携帯電話のお話 その2 [ケータイ]
「携帯電話のお話その1」からの続き….ただし内容がかなり重くなっているので要注意.
TU-KAが使いやすさにこだわった「ツーカーS」を出したとき「ようやく単純明快な携帯電話ができたか」と思ったことを思い出しながら記事を書いている.ボーダフォンはちょっと「とにかく新しいものを詰め込んでこんなん作りました」って会社だから,ちょっと毛色が違うのだが,その他各社は「ユニバーサルデザイン」「つかいやすさ」にこだわって,現在(2005年9月)こんな携帯電話を販売しているかもしくは販売予定となっている.
- らくらくホン (NTTドコモ)
- 簡単ケータイ (au)
- ツーカーS (TU-KA)
- 安心だフォン (WILLCOM)
※2005年10月1日にTU-KAはauに吸収合併される.auは暫く「TU-KA」ブランドを存続し,消滅させる予定.
こんなところが該当するかな.上記のとおりTU-KAブランドはいずれ消滅するため,auの「簡単ケータイ」シリーズがその後継と考えてよいハズである.
ここで注目したいのは各メーカーとも「ユニバーサルデザイン」「つかいやすさ」を掲げ製造を行なっている訳だが,製品を見てみると2つのタイプに分類されるのである.簡単に言ってしまうと「純粋に電話をかける機能のみに絞り込んだ」ツーカーS,簡単ケータイSと「若干付加機能がある」その他の携帯という分類である.
確かに「機能を絞り込んだ」「電話としての機能のみに絞った」ツーカーSと簡単ケータイSはよくできた携帯だと思うし,実際「これなら使える」と感じ購入された高齢者の方々は非常に多いと思う.ただ,この「機能を絞り込んだ」点がデジタルデバイド(情報の格差)を生みやしないかと考えてしまうのだ.
少し話題が脱線気味になるが,10数年前携帯電話がまだまだ高く,やたらデカく重かった頃,携帯電話の機能がここまで成長するとは思いもしなかった.正確に書くと,何らかの情報端末になるだろうとは思っていたが,メールの広がり,おサイフケータイのところまでは想像できなかった.
個人的な見解としてはデジタルデバイドが生じてしまうのはある程度仕方がないことだとは思う.特にインターネットの世界では.ただ,パソコンを使用できない人の場合,かなりの部分は携帯端末で補償できていると思うのだ.
先述の「機能を絞り込んだ携帯電話」には,情報端末としてはほぼ使用不可能なものである.これは決してその携帯が悪いと言っているのではなく,どうしても生じてしまうデジタルデバイドに対して何らかの方策が必要なのではないかと考えているのだ.
インターネットにこだわらずデジタルデバイドを小さくできるもの,恥ずかしながら,正直私にはそれが何であるのか想像が付かない.もしアイデアを持っている方がいらっしゃったら是非ともコメントなりトラックバックなりでご報告頂きたい.とりあえず,こんなところで.
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