料金所を通ったのは通勤割引適用時間の6時~9時の間だったのは間違いないので、ということは八王子ICから100km以内のICで降りれば高速料金が半額。おー、これはお徳だ。とりあえず、目的地に一番近い(と思われる)中部横断道南アルプスICまで行ってみるつもりだが、ちょっと見た限り八王子から100kmはなさそうだから大丈夫かな?

中央道を進んでいくと、道路沿いにあるカントリーサインの市町村名だけが消されていることに気が付く。山梨県は市町村合併をかなり積極的に進めた県の一つで、既に合併でかなりの数の市町村が消滅しているのだった。だったらカントリーサインも外してしまってもいいような気もするのだが。名前だけ消されて残っているのもなんだか悲しい…。

と、中部横断道の今のところの終点、南アルプスICに到着。料金は…2,800円。しまったーっ! 100km超で通勤割引が効いてねえ…。意外に距離があったんだなあ、ここ。
それにしても、100kmを少しでも超えたらまるごと割引が効かなくなるというのは厳しいなあ。本来「通勤に地方の高速道路を活用してもらう」目的の割引だから、仕方ないんだけど。土日も関係なく割引が効くだけでもマシなのか。

さて、高速を降りて、後は富士川に沿って国道52号を南下する。中部横断道も完成こそしていないものの、国道に沿って橋脚がずらりと並んでいる。将来的には第2東名や東名あたりまで接続する予定なんだろうけど、この先は山の険しい区間になるし、とても最後まで完成しそうには見えないわなあ。

というわけでやってきました身延町。峠越えに備えてガソリンも満タン。いざ豊岡梅ヶ島林道へ…と、林道入り口の通行情報。

静岡県側、土砂崩落のため平成17年12月まで閉鎖(とかなんとか)

ええええええええっ!!!
マジデスカ…。今回もダメなのかぁぁぁっ! orz

確かに、山梨県の林道情報ページの情報は正しいかったようだ。山梨県側は。少なくとも林道の峠、県境までは通行可能とのこと。しかし問題は静岡県側であった…。平成17年12月と言ったら、その頃には当然ながら林道全体が冬季閉鎖期間に入ってしまうわけで、要するに「来年の春まで待ってね」ということか。しかし一冬あけたらまた別の崩落が、という可能性もあるわけで。別の通行情報には、

静岡県側通行止め。期間:当分の間

というまったくもって大雑把な(笑)情報が出ていたのだが、多分この表現が一番適切なんだろうなあ。あー、この林道で峠越えできるのはいつの日か。

さて、当初はここで峠越えして静岡市側に行って、井川湖からずーっと山を降りて、みたいなコースを予定していたのだが、通行止めで予定が根底から覆ってしまった。このまま帰るのも悔しいので、とりあえず峠の県境まで行ってみっか、と林道走行を開始。以前来たときは山梨側から通行止めだったので、この林道自体全く走ったことがなかったからね。

国道52号から県道808号に入ってしばらく走ったところで、人家が途切れて県道も終了、そこから先は林道扱いに。確かに一応舗装はちゃんとしているが、所々ちょっと怪しい個所があるのと路面に砂利が乗ってたりするので若干注意が必要な程度。しかし気になるのは、行き止まり林道にも関わらず対向車が何台か通ること。静岡側に抜けられないことは入り口の情報で分かっているはずだが…。もしやあの情報が間違っていて、実は静岡側も通れたりするのか? かすかに期待しつつ県境の峠、安部峠まで到達してみると…

…いやまあ、そうだろうなとは思ってましたけどね。ガックリ。
この通行止めの直前にも何台も車が停まっていて、どうやら近くの山へ登山するためにここに置いているらしい。出会った対向車も登山から帰るところだったのかも。

通行止めを見届けたところで引き返す。さてそれじゃあどこに行きますかねえ。
以前行った井川雨畑林道にでもまた行ってみるか。以前行った時に残っていたダート部分の舗装化もだいぶ進んでいると聞いているし。

