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「今日、親知らず抜いてきました」 [カラダのはなし]

今日、午後から先日受診した口腔外科に親知らず抜いてもらいにいきました。
6台の診察台には抜歯をされている患者さん達が…

で、担当の水野先生が
私の口の中に麻酔注射を打ち、しばらくすると
左奥歯がじんわり…感覚がなくなってきました。
はじめに先生は私の親知らずがひそんでいる歯肉を少し切開。
そしてペンチのようなものでグリグリ。
「回転はするんだけどなあ」
『あがががが』
「あ、ごめんね。響くね。抜く歯をちょっと削って出しやすくしてみるね」
というワケでウィーンという音と同時に歯のかけらが口に散乱
『ゴボッ、ゴホッ』
「ああっ。ノドにひっかかったね。ごめんね」

で、削って安定した親知らずで先生、もう一度ペンチのようなものでグリグリ。
『動いた!』と思った私の感覚は間違いでは無かったようで…
「あ〜っ、親知らずが回転はするんだけどなあ…
 上には動いてくれないなあ」と困り顔の先生。

『ひぇんひぇい、はぁわ、ぬぅけそぅでふか』
(先生、歯は抜けそうですか?)
と左唇が麻酔で感覚がなくなっている口で
必死に話す私に先生は…
「歯根がねじれているみたいだね。次は、親知らずの歯をくだいてみるよ。
 できるだけ、骨とか歯肉に負担がかからない方法から進めているからね」

という先生。
次はモーター搭載の強力なので
ゴゴゴゴと砕いてみる。
これが意外とアゴの奥に響いて痛い。
『ングググ』と小声ながらも必死に辛さをアピールする私に
先生「もう少しだから」と
私の親知らずを外へ出そうを必死。

抜歯開始から30分後…
トレーの上には3つに砕かれた私の親知らずが…
「この歯根がねえ、一番しっかりしててねえ」
『はあ』(だいぶ麻酔が切れてきた)
3つにくだけていると、さすがに「歯」とは見えない。
「歯、持って帰ります?」
きれいな姿で1本、抜けたらまだしも、これじゃあ、
ポップコーンの袋の下に残ったかけらみたいだもんなあ(苦笑)
「いいです」

結局、奥の骨も削らずに済んだし…
まあ、良かったのかな。
とはいえ、どうも先生が抜歯するまでの
グリグリが効いているのか…本当、痛い。
口の中、血の味するし…

そんな訳で帰宅後、すぐに鎮痛剤飲んで2時間ほど眠りました。

それでもおなかは空くし、薬は飲まないといけないので…
じゃがいもとタマネギと大根をサイの目に細かく切って、
コンソメでやわらかく煮込んで「根菜スープ」を作って食べました。
とはいえ、左奥歯が痛いので、右側に首をかしげた状態で
スプーンで少しずつすくい、なるべく右奥歯の方へ
スープを落とし入れるのが精一杯。
『むうーっ』
「抜歯後の不自由さ」を覚悟して先週の日曜日に焼肉食べて、
水曜日には駅そばの気になってたラーメン屋さんに行って
東京スタイルのワンタン入りつけめんを食べたりして…
(こういう所が私らしいというか…苦笑)
「食べたいモノへの欲求」はあまりないとはいえ
『しばらく固いものは無理だな』と思うとちょっと寂しい。

芸能人じゃなくたって、一般人だって歯が命だ。

※先日のかこさんの記事が脳裏に浮かびますよ。本当。
 http://blog.so-net.ne.jp/triple_k/2005-11-17
 
歯が健康じゃなきゃ、ごはんだって満足に食べられないんだから。
とはいえ、今日、先生が術後に言った一言が気になる。
「もう片方も早いとこ抜いた方がいいよ」
勘弁してください。1本でこんなに苦労したのに…
もう一回同じことするなんてイヤですよ。

