SSブログ

勢いだけで東京に行く:「各党討論会」感想・会場に着くまで [ブロガー懇談会関連]

注:この記事は私が8月31日に行われた「各党討論会」会場に着くまでの旅行記であり、討論会自体のレポートではありません。それはまた別の記事になっています。→各党の主張 →各党議員さんの印象 →討論・自民vs民主 →討論・それ以外 →後記

 一応この記事は帰還しました:「各党討論会」感想・前記から続いています。

 「おうちに着くまでが遠足です」を信条とするものと致しましては、当然のごとく会場に着くまでも遠足なわけです。なのでこのレポートは、私が討論会会場に到着するまでから始まります。遠足気分で行ったのか?というツッコミに対しましては、いやまったくそのとおりです。はっはっはー。


 それはある日(8月30日)、私が英語の塾に出かけて「うおっしゃあっ、これなら合格の芽も出るッ」と思い上がり、ついでにスーパーに寄って好きなレトルトカレーが半額の札張られていることを発見し、つかの間大喜びしたものの冷静になって考えるとこれは在庫処分であり、よくみたら隅に「8.31」なんつーシールが貼られているのであり、ってことは今月いっぱいで売場から姿を消すのかっという推測が成り立ち、とりあえずしばし考えた後4つほど買いだめすることにして、帰宅した後でした。
 前フリ長いよと言われそうですが、そういう何気ない日常から始まったわけです。

 帰宅して当然のごとくパソコンを立ち上げネットにつなぎ(ここら辺がネット中毒者)、まずYahoo!ニュースチェックとメールチェック。そうして舞い込んだ一通のメール。そこには「もしかしたら連絡が行っているかもしれませんが、またブログ/メルマガ読者を呼んでの懇談会が開かれるそうです」という主旨のことが書かれていました。で、「出席の希望があれば、事務局に連絡して**(お名前は伏せさせていただきます)から誘いがあったと確認してみてください」と書いてあったのです。

 即座に行くべきだと思いました。まず第一に参加者一覧表をまとめたときに、「自民党さん、私も呼んで下さーい」とか書いた経緯があります。人間、自分の発言には責任を持つべきです。少なくとも私はそう考えております。まあ別に自民党さんは呼んでいないのですが、そう書いたからこそ今回のお誘いが横側からあったわけで、やっぱりこれは責任取るべきことです。
 第二にこれはチャンスだと思いました。どう考えてもこれはチャンスです。だって普通に考えてうちのようなブログが自民党さんの目にとまり、お誘いメールが来るなんてあり得ないわけです。一日の閲覧者数はこの機会ですから明らかにしておきますと、せいぜいのべ人数で200人(最近増えているけど500人程度)。前回呼ばれたような方々とは桁が二つほど違います。・・・でも今回チャンスをもらった。それは手を伸ばせばすぐそこに届くところにある。それならすさまじい勢いでかっさらうべきではないかと、そう直感したのです。


 で、人間勢いが大切です。あんまり冷静になると、私のような人見知りで石橋を叩いて渡らないことを信条とする常識人の引っ込み思案が(ツッコミ禁止)、自民党の広報事務局に電話するなんてできないわけです。
 なのでメールを読んで驚いた勢いのまま、自動的に手元の電話に手を伸ばし、番号をプッシュしました。そして頭の中で何を言うべきか素早く原稿をまとめます。・・・といっても、結局「あ、あの○○と申しますが、今回政策討論会がブログ作者も呼んで行われるとのことで、**様からお誘いをいただいたんですけど、参加したいんですけど・・・」とかぶつぶつ言っていたのは、まー、人間所詮身の丈にあったことしか出来ないという証左ですね。はっはっはー。

 しかし広報の方は意外とあっさり受け入れてくださいました。はいどうぞ、と。ただ一応確認のために、そちらのブログアドレスと連絡先を教えてくださいと。口頭で言うのは面倒な種類のことですので、メールで連絡させてもらうことにしてメルアドを教えてもらいました。例のjimin@***なアドレスでした。
 そして電話を置いてすぐ、メールをしたためました。簡単に「先ほど電話でご連絡した○○ですが」から始まり、箇条書きに近い形でブログアドレス、連絡先(一応住所氏名電話番号まで記載)、誘いをいただいた方のお名前とその経緯(こういうつながりで面識をもらった)、で最後に「よろしくお願いします」でまとめました。
 ざっと見直して誤字がないかだけチェックして、送信ボタンをポチッとな。・・・こういうのは勢いが大切なんですよ。冷静になって考えると、「何バカなことやっているんだ」って理性がささやきますからねッ。


