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壮大なファンタジー物語 ・WORLD'S END GIRLFRIEND/Hurtbreak Wonderland [音楽感想]

Hurtbreak Wonderland / WORLD'S END GIRLFRIEND
Hurtbreak Wonderland

Hurtbreak Wonderland

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2007/03/23
  • メディア: CD
奇才World's End Girlfriendの約2年ぶり5枚目のアルバム。
ちなみに当ブログで初めての日本人アーティストのレビューとなります。

結論から書くと、はっきりとした評価はできません。
例えるなら、摩訶不思議な世界を彷徨ったコトについての感想と同じで、簡単には表現できないのです。
でも以下のコトは言えます。

80分間のフル・インストで、一気に+しっかりと聴かないと、よさが分からない。
音楽というより、むしろ映画を鑑賞するような姿勢が必要ですね。
内容も、ポップ要素は少なく、少々難解かつ幽玄です。
そんなだから、かなり人を選ぶアルバムでしょう。

気になったのが、以下の二点です。

1)物語性について
本作は、壮大なファンタジー物語を髣髴させます。
私なんぞは、「不思議な国のアリス」に近い世界をイメージしました。
恐らく多くのリスナーの方も、なんらかのファンタジーな世界観を想像したことでしょう。
ですが、みんなそれぞれ違った世界を想像しているのではないでしょうか?
果たして私の描いた光景は、アーティストや他のリスナーの方々のイメージと近いものなのか?
そんなコトを詮索するのは、野暮なのかもしれません。
でもやっぱり気になります。
曲のタイトルからして
「誕生日抵抗日」、「百年の窒息」、「8重人格と11羽のカラス」など
分かるようで分からない思わせぶりなタイトルばかり。
アーティストが与えたストーリーの結末は、壮絶な悲劇なのか、はたまたハッピーエンドなのか?
アーティストがこのアルバムに与えたストーリーが、気になります。

2)エレクトロニカの役割
全体の90%以上の音はハープやピアノ、ヴァイオリンなど生音で、一曲を除けば、エレクトロニカ要素は効果音として散りばめられている程度です。
ですが、このエレクトロニカ要素は、果たして表面的なただの効果音なのか?
聴き方によっては、この作品を成り立たせる上で必然性のある音にも聴こえます。
でもそれは深読みのし過ぎ または 知ったかぶりかもしれません。
このエレクトロニカ要素の役割について、いまだ結論は出ていません。
大きな発見ができたら、再レビューします。

この作品は、のめり込んだら最後、もう二度と元には戻れないような強烈な妖気を感じてしまいます。
個人的価値価格 ???円。
まだしばらくは、評価は出せません。
私にとって、今年最大の問題作かもしれません。


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