抜歯に苦労するのは、少し予想はしてた。
「私の悪いところが似てしまった」と母が言う通り
私はもともと、歯並びが悪い。
前歯2本の側面はまっすくに生えずまるで開きかけの
観音開きのドアのように角度をつけて生えてきた。
おまけに受け口。
だから小学生の時に角度のついた前歯を直すため
痛くてかっこ悪い針金のブリッジだってやったし
眠る時には美容マスクに似たようなものをかぶり
受け口を直した。
「奥歯の永久歯は歯並びが悪くならないように」と
生える時に邪魔する永久歯は一定の年齢に達した時に
ほとんど抜かれた。ひどい時には麻酔なしで。

矯正の毎日だった小学校時代はあまりいい思い出がない。
そのせいか写真にもあまり笑顔で映ってない。
きっと針金のブリッジをつけた自分が映るのが嫌だったんだと思う。
『どうしてこんな痛い思いまでしてやらないといけないの?』
当時、何度も泣きながら母に聞いたけど
決まって母は「大きくなってから、困らないように」というだけだった。

でも。その言葉は本当だった。
私が人並みな歯並びになり笑うことにも抵抗なくなったのも
受け口を直して、ごはんが食べやすくなったのも
保険がきかない歯の矯正を決断してくれた両親のおかげなワケで…。
考えてみればありがたいことである。

『今日の抜歯もいつか良かったと思えるのかなあ』
奥歯の鈍痛に耐えながら、ふとそんなことを考えてしまいました。


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ojou

奇遇ですね。ウチのダーリンさんもつい今週火曜日に親知らずを抜いてきたばっかりなんです。その日は普通にお好み焼きなんてメニューを食べましたが、たしかに夜になっても痛そうにしていました。アレは経験しないとわからない痛みなんでしょうね…
ちなみに私は親知らずを抜いたり、というか、歯を抜いた経験がなく虫歯の治療経験もわずか1本のみというカワリモノです。
by ojou (2005-12-03 00:29) 

ユキヲ

>ojouさんへ
コメントありがとうございます。
そうですね…こればっかりは痛みも状態も例えようがありません。
さきほど、彼氏さんと電話で話していたのですが…
自分のボキャブラリーの無さももちろんありますが(滝汗)
やっぱり今の状態を伝えるのは難しい。
虫歯の治療1本ですか…うらやましいです。
私も小学校1年生までは虫歯ゼロで表彰されたぐらいなんですけどね…
いかんせん生まれながらの歯並びの悪さに
結果、歯医者のお世話にならざるをえませんでした。
歯医者さんに行く用事はないに越したことはないですよ。
本当(苦笑)
by ユキヲ (2005-12-03 01:09) 

かこ

大変でしたね…切開したのは 痛かったでしょう…。
あ〜 お話聞いただけで クラクラしてきました。
よかった…もう 私 抜く親知らず無くって・・・(←?)

がんばった!エラいぞ!!と "おばさん"(!)な心境で nice!を…
by かこ (2005-12-05 21:34) 

ユキヲ

>かこさんへ
コメントありがとうございます。
かこさんのおっしゃる通り、麻酔が効いている中での抜歯なので
切開も「あ、今これは切られているんだな」ぐらいで痛みはないんですけど
麻酔が切れた後が確かに地獄でした。
さすがの私もあのジワジワと奥歯から発生する痛みには鎮痛剤を飲んで
安静するしかありませんでした。
とはいえ結果、止血もちゃんとできましたし、
翌日に担当の先生に診察していただいたら
「昨日の格闘のかいあって、順調ですよ」と言われました(笑)

記事でもちょっと触れているのですが
8年前に私、扁桃炎という病気で扁桃腺を両側切除してます。
痛みと日常生活の困難さから言えば、その時の方が辛かったですね。
もうノド自体がかさぶた状態で
水分でさえも飲み込むことが困難で…
胃は空腹なのに点滴で栄養補給せざるをえなかったですし
少し回復しても最初の食事は重湯状態のお粥でしたからね(爆笑)
胃下垂なのか、人より食事の量が多い私にとってある意味地獄でしたね(笑)
何より、扁桃腺を触ったせいか微熱が数日続いたのも地獄でした。
その点、今回の抜歯は片方の奥歯は使えるわけで、
やわらかいものであれば食事は可能ですし…微熱も出なかったので…
抜歯はまたひとつ良い経験になりました(^ ^)
by ユキヲ (2005-12-06 00:21) 

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