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「フレッシュ・デリ」を観る [映画(は行)]

DVDで「フレッシュ・デリ」を観る。

 絵面がシュール過ぎ・・

2003年アナス・トーマス・イェンセン監督のフィンランド映画。 

肉屋で働く二人の男、陰気で嫌われ者で汗かきのスヴェン&ヤク中のビャン。
(上のパッケージで皿の上に載っている首男がスヴェン)
肉屋の主人の嫌味で人間として扱ってくれない態度に耐えられなくなった二人は
独立して自分達の肉屋をオープンするが客が来ない。

そんなある日、電気工事の男性が店奥の冷蔵庫に入っていることを忘れて
スヴェンは冷凍庫の扉を閉めて家に帰ってしまう。
翌日、男性が凍え死んでいるのを発見したスヴェン、
死体をどうしようか悩んでいるところにやってきたホルガー(以前働いてた肉屋の主人)。
パーティに使う肉が足りないから分けてくれと言うホルガーに死体の片足を売ってしまう。

ホルガーが帰った後、店にやってきたビャンはその事実を知って怒りながらも、
死体の残りを粉砕機にかけてしまう。。。。

粉砕機にかけた肉をどうするか、悩む2人は、
肉を小さくまとめてマリネにして「チキーウィッキー」という名前で売ってみる。
と、マリネが大好評で、店はあっという間に大繁盛。

大繁盛に喜びつつも、肉がなくなってしまい悩む2人。

そんな時現れたのが店を紹介した太った不動産屋、
スヴェンは葛藤しながら不動産が冷凍庫に入ったところで扉を閉めてしまう。。。

不動産屋の肉で作ったマリネは次々と売れていき、テレビで店が紹介されると
スヴェンを見捨てた妻がスヴェンに会いにくるが、元妻に未練のないスヴェンは
元妻を冷凍庫に連れて行き扉を閉めてしまう。

次から次へとマリネを作って店が繁盛するのを喜ぶ2人。

その頃、ホルガーの友人がマリネを食べて「この肉は死んだ妻の味がする」と言い出した。
飛行機の墜落事故で唯一生き残り、妻グレイジーの肉を食べて生きながらえた
友人の言葉を聞いたホルガーは食品局に2人の店を検査するよう要請する。
そして、2人の店に食品局が検査にやってきて冷凍庫に入っていく。。。

お店は? 2人はどうなってしまうのか。。。


怖い映画は非常に苦手なのですが、たまにはいいか、と借りてみたら
怖さは全くなくて逆に笑ってしまう映画でした。
作り方次第で十分怖くなる筈なのに笑えるのはキャラクター設定が大きな理由かも。

とにかく、異様な髪型のスヴェンが動くのを見ているだけで笑える上に、
陰気で汗かきという設定と合わせて見ると、スヴェンが何をしても笑えます。

 スヴェン役のマッツ・ミケルセン 髪型で雰囲気全然違います
また、陰気なスヴェンとヤク中のビャンという組み合わせも功を奏したというか、
友人という関係ではなく微妙なバランスでつながっている2人、
この人生から落ちこぼれ気味の2人が他人から認められたいが為に
行動が暴走していく様子も何となくながら共感できました。

爆笑という笑いではないものの、ぐふふっとブラックに笑いながら観て楽しめる
「フレッシュ・デリ」でありました。


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1340

とても面白そうな映画ですね!
今度見てみます。
by 1340 (2006-09-19 18:04) 

うつぼ

カラスさん、
ちょっとひねくれて観ると面白い映画です。
素直な人には向かないかもしれませんが。。。(笑)
といってもお勧めですのでゼヒ観て下さい。
by うつぼ (2006-09-19 22:47) 

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