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「免許」奪還計画! vol.3 技能試験2nd・3rd [免許奪還計画]

05/01/11(火):仮免許技能試験2nd

準備運転に入った矢先、シートベルトを着けてない事に気づく!
「ちょっと停めます!」で着用。どんだけアガッてるんだ僕は!
初めてのトップバッター。緊張は前回の比ではない。

「・・・アセりすぎですよ? 落ち着いて?」

のっけからコレだから、あとはなし崩し的にダメダメ。
前回より短い距離でスタート地点へ。・・・ふごーかく。

05/01/13(木):仮免許技能試験3rd

3回連続して同じ教官さん。
この教官、目は合わしてくれないんだけど結構親身になって色々と話をしてくれる。
なんか憎めない、気さくなおっちゃんなのだ。
「・・・れえ? ○○さん、早いね? 前回って、ついこの前だったでしょ?」
鉄は熱いうちに打てっす! オス!」
「会社休んでタイヘンやねえ。 今日は落ち着いてね!」

コース発表後は慣れたもんで、喫煙所でスパスパやりながら集合時間までマップを
んぼーーっとながめる。今日のコースはちょいと複雑。

「・・・何回目ですか?」

振り返れば、社会人いちねんせいっぽいおにーさん。

「3回目だよん?」
「ははは、僕は7回目です・・・」
「何? 飛び込みさん? つかまちゃったさん? あ・飛び込みさんだろー?」
「はい。 飛び込みです」
「やっぱし。 ガッコに行ってないんだったら、そんなもんだよ。 乗ったコト
 ねーんだもん」
ですかあ? ですよね? ですよねー! 先輩たちは、あ、会社の先輩なんです
 けど、2回以上受けるのは恥だなんて言うんですよー?」
「・・・忘れてるだけだって。 難しいもん、コレ。 あ、僕は更新忘れ。
 いっちゃん恥ずかしいヤツ。 20年近く乗っててコレだもん。 恥ずかしくないよー?
 ってか、むしろ尊敬できるね。 ガッコ行かずに受けるなんて!」

聞けば24歳。眼中収納可能な生後6か月になった娘のパパさんでもある。
仕事で車に乗る必要がでてきたため、有給をつかいながらの受験。
リストラで減ってしまった営業の代役なのだそーだ。せちがらいはなしだ。

「ずばり、コツってなんなんですかね?」
「・・・3回目に聞くかー? ワラにすがっても、沈むだけやぞー?
「お願いします!」
「んー。 ・・・慣れるしかないなー? 会社の駐車場ってば、広い?」
「そこそこ広いです」
30歳以上で、違反とか事故の少ない上司っていてはる?」
「・・・課長がそうですね、たぶん
「その人に頼んで、同乗してもらい。 んで、駐車場をぐーるぐるまわるん」
「・・・頼みにくいですね・・・」
業務命令 なんやろー? なら、上司も嫌とは言えんのちゃうかー?」
「・・・ですよね? ですよね!」
20代はやめとき。 運転ヘタやし、教えるのもヘタやから
「やっぱり! 先輩の話じゃよくわからなかったんですよ
『がーーっとハンドル切って、どんっとブレーキ踏んで』って、もうさっぱりで」
「その時はココの車とおんなじよーな車に乗るんやで? サイズの違う車に慣れ
 ちゃうと、よけいにしんどくなるよー? 僕みたく」
「そーなんですか?」
「ずーーっと軽に載ってたから、車両感覚がズレてんのよ。ホラ、長さ・車幅ぜんぜん
 ちゃうでしょ?」
「・・・ああ! なるほど。・・・うわあっそりゃ、タイヘンですねえ!」

とても素直でまっすぐな青年だ。集合時間までいろいろとダベる。

本日は2番手。前回はトップバッターだったので、必要以上に緊張してしまった。
コースの難易度も運なら、テストの順番も運。結局この世は運まかせってコトかな。

トップバッターのおにいさんは、どことなくホリエモンを思わせる風貌で、そつなくコースを進む。
いたって上手。安心して見ていられる。
1回目の時のおっちゃんとは、緊張感が違う。

