「ヴァイオリンの怪人-ラカトシュ」を聴く [音楽・コンサート]
「ラカトシュ」のベスト盤を聴く。
「ヴァイオリンの怪人」こと、ロビー・ラカトシュ率いるグループ。
ヒゲがトレードマークのロビーです。
元々はジプシーヴァイオリンのラカトシュ、定番の中でも「ひばり」は超高速で高音の ヴァイオリンが本当に鳥のひばりが飛んでいるように聴こえる技巧的演奏。 「剣の舞」も超高速。かと思うと「だんご3兄弟」ではユーモアたっぷり。
3年前、すみだトリフォニーホールで行われたラカトシュのコンサートに行ったら 開演の19時ちょっと過ぎにはコンサートを開始し、 (普通のアーティストは10~15分くらい平気で遅れて開始するもんですが)、 汗だくだくになっても決して上着を脱がず、アンコールの声に4回も応じた結果、 3時間近い長丁場のコンサートとなってしまったものの、 彼らの旺盛なサービス精神と、心から音楽が好きなんだろうなあ、という心意気に 心底惚れました。
演奏中、決して上着は脱ぎません。
ロシア民謡の「二つのギター」もトレモロのピチカートが跳ねて飛んで超高速で 聞き惚れてしまう一曲だし、ロビー・ラカトシュ以外のアンサンブルメンバー、 ピアノやツィンバロム(女子十二楽房の後方メンバーが叩いている鉄琴のような楽器、 手の動くスピードが尋常でなく速い)の組合せで素晴らしい演奏になっていると思う。
私自身、このベスト盤CDをHMVのクラシックコーナーで購入したこともあり、 このグループのカテゴリーは「クラシック」だと思っているのだが、 ネットウォークマン用ソフトSONICSTAGEで読み込むと「ジャズ」との表示。 演奏曲目が、「ポストフレージング」というジャズのオリジナル曲もありながら、 「ハンガリー舞曲」から「だんご3兄弟」「トリッチ・トラッチ・ポルカ」まで、多岐に亘り、 カテゴリーがジャズと決めてしまうのは、ちょっと違和感あり。
クラシックにロマの血を上手くミックスした独特のワクワクするサウンドで、 次回日本に来たら必ずコンサートには是非行きたいと思うグループです。
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