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ヒミコ相生橋の下を往く [新佃嶋界隈]

晴れ上がった10月7日、佃仲通りから月島西仲通りにかけて、謎の秋の阿波踊り大会やってます。これから晴海トリトンに古典Qのドヴォルザーク・レクチャーを拝聴に行くんだけど、今日も音楽ネタなどやりません。お得意の毒を喰らえば皿まで。隅田川上り下りの新鋭水上バス「ヒミコ」続報。

で、空はピーカン、最高の観光日和の週末、どうやらいきなり豊洲便欠航のようですな。http://www.suijobus.co.jp/Up2/news.php3?id=956
水位が上がると欠航って、やっぱりちょっとこの路線、技術的に無茶なんじゃないの。

んで、今日もなにもなしかぁ、と思って豊洲のユニシス本社屋上から湾岸地区を眺めるカメラを見物していたら、なんと晴海埠頭の向こうからあのひらぺったい銀色のボートが近づいてくるじゃあないか。あれぇ、豊洲ラインの運行してるんかぁ、ホームページも困ったもんだ、と慌ててビックカメラから直ってきたばかりのデジカメ掴み相生橋下まで走れば、おお、遙か春海橋の彼方に平らな銀色の物体が輝いてる。眺めていると、豊洲の船橋ヘルスセンター、じゃなく、「ららぽーと」の船着き場入口で時間をつぶしてるみたい。下の写真、判りますかぁ、飛行機の遙か下に浮かぶ銀の板。

暫くすると、こっちに頭を向け、上流の方へとやってくるぞ。ほれ、佃3丁目脇を往く「ヒミコ」の勇姿。

いよいよ越中島と新佃嶋を結ぶ相生橋を潜る。左手にちょっとだけ見える優雅な姿が永代橋。

これからは、相生橋を通りかかった佃住民どもは、この妙てけれんな船がキラキラ水あかりを反射してると、ああ1時半前だなぁ、3時半前だなぁ、と思うようになるわけです。

ちゃんと定時に運行してね。なんせ目立つ船、時計がわりなんだからさ。

                            ※※※

トリトンのオフィス棟5階で行われた古典Qのドヴォルザーク選に先立つレクチャーを楽しみ(相手がドヴォルザークとなると話が深刻になりようがないですな)、NPOトリトン・アーツ・ネットワークのオフィスから夕暮れの豊洲運河を眺めると、おお、我らが「ヒミコ」が豊洲再開発地区商業施設の船着き場の前で前進後退を繰り返している。「ららぽーと」の売り物のひとつ、跳ね橋がついた船着き場が今日は運用できないらしく、その前でデモンストレーションをなさってるようだ。

中秋の満月がぽっかりと浮かぶ方向を目指し仕事を終えた嫁さんとチャリチャリ、春海橋越え、やっぱこの晴海橋梁の下を「ヒミコ」で潜るのはキャーだわなぁ、などと呆れながら、いつもは人っ子ひとりいない旧石川島播磨造船所跡を豊洲駅方向に走って、誘導員のおにーさんに指示されるがままに「ららぽーと」巨大自転車置き場に納め、新しいスーパーで買い出しなどしてまいりました。

商業施設そのものは、ここはミネアポリスのモールズ・オブ・アメリカか、はたまたクアラルンプールのペテロナス・センターか、デジャヴに陥りそうな世界のどことも同じ大型ショッピングモールです。売り物の水辺のイメージという奴も、ボルチモア再開発地区とか、シドニー湾岸地区、もっと身近には横浜みなとみらいの小型版みたいもので、なんか行ったことあるぞぉ、という感じ。跳ね橋の向こうにレインボー・ブリッジ、先程こっちを覗いてたトリトンの脇にライトアップされた東京タワーが望める。この写真。上の写真との位置関係、判りますか。視点が入れ替わっただけなんですけど。

この商業施設でひとつだけ本気で論じたい「運河を望むオルガン」については、またそのうち。音が鳴るのを聴いてから話題にしましょう。

そんなこんなで、隣町に郊外都市がやって来た記念「新佃嶋界隈」シリーズ、これにて終了。そろそろ音楽ネタも溜まってきたので、処理しないとね。