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「オーシャンズ12」:リピーター向け映画 [映画]

 実は先日一度観ていてこれが2度目の鑑賞でしたが、2度目の方が楽しめるというタイプの映画でした。とても細かい伏線が張り巡らされているので、全部分かってからあらためてもう一度見