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キャプテン牛野心太郎の大宴会・CAPTAIN BEEFHEART/トラウト・マスク・レプリカ [音楽感想]

TROUT MASK REPLICA / CAPTAIN BEEFHEART
Trout Mask Replica

Trout Mask Replica

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Reprise
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

数回前のブログ記事で、「レコード・コレクターズは、もう信用しない!」などと書きました。
http://blog.so-net.ne.jp/wau/2007-06-16
なんですがー、
実は、
レコ・コレ60年代ベスト100の影響で、こげなモンを入手しておりました。
60年代第17位のCAPTAIN BEEFHEARTの「トラウト・マスク・レプリカ」です。
・・・・・
あれだけ啖呵を切りながらバツが悪いのですが、既に入手してもうたから、しょうがあらへんのです。

聞いた感想を率直に書くと、「面白いけど、長すぎ」です。
ブルース系ロックって馴染みが少ないけど、このアルバムのようなフリーキーさは、ブルースと相性がよいように思えます。ブルースの自分の心を露吐するような感じが、フリーキーになることで、よりストレートに突き出したかんじがいい。ワイルドでパワフル。それでいて「歌」スピリッツに溢れている。

一見ハメ外しまくりの大宴会のような演奏も、ちゃんと抑制されているのもポイント。それは、あたかも強烈なドンチャン騒ぎでも、シャレにならない程の無茶苦茶まではしないみたいな。
その「ハメ外し」と「抑え」のバランスが、ジャストフィットです。このさじ加減が、本アルバムに永遠の名盤の称号を与えたのでないでしょうか。もう一段アナーキーさが増すと、多くの聴衆がドン引き状態になるでしょうし、私もついていけいない気がする。

牛野心太郎船長のダミ声ヴォーカルは、おっさん臭全開の超ムサさながら、イカしている。
なんか、こうグッと心に染みる。
THE BANDのヴォーカルの時は、ムサくて嫌だと感想を書いたが、こっちは好みなのかな。

・・・と、いい感じなんだけどー、どうにも長すぎやねん。
LP二枚組分、トータル80分くらいか。50分くらいがよかった。
ファンの方からすれば、この長さだからよいのかな。
個人的価値価格 1400円。
好評ながら伸び足りないのは、方向的にズレを感じるからです。

因みにレコード・コレクターズのレビューは、けっこう的を得てたように思えます。
もう少しバランスのあるベスト100なら、文句もなかったのに。


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コメント 2

>キャプテン牛野心太郎

このセンスに脱帽です。
好きです、牛野心太郎。

〝受難〟のページもかなり笑ってしまいました。
by (2007-07-05 15:55) 

まっと

ぞうの国のあるじ さんへ

初nice! +コメントありがとうございます。感謝!
キャプテン牛野心太郎は、お気に入りのようで、なによりです。
これからもヘタレ・レビューを続けていきますので、よろしゅうお願いします。
牛野心太郎さんの鱒仮面は、60年代モノだというのに、パンキッシュなフレーバーがムンムンで、凄いですね。
by まっと (2007-07-06 12:28) 

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