実はこちらは、事前に山梨県のページで、まだ冬季閉鎖が解除されていないということは知っていたのだが、しかしもう5月も終わりだし、いくら山奥とはいえそこまで標高が高いわけでもなく、林道から見える山々にも残雪がある様子は全く見えない。ってことは、実は既に通れるようになってたりはしないかな? と(懲りずに)甘い期待を持ちつつ、早川町雨畑へ。

こちらに来るのもかなり久しぶりだが、そういえばこの林道は、かなり奥の方まで集落があって人が住んでいるのだった。人家のある所は冬季閉鎖にはならないだろうから、閉鎖されているとすれば一番奥の集落の更に先のはず。えらい細い山道を進んで進んで最後の集落が終了、県境まであと数km…

んー、ダメなものはダメだよねえ。どう見たって雪なんて残っていないんだから開けてくれてもいいのに、と言いたいところではあるけど、一冬越えた後だから、開通前に路面の状態も調べなきゃならないだろうし、それにこんな一日に何台通るか分からないような山奥じゃ、冬季閉鎖解除の優先順位も最後の最後になるだろうから、仕方ないかねえ。「6月30日まで」と書いてあるので、少なくとも7月になれば通れるだけ、豊岡梅ヶ島林道よりはマシかあ。

こうして、静岡側へ抜けるという計画は完全に絶たれ、延々と来た道を延々と引き返して、雨畑湖近くの宿泊施設「VILLA雨畑」で温泉につかって一休み。まだ時間に余裕はあるんだけど、どこに行こうか。二度も通行止め引き返しを食らったので、一回くらい林道の通り抜けをしたいのだけれど。

で、地図を眺めて見つけた。下部町下部温泉のある県道の更に奥、県境がトンネルになっていて静岡県の富士宮市に抜ける林道(このへん。地図に名前が載ってなかったが、後に「湯之奥猪之頭林道」と判明)。確かここは一度行ったけど、トンネルを抜けた直後、静岡県側で通行止めになっていたんだった。
手元の地図(ツーリングマップル)に線が引いてあるだけで、車のカーナビにすら載っていない林道。確か以前行った時は、少なくとも山梨側は全線舗装済だったはず。また静岡側で通行止めを食らうかも知れないけど、行くだけ行ってみるか。

富士川を挟んで反対側の下部町。下部温泉の温泉街の真ん中を通り抜けて細い県道を進んでいくが、この先通行可能とも通行止めとも書いてないけど大丈夫だろうか?
最後の集落が終わって林道の始点にある通行情報。「全線通行…」ああやっぱダメか「…注意」
なに!? 「全線通行注意」 つまり注意すれば抜けられると。やったー。

というわけで、三度目の正直というか、以前通れなかった湯之奥猪之頭林道を今回は通行することができた。峠がトンネルになっているのが今一つだが、トンネルを抜けると目の前に富士山の姿が…これも頂上付近がガスってて今一つ。^^;
しかしびっくりしたのが、この林道の静岡側はハンググライダーの出発地になっていて、目の前に突然、まさに飛び立とうとしているハンググライダーが現れたこと。

周囲は林ばっかりで、飛び立つのはいいものの一体どこに降りるようになっているのかと思ったら、林道の終点付近に降りられるように空き地が広がっているのだった。

そんな感じで、結局林道めぐりは1勝2敗(笑)で終了。富士宮から河口湖方面に抜けて(ここもいつの間にか「富士河口湖町」になっていた)、都留ICから中央道で八王子へ。日曜のこの時間帯なので覚悟していた通り渋滞にはまったが、八王子ICでは今度はしっかり夕方の通勤割引が効いて半額に。しかし日曜のこの時間に割引が効くのは、通勤割引の主旨からは全く逆効果だわなあ。


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コメント 2

虎莉

林道の通行止め看板マニアの君には、キューブは合わないんでない?
軽量の四輪駆動車を早々に買うべきだと思うな。
by 虎莉 (2005-05-30 19:37) 

yunk

そんなのを買ったら、また限界を省みずにとんでもない林道に行ってえらい目に遭う可能性があるからなあ(苦笑)。
by yunk (2005-05-31 00:21) 

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