 で、次に実際に行く手はずを整えなくてはなりません。電話で「はい」と言われた時点で、参加は了承されたものと受け取ることにしました。
 えーとえーとと、ようやく勢いが解けてオロオロしつつ、まず始めにすべきことは新幹線の切符を取ることだよな、と。いやその前に家人に連絡か、と。そしてうちの家人は「はよーん」がタイトルで「突然ですが。明日、東京に行って来ます」だけが本文の携帯メールを受け取ることになったのです。・・・なんつーか、これを「いたずらですか?」と思わず「体力には気をつけてな~、帰還はいつ頃? #コミケか?」と尋ね返すうちの家人は、色んな意味で大物だと思います。コミケはとっくに終わったっちゅーねん(そういう問題じゃない)。

 それで彼には「これに出席するノラ。自由民主党広報本部「各党政策討論会」」などという、さらに追い打ちをかけるようなメールを出しつつ、私はJRのお出かけネットにアクセス。
 以前取得したIDどこだっけとメールボックスを漁りつつ、IDはすぐに見つかったのですがパスワードにどれを使ったかが思い出せず。結局普段自分が使っているパスワードを片っ端から入力してログイン・・・いやこのパスワード制については一回誰かが本気で考えるべきですよ。それはさておき。
 10時からの討論会に間に合うようにというと、9時東京着でいいのかなー。赤坂プリンスホテル(永田町)ってそう遠くじゃないはずだよな・・・という、曖昧な土地勘からとりあえず9:06分着の新大阪発東京行きのぞみ指定席券を予約しました。これより前になってくると、新幹線自体はあるのですが、そこに到着するまでのローカル線がやばくなってくるという事情もあります。私が住んでいるのは兵庫県の片田舎なのです。
 合わせてYahoo!の路線情報で新大阪行きまでのローカル線時刻表も検索していました。××駅の早朝5時過ぎに乗ればいいことが判明。ただしそこに行くまでのバスやJRじゃないさらなるローカル私鉄線は始発でも間に合いませんので、駅までは家人を拝み倒して車で送ってもらうことにしました。いやつくづく、私の住んでいる場所は田舎なのです。

 あとは何が必要かというと、明日の塾の予定キャンセルだなとぼんやり考えつつ、頭の中で受験に向けての勉強スケジュールを考え直し。明日は比較的キャンセルしてもいい授業内容で、明後日は塾はないというのが幸いしました。おお日頃の行いがいいとこんな天恵がとアホ炸裂させつつ、一方で「これはますます行くべきってことだよな」と自分を勇気づけ。

 そうしている間に自民党広報部さんから正式に出席了承のメールが届いていました。こちらからメールを送って約30分後。なんだか主観時間ではやたら長い30分でございましたですよ。・・・その間に広報部さんもうちのブログチェックなさったりしたんでしょうか。これも見ておられますかー(手を振り振り)←アホ。自民党広報部はそんなに暇じゃない、と思いたい。実際暇じゃないと思いますけれども。
 いやお忙しい中、どこの海のものとも山のものともつかないヤツの飛び入り参加を、快く受け入れてくださいまして、どうもありがとうございました。


 次はさらに現実的な身の回りのことです。着ていく服、履いていく靴、持っていくカバン、軍資金、そして名刺。

 ・・・名刺が必要だろうなとぼんやり考えました。前回の懇談会でも名刺交換会になったというのを読んでいましたし、私の名刺など誰ももらってくれない可能性もあるのですが、少なくとも声をおかけいただいた方とは現地でもお会いしたいと思っておりましたし、そうなると普通社会人として名刺は準備しておいて当たり前なわけです。
 そしてこの前フリでなんとなく察していただけたかもしれませんが、私は名刺を持っていないのですッ。・・・すいません。社会人失格ですいません。本当にスミマセン。一応個人として使う用の名刺は過去に作ったことはあるんですがー、その頃とは住所も変わっているし、ブログアドレスなんかも記載しないといけないし。ぎゃー。
 こういう時、都会ならすぐその場で名刺を作ってくれるところとか機械とかあるんでしょうけど、この田舎にそんなものはありません。東京に行ってからその場で作ることも一瞬考えましたが、現実的じゃない。で結局、自分で作るしかないなと。

