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---------- END LINE
ウイスパーヴォイスとエレクトロニカの絶対不思議世界・KIDDYCAR / フォーゲット・アバウト [音楽感想] [編集]
Kiddycar / Forget about
個性的!
イタリア出身四人組バンドKiddycarのデビューアルバム「Forget About」です。
寂寥感漂うエレクトロニカの森の中に響き渡るバレンティナ・シダ嬢のウィスパー・ヴォイス・・・なんと唯一無二の不思議世界なんだろう。感嘆。もはや歌っているというより語っているに近い「孤高の歌声」は、「Portishead以来の衝撃」と最大級の賛辞を浴びています。
ジャンル的にはエレクトロニカ・ポップ or トリップ・ポップあたりになるんでしょう。ノリやパーティー性は皆無で、癒し系とも言い難い。耽美でもなけりゃ、派手さもゼロ。どことなく懐かしさを帯びたエレクトロニカをバックにシダ嬢が淡々と囁き歌うばかり。・・・こう書くと、なんだかつまらなそうなんですが、そうではありません。
バンドの中心人物ステファノ・サントーニ(G)の作り出す幽玄で美しい音とシダ嬢のウィスパー・ヴォイスが一つになった時に初めて発生する空気が、たまらなく素晴らしいのです。この「空気」ってのが、うまく説明できません。すいません。ですが、この音とこのヴォーカルの融合により発生する「空気」こそ、KIDDYCAR最大の魅力だと思います。
ウリ文句では、
「古き良きブリストル・サウンドを思わせる絶対零度のビートと暗闇に射し込む一筋の光のような美しさを持ったウィスパー・ヴォイス」
と評されています。
これはこれでごもっともなんですが、私はちょいと違う感想でした。
インタビュー中、最も影響を受けた音楽は60年代と90年代ポップ・ロックを挙げ、他にクラシック類からの影響もありとのこと。更には、あの坂本龍一も大好きなそうで、うれしいですね。最近のモノでは、Mum、Sigur Rossなんかが大好きとのコト。
ヴォーカルのバレンティナ・シダ嬢は、女優、監督、劇作家(北野武監督の“菊次郎の夏”でもダイアロジストを担当)としても活躍しています。
個人的価値価格2000円。
万人受けする類の音ではないが、ハマる人にはどっぷりハマる世界かと思います。
私の感性では、YMO「テクノデリック」、JAPAN「孤独な影」、Dシルヴィアン「Blemish」、Zero7、アニマル・コレクティブあたりに近い魅力を感じます。これらが好きな方なら、試聴してみる価値あり、かな。
↓「Can I have your desert please?」
↓「 Small Things」
↓ホームページです
HOMEPAGE : http://www.kiddycar.it/
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この記事を読ませて頂き、
さらに映像を通して音楽を聴き、
凄く気に入ったので、今日このCDを買ってきました!
洋楽のCDを買う事って、
昔好きだったアーチストのセルフ・カヴァー盤や
ベスト盤ばかりになってしまっているのが現状なので、
素敵なアーチストを紹介して頂いてありがたかったです。
ウィスパー・ヴォイス+エレクトリックは、
大好きな組み合わせです。
余談ですが、僕はYMOのアルバムの中で、
「テクノデリック」が一番好きなんですよ。
by たつまる (2007-12-30 00:21)
NICE & コメントありがとうございます。
いやー驚きました、購入されるとは!
予想外なウレシさです。
楽しまれると、いいですね。
私も中期YMOは、どっぷり漬かりましたよ。
本当によく聴きました。
YMOについても来年には、何か書こうと計画中です。
この頃のYMOで好きな曲は何ですか?
一風堂の好きな曲も含めて教えて頂けたら、幸いです。
それでは、また。
by まっと (2007-12-30 05:01)