パソコンのアクセシビリティその4(マウスキーについて) [e-AT・AAC(コラム)]
「パソコンのアクセシビリティ」第4回,今回は「マウスキー」について説明を行なう.
前回まで紹介した「固定キー」「フィルタキー」はどちらも肢体不自由のある方のためのユーザー補助機能だったが,「マウスキー」も肢体不自由の方向けのユーザー補助機能でである.
肢体不自由のある方ととりあえずこのblogではひとまとめにして書いているが,当然障害にも度合いや違いが様々ある.その辺りは追々説明するつもりである.
「マウスキー」機能は「通常のポインティングデバイスは使用できないが,キーボードなら操作可能な方」が対象となる.
さて,「マウスキー」の機能について簡単に書いてみよう.この説明は「固定キー」「フィルタキー」より分りやすい.要は「テンキーでマウスポインタを操作する機能」が「マウスキー」なのである.
設定方法と使用方法を簡単に説明する.まずいつものように「コントロールパネル」から「ユーザー補助機能のオプション」を開いて,ウィンドウの中にある「マウス」タブがあるので選んで欲しい.下図のようになったかと思う
「マウスキー機能を使う」にチェックを入れるだけで準備完了(設定方法は実際に使ってみて試しみて欲しい.それほど面倒なものではなく,文章にするより分りやすいので)
次に使用方法だが,テンキーの各キーを次のようにエミュレートする.
1:マウスポインタを左下に動かす.
2:マウスポインタを下に動かす.
3:マウスポインタを右下に動かす.
4:マウスポインタを左に動かす.
5:クリックする.
6:マウスポインタを右に動かす.
7:マウスポインタを左上に動かす.
8:マウスポインタを上に動かす.
9:マウスポインタを右上に動かす.
0:ドラッグする.
.:ドロップする.
+:ダブルクリックする.
/:マウスの左ボタンを選択する.
*:マウスの両方のボタンを選択する.
-:マウスの右ボタンを選択する.
ちょっと細かくなったが,実際のテンキーを見ると,分りにくいものでは無いことが分って頂けるかと思う(より分りやすくしたい場合,キートップに矢印マークのシール等を貼等の工夫をして欲しい)
とりあえずこんなところで….次回は視覚障害,聴覚障害のある方向けのユーザー補助機能を 紹介する予定であるのでよろしく.
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