 ストックしてあるプリンタ用紙から、適度に厚みがある紙を選択(フォトプリント紙)。筆王を立ち上げ、名刺デザインをポチ。それであーでもないこーでもないといじりつつ、即席の名刺を作成しました。社名などが入るべき部分には、うちのブログタイトルとURL、あとは名前その他の個人情報。ついでなのでうちのマーク(プロフィール欄のやつ)も入れてみたりしつつ、無駄に凝り性なので結構時間かけて作りました。
 そして印刷。そしておもむろに取り出すカッター。そうなんです。名刺用紙に印刷したわけではないですから、名刺大サイズには自分で切らないといけないのです。はっはっはー。・・・いやホント、社会人失格ですみません。
 そういうわけで微妙にサイズが揃っていない、多分水に濡れたら字が溶ける、情けなーい名刺が出来上がりました。しくしくしく。恥炸裂とはこのことだ。でもでも、今日の明日なんで仕方なかったんですよ・・・。だって、私の人生において今のところ名刺はいらないんですよ・・・。早く名刺が必要になるような身分になりたいですが、色々あるんっすよ・・・。あー(落ち込んだ)。

 でも会場について受付で真っ先に言われたことは、「では名刺を(出してください)」。作っておいてよかった、本当によかったです。ここで「ありません」とか言う羽目になっていたら、その場で逃げ帰りたかったに違いない。


 そういうわけで名刺については、解決していませんが解決しました。着ていく服はやっぱりスーツだろうな、と。第一印象は少しでもいい方向にしておいて損はないはずです。・・・名刺のことは聞かないで下さい。いや名刺は忘れよう。
 で、一応社会人失格な人間ではありますが、スーツは持っていました。でもインナーに着るシャツが・・・長袖しかなかったりー。おかしいな、どこかにあったはずと押入を漁りましたが結局発見できませんでしたので、上着は手に持って長袖シャツ一枚で、襟元の第一ボタンは開けてクールビズ風に着ていくことにしました。
 履いていく靴は本来パンプスで、持ってはいるんですが、私はすっごく靴擦れしやすい体質で、東京まで行って緊張する場所に入り込んで足元に不安を抱えたくなかったので、普段履きの革靴にすることに。一応変じゃないはずの靴です。あー、革靴履くのが趣味でよかった。
 カバンはA4サイズまでは楽に入る、大学通学に使っていたカバンを。

 他に薬だとかクレジットカードだとか、細々と用意しつつ、筆箱とノートも突っ込んでいくことにします。
 それからふと思い立って、いくつかの方面にメールをしました。まず呼んでいただいた方にはお礼のメール。それから、出来れば明日の機会に一度お会いしてご挨拶したいですという旨のメールと、携帯の連絡先を。


 その夜は緊張してあんまり眠れませんでした。それでもとにかく横になっていれば寝たのの半分くらいの意味はあるとどこかで読んだか見たのを思いだして、目を閉じてじっとしてました。頭の中では明日のことがぐーるぐる。

 で、あんまり眠れないうちに出発時間になりました。ネットとメールを軽くチェックして、顔洗って歯磨きしてお化粧して、ヴィダーインゼリーとカロリーメイトとにんにくキャプレットでドーピング。
 スーツに着替えて「変じゃないよね?」と家人に散々確認して、といってもうちの家人はあんまりアテにならないのですが(ヒドイ)、オッケーをもらってカバンの中身を最終チェックして、ゴー。

 まだ夜は明けていませんでした。人気のない駅まで送ってもらって、ホームでぼーっと立ちながら、ああ私はなんてバカなことをしているんだろうと、ちょっと冷静になってしまいました。でももちろんここまで来たら引き返せないわけです。そして引き返せないからこそ、自分も冷静になったりしたんです。
 電車の中では出来るだけ眠るようにしようと思いつつ、万が一乗り過ごしたらと怖くて(基本的に小心者)、不安の方が強かったですがそれでもうとうとと。そうしている間に夜も明けました。新大阪駅に立って、結構なにぎわいを見つつ「でもまだ朝の6時過ぎなんだよなー」と。皆さん元気ね、と夜型人間は家族連れなどの姿を見ながら思いました。

 朝早いのですでにホームに泊まっている新幹線に乗って、何度も自分の席がここでいいのか確認しつつ(しつこいようですが小心者)、席をちょっと後ろに倒して寝る体勢を整えます。そうして目を閉じました。例によって不安がぐるぐるであんまりぐっすりとというわけにはいきませんでしたが、それなりに眠れたと思います。途中一度携帯が鳴った時には飛び起きましたが、デッキまで出て話をして、戻ってくる時にサラリーマンな皆様が一斉に寝ている姿を見て、なんとなく笑えたことを覚えています。
 東京駅に着いた時には、意外と頭がすっきりしていることを確認。ああ眠れたなと思いました。


