SSブログ

八週目 Mayの場合 その2 [週替わり日記(2006-2007)]

 1月8日からいよいよ春学期がはじまりました。Vanderbiltでの学生生活も折り返し地点を過ぎたことになり、少々複雑な心境です。ここ「週替り日記」では、秋学期同様、週替りにて、私たちの日常生活を紹介していきたいと思います。

1.週間スケジュール


 月曜から金曜まで毎日2-3コマの授業が入っていた秋学期に比べると、今期はかなり余裕があるように見えますが、短期集中のShort courseを3つ受講していること(土日や平日の夜間に授業が入ります)、今学期はLLM論文を書く予定であることから、実際には秋学期同様、あわただしい毎日です。

2.授業の様子

 今期の受講科目のうち、月曜日の午後にあるLaw and Businessセミナーは、正規に受講すると単位取得の上限をオーバーしてしまうため、Audit(聴講)という形で授業に参加させてもらっています。Auditの場合、試験やペーパーの提出は免除されるのですが、授業では他の学生同様容赦なく当てられますので、予習に時間を割かなければならない点は、正規の受講と変わりません。また、このセミナーは、ファイナンスや統計学、経済学などの基礎知識があることが前提とされているのですが、私はこれらの知識がほとんどないため、四苦八苦しています。現在私は妊娠7か月であるため、大きなおなかを武器に、「ほらほら私、妊婦なの~。だから毎日体がだるくって、勉強たいへ~ん!!」と教授に必死でアピールしているんですが、あまり効きません。今週のセミナーでは二度当てられ、一度目は何とか乗り切ったものの、二度目は撃沈しました。数学が苦手だったため、法学部へ進学することを選び、弁護士になったのに、まさかこんなところでΣだとかF(x)だとかと格闘する羽目になるとは!人生何が起こるか分かりません。

3.学校外生活
  
 現在は、オフの時間のかなりの部分を、出産準備のために割いています。語学の壁がある上に、初めての出産で右も左も分からない状況ゆえ、何をするにも時間がかかり、大変です。アメリカは事務処理にまつわるトラブルが本当に多いのですが、今回も保険のことやら病院のことやらで、色々な小トラブルに巻き込まれました。最初のころは、英語の練習と自分に言い聞かせ、自ら電話をかけて対応していましたが、最近はクレーム処理の電話はもっぱら夫にまかせ、私は後ろで日本語で野次を飛ばす役に徹しています。そのため外でも日本語で野次る癖がついてしまいました。F-wordを連発するよりはマシかなと自分では思っていますが、このまま日本に戻ると変人扱いされることは確実ですので、そろそろお上品な本来の私に戻らなくてはと思っています。
 
 出産予定日は、5月6日です。春学期の期末試験終了日が5月4日、卒業式が同11日なので、どうなることかと不安に思っていましたが、学校に相談したところ、「試験の日程調整を含め、全面的に協力する」とのことで、安心しました。LLMプログラムのアソシエイト・ディレクターであるシンシアに至っては、「Our first baby!」と喜んでくれました。(注:念のため申し上げておきますが、赤ちゃんの父親は、シンシアではありません。LL.M.の学生が在学中に出産するのは、当校では初めてのことでして、そういう意味で「Our first baby」なのであります。)

 なお、この冬休みは、当初は家でのんびり過ごす予定でしたが、子供が生まれると旅行もままならないので、急遽予定を変更し、メキシコのカンクンに行ってきました。日本からは十数時間かかるカンクンですが、ナッシュビルからは直行便があり、わずか2.5hのフライトで到着です。時差もありません。自宅からナッシュビル空港も、車で15分の近さですので、朝の6時に家を出て、10時半にはホテルのビーチに寝転がっていました。ナッシュビルは、東海岸の大都市のみならず、カリブ海リゾートやフロリダにも近いので、思い立ったときに気軽に旅に出ることができ、なかなか便利です。


(写真:カリブ海は本当に美しい色をしていて、見ているだけで癒されました!)

 さて次週は、わが校の誇るカリスマ・シェフ(?)、Hideさんの登場です。


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。