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三週目 Hideの場合 [週替わり日記(2006-2007)]

 LL.M. のHideと申します。私はサマースクールから参加しているため、渡米してからちょうど2ヶ月が経過しようとしています。もともと英会話が全然出来なかったのですが、英語漬けの毎日のおかげで、留学生同士で意思疎通をはかるには事欠かないレベルにまで上達しました。ただ、街人の南部訛りの言葉は未だに理解できませんし、夢のなかで日本語を話しているので、まだまだです。

1.週間スケジュール

2.授業の様子
 今学期は4科目13単位を履修しています。(私は論文を書かないコースなので、卒業要件は23単位です。)私は卒業後にNY Bar Examを受験する予定なので、Barの主要科目である契約法の授業を履修しています。
 契約法はJD1年生の必修科目になっており、約100名のJD(アメリカ人)に混じって講義を受けています。LL.M.からは中国人、Yさんと私の3名だけが履修しています。この授業は典型的なソクラテスメソッドで、教授がビシビシ指名し、たたみかけるように質問を浴びせてきます。留学生だから指名しないといった救済措置はありません。また、教授の話すスピードが非常に速く、教授と学生との間で議論が始まると、話についていくのが大変です。(ネイティブであるJDの学生でもついていくのが大変だそうです。)
 授業の中心は、事前課題になっているCase(判例)の概略を学生に説明させ、そこからどんどん仮説を派生させていきます。教授は厳しいなかにも愛情があふれており、当てられた学生がよくわからず困っているときには、自分で答えにたどりつけるよう、しっかり誘導してくれます。目下の目標は、指名されたときによどみなく回答できるようになることです。(道遠し・・・)

3.学校外生活
 JD3年生は学期中も楽しそうな週末を送っているようですが、語学力にハンデのあるLL.M.生に休みはありません。とはいえ、毎週金曜日にはどこかでパーティーが開催されるので、気分転換と英会話の練習のため、できるだけ顔を出すようにしています。(平日は机に向かいひたすらCase Bookと格闘する日が続いているので、何もしないと気が滅入りそうです。)私は、パーティーで日本料理を作ってみんなに振舞うようにしています。料理は非常によい話のネタになりますし、みんな自分のことをおぼえてくれて一石二鳥です。ちなみに、先日はいなりずしを作ったところ、あっという間に売り切れました。料理人冥利につきます。
 サマースクール期間中に、週末を利用してWhite Water Rafting Tripに参加しました。VandyのOutdoor Recreation Center主催のTripで、テネシー州の東側にあるOcoee Riverというところに行きました。ナッシュビルからは車で3時間半ほどのご近所です。Ocoeeはアトランタオリンピックのカヤック会場だったらしく、いいWhite Waterがあることでその道では有名なのだそうです。

 私たちが参加したのはFull-day Tripで、朝9時に出発しランチ休憩をとったあと、また川を下り、午後3時にようやく終了となりました。午前は急流(激流?)が何か所もある迫力満点のコース、午後は大自然を満喫する癒し系のコースで、一度で二度美味しいツアーでした。
 強いスコールが振り出し、一時視界不良にもなりましたが、それもご愛嬌。衝撃で川に転落したり、自分から川に飛び込んで泳いだり、子供のように無邪気に遊びました。最初はビビって腰が引けていた韓国人のJMさんも、最後は積極的に楽しんでいました。このように、ちょっと足を伸ばせば都会の喧騒から離れて大自然の中で思いっきり遊べるというのが、テネシーの魅力なのだと思います。
 次週は、スーパーマンそっくりのT.T.さんです。どうぞお楽しみに!

 Hideのプロフィール・受験体験記はこちらです。
 http://blog.so-net.ne.jp/vanderbilt-law-japan/2006-08-21-6
 


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