 そして東京駅。・・・私、ここにはのべ回数でそれなりに来ているはずなんですが、いまだに全貌が把握できないというか土地勘がつかめません。隅でこそこそ街ナビマップルを開いて、有楽町駅まで行けばいいこと、そこから地下鉄であることを確認します。
 ・・・で、有楽町まで一駅といえどどうやっていけばいいの?となるのが地方者。や、山手線?とか確認しつつ、で山手線のどっち向きに乗ったらいいのーとか分からなくなるのが地方者。まあ隣の駅でしたので、駅標(○○←東京―××という看板)で、なんとかしました。

 有楽町駅では看板に従って営団地下鉄(東京メトロ)の駅に歩きます。そして有楽町線のホームに立ちつつ、時間を見て間に合うかなとちょっと焦る。またそういう時に限って、何かトラブルがあったらしく反対側の電車はひっきりなしに発車しているのに、こっち側は来ないのです。ああ、無理してでももうちょっと早く来るんだったと焦りつつ、来た電車に乗って、まわりの方々を観察。みなさん結構クールビズです。

 永田町駅に降り立ち、赤プリ(赤坂プリンスホテル)なんだから案内表に載っているよなと思いつつ確認。ちゃんと載っていましたので、その番号の出口に向かって歩きます。結構距離がありましたので、自然と早足になりました。そして地上へ。

 うむ、ワカラン。こんなでっかいビルばっかり立っていて視界がさえぎられて、車がごーごー走っている場所に放り出されても、田舎者はどっちが北なのかすら分からないっ。
 地図看板とかないのー?と周辺をうろうろ見たあげく、なかったのでここは大人しく人を掴まえて聞くことにします。ベンチに座って休んでおられる方に、「あのー、すみません」と精一杯にこやかな笑顔を作りつつ(それが逆に怪しいという話もある)、「赤坂プリンスホテルはどこでしょうか」と。「そっち(手で指す)へ歩いていったら大きな建物があるから」と教えていただき、「ありがとうございました」と頭を下げて、ゴーです。

 確かにそちらの方向に歩いて、一つ目の前の大きな建物を越えたら、写真で見た赤プリの高層タワーがそびえていました。おお、これが赤プリかーととりあえず感動しておくことにします。で、どっから入ればいいの?となんとなく人の流れに従って歩きつつ、フェンダーミラーの黒塗りクラウンなんてのがすぐ近くを走っていくのを見て、思わず後部座席の人に目がいきます。・・・分かりませんでしたけど、あれは誰か議員さんだったのでしょうか。


 門を入ってすぐに会場である別館が目の前にありました。なるべく普通の顔をしてあるいていくことにします。ドアマンの方が「5階(討論会会場)へどうぞ」と案内していらっしゃいました。エレベーターでは記者やカメラマンらしき方と乗り合わせます。「一応ね」とかぶつぶつ声が聞こえてきます。うー、とこのあたりで早くも雰囲気に気圧されそうになりました。

 五階で降りて目の前に受付。「ブログの○○ですが」と言ったら「はい」と分かったようにうなずかれ、「名刺を出していただけますか」と言われたのですが、プロは別に名乗らなくても名刺だけさっと渡して行くんだろーなとかヒガみました。とことん暗い性格です。いやまあそれはいいんですけど。
 横に各党のマニフェストがつんであったので、一部ずつもらって会場へ。正面に段があって、取材席は大学の講義室のように長方形の机を放射状にならべて作ってあります。「ああ、講義と思えばいいんだな」と、私はそう考えることにしました。となると大体確保するのは前の方、でも最前列じゃなく前から2番目程度で、机の一番端で見晴らしのいい場所です。

 その後、たむたむさんに声をかけていただいて、花岡さんともご紹介いただきましてご挨拶させていただきました。とりあえず名刺交換してもらい、「ブログはすごいよ」という話を少し伺って、会場の方が「では始まりますので」とアナウンスされたので、それぞれ元の席へ。

 いよいよ討論会です。それについてのレポートは、下記をご覧下さい。


 「各党討論会」感想シリーズ
  明日の「各党政策討論会」:えーと、行ってきます
  帰還しました:「各党討論会」感想・前記
  勢いだけで東京に行く:「各党討論会」感想・会場に着くまで
  ・大政党の洗練度と小政党の悲哀:「各党討論会」感想・各党の主張
  ・ヤジと個性と衆参と:「各党討論会」感想・各党議員さんの印象
  ・ザ・直接対決:「各党討論会」感想・自民vs民主の討論
  ・交差する思惑:「各党討論会」感想・自民民主以外の討論
  種をまく―ブログの可能性について:「各党討論会」感想・後記


nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行・地域(旧テーマ)

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。