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パリの銀器「ピュイフォルカ」 [2007年パリ]

ピュイフォルカ(PUIFORCAT)は1820年創業、
フランスの伝統的な手作りシルバーウェアーの老舗です。

パリの金銀細工師エミール・ピュイフォルカの3代目として生まれたジャン・ピュイフォルカは、
1925年以降、シャープな直線と円形をあわせた
アールデコのシンプルかつ優美な銀器を数多くデザインしました。



↑は今回パリで購入したノルマンディー(NORMANDIE)というシリーズのもので、
1934年に大西洋を横断していた豪華客船の
ファーストクラスのダイニングのためにジャン・ピュイフォルカによってデザインされたものです。
創業以来のピュイフォルカ独特なかわいい丸みを帯びたシェイプと、
ジャンのシャープなアールデコデザインが見事にマッチしています。

このシリーズはプレートと言って銀メッキですが、
エリゼ宮で使われているような、
スターリングシルバーと言う銀ムクのものもあります。
純銀の方が細かい細工が出来るそうです。まぁここは身分相応で!

ノルマンディーといえばカッサンドルの客船ポスターが有名ですが、
1935年に処女航海を果たしたこの客船の内装には、
ルネ・ラリックやエドガー・ブラント、ジャン・デュパ等、
多くのアールデコ作家が参加しています。

 ノルマンディー号のポスター

パリのブティックは、
1925年アールデコ博の会場となったグラン・パレ界隈からほど近い、
公園に面した建物の1階にあります。

街区の角に設けられたエントランスへの見通しの良いアプローチを、
多少くすぐったい思いをして店内に入ると、
自然光をたっぷり受けて眩しく光るシルバーウェアーが迎えてくれます。
ガイドブックにあまり載っていないせいか、
しばらくむさぼり眺め回していましたが、
他にお客さんの出入りはありませんでした。

2005年にはエルメスの傘下で東京丸の内に出店していますが、
カトラリーのラインナップは同じようです。
それから、
銀座のレストラン「ロオジエ」でも使っているそうです、
そういえばエントランスの雰囲気はアールデコだったような。(入った事はありませんが

PUIFORCAT
48, avenue Gabriel 75008 PARIS
tel. : 01 45 63 10 10


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