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パリの建物「マレ-ステヴァン通り」 [2007年パリ]


1927年パリの16区、
ル・コルビュジェラ・ロシュ邸にも近い、
閑静な高級アパートが建ち並ぶ場所に建ったこの一連の建物は、
ロベール・マレ-ステヴァンの設計で、
建物が面する街路には袋小路ですがRue Mallet Stevens(マレ-ステヴァン通り)と、
設計者の名前が付けられています。
通りに面した6棟の住宅で構成されていて、
セットバックした外壁の足元には共通のギザギザ模様があるなど、
形態的にも、統一感を図っている感じです。

↓彫刻家ジャン、ジョエル・マルテル兄弟邸、奥の木の裏はライフェンベルグ邸

手前のマルテル兄弟邸は、最近手直しをしたらしく、すっかりきれいになっていて、
完成当時に近い印象です。
他の建物はちょっと疲れた感じでしたが、
80年前の建物を普通に住んで使っているのはさすがです。

↓完成当時のマルテル兄弟のアトリエ
 アールデコの彫刻がいっぱい、大きな高窓が印象的です。


↓スチール製の家具やプレハブ住宅で有名なジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)が、 
  若き日にグリル等金属部分の作家として参加しています。


↓ライフェンベルグ邸の色を使わず模様の組み合わせで作ったステンドグラスは、
 ルイ・バリエ(Louis Barillet)によるもの


マレ-ステヴァンは建築以外にも1923年には前衛映画「イニューメン」のセットをデザインしたり、
1929年には初代近代美術家連合の会長となっています。
彼の周りに多くのアーティストが集まり、
やがてそれぞれの道で活躍していった様子が感じられます。

マレ-ステヴァン通りの住宅
8,rue Mallet Stevens 75016 Paris


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