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金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く [活字中毒のトモ]

金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く

金正日 隠された戦争―金日成の死と大量餓死の謎を解く

  • 作者: 萩原 遼
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 文庫



*読みごたえ  70 点
*コストパフォーマンス  80 点

Zu さんの 書評 を参考に購入した本。
購入してから数ヶ月寝かせていたので、熟成度高し(^^;

この手の本は、昔はハードカバーで高額な本しか見たことがなかったから
単行本の発刊から 2 年で文庫化されるなんて意外。
それだけ注目度が高いトピックなんでしょうかね。

元は「赤旗」の記者だった作者が
膨大な文献を丹念に読み、あらゆるツテを頼って
幾人もの重要人物に直接会い、
北朝鮮の真相に迫った 1 冊。

自分の足で、真相を確かめに行く人が書いた文章は
やはり緊迫感と説得力があります。
そのフットワークの軽さと危険を顧みない勇敢な姿勢に
敬意を表します。

この本に書かれていたとおり
金正日は、チャウシェスクのように
民衆によって撲殺されるのを恐れている、のだとすれば、
次はどんな手に打って出るのでしょう?
彼は、たぶん屈指の政治家です。
方向性は間違ってますが。

飢餓を発生させることにより、民衆の制圧に成功したので、
今度は軍の制圧強化でしょうか。
ただ、力による封じ込めは、
そのうち破綻するっていうのが常ですので・・・
彼も例外ではないと思います。

ですがアメリカは、6カ国協議で北朝鮮に譲歩した姿勢を見せつつ
沖縄の米軍基地にステルス機を配備しています。
また、協議で約束した重油や食料の支援も
実際に供給されたかどうか・・・?
朝鮮日報には、北朝鮮が韓国に「約束の米送れ」と
せっついているという記事があります。
実は、ぜんぜん譲歩していなくて、
逆に脅しを強化しているのでは?

この状態を利用して、
将軍様は軍の増強を図るのではないでしょうか。
「協議で決められたことはまったく守られていない。
周りは敵だらけだ」
とか何とか言って。

だから、北朝鮮の軍部でクーデターが起こったりしない限りは
しばらくこの膠着状態が続くと思われます。
国際的には、しばらくの間、静かなのでは?
もっとも、今年後半にクーデターが起こる という予測も出てますので
楽観はできませんが。

あら、書評から、ずいぶん話が飛んじゃったわ。


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