事件はT字路。 細い道から広い道へ合流し、左折するというところで起きた。
停止線が引かれてあるので、一時停止が原則。
止まって、発進しようとした時に右から車が接近。で、も一度停止。
一回目の停止がびみょー。なんか動いてた気もする。

「・・・きっちりと止まらんといかんよ」と教官。
「止まりましたよ?」
「減速と一時停止は違うんですよ?」
「止まったじゃないですか!」
「んー、・・・いいです。後で説明しましょう」

コースなかばでスタート地点へ、残念ながら不合格。
僕を降ろすと、教官と受験者でナニがダメだったのかの説明がはじまる。
・・・これがいっこーに、終らない。
もしもーし? 僕のコート車内なんで、めっちゃ寒いんですけど?

車内の声が聞こえてくるほど、車内の口論はヒートアップの展開。
納得いかない受験者はハンドルをどんっと叩き、車が揺れる。
気まずさと寒さに耐えることしばし。車内の口論は25分に及んだ。

どかんっ 物凄い勢いでドアをしめた受験者が、まっかな顔で帰っていく。
今日で3回目だけど、教官にあそこまで意見する受験者は初めてだ。
あの様子じゃ、納得してはいまい。

「ごめんね! ○○さん、待たせたね! どうぞ、乗って乗って!」

車内に入ると直ぐにエンジンをかけるよう指示があり、暖房がうなりだす。
こごえた僕があったまるようにとのハカライだろう。

「・・・タイヘンなお仕事ですねえ?」
「合格させてあげたいんやけどね。ちゃんと分ってもらって、出来るようになって
 もらわないと。事故に遭うのも、キップきられるのもご本人さんだし・・・。
 あったまったら言って下さい。寒かったでしょう」

やっぱり目を合わせないのだが、良いおっちゃんだ。

試験はスムーズに進んだ。
踏み切り進入も通過し、あと200メートルといった所でスタート地点へ。
残念。3度目の正直にならず。・・・不合格。

右左折前の斜線変更に問題アリと指摘を受ける。
ボードに用意した白紙を、まっくろになるくらいイラストを書き込んでの説明。
このおっちゃんは、合格者が事故に遭わないよう祈りながら仕事してる。
・・・そんな気がした。
今、にっぽんに足りないプロの責任感を久しぶりに見た。

「もうちょっとです。あとちょっとで合格できますよ。今日の事忘れないで」

次回チャレンジの予約を済ませ、支払い窓口へ向かう。
窓口のおばちゃんはいつも、申し訳なさそーな表情を浮かべつつ激励をくれる。

「残念やったね。でもだいじょぶ! 次こそ合格よ! 応援してるからね」

わかってらっしゃる。誰一人「頑張れ!」とは言わない。
・・・頑張ってるもんね。

技能試験に関しては、個人個人の運転レベルが問われるので「こーしたら合格」
とゆーものが具体的にはない。教本に書かれたとーりの安全運転できるかどーか。
こと僕のよーに「取り直し」の場合は、今までの運転で身に付いてしまったクセが
合否を大きく左右する。
身内その他第3者から、好きなことを言われるが、彼らとて技能試験を受ければ
まず一発合格はできないことだろう。・・・受けてみりゃわかる。ホント。マジで。

社会でもまれた末の「上手な運転」と教本に書かれた「安全運転」とはかくも
かけ離れているのだ。・・・現実と理想だから。

ここはできるだけ謙虚になって、自分の運転の悪いクセを発見してもらい、指摘
して頂いて、素直に修正していくのが一番の早道といえるだろー。
とはいえ、4回ともなるとさすがにちょいとヘコんじゃうが・・・。


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のぶ

試験場にボードとレポート用紙持参。
いつもかりかりとナニか書いてるヘンな受験者、それが僕でした。
どうせなら出来るだけリアルに書きたいし、同じ境遇の人が読んだ
際、役に立ちたいですから。
ブログ内の時間と現実時間とのズレが広くなればなるほど、記憶も
薄れてきちゃうので今必死で追いつこうとしてます。
by のぶ (2005-03-12 19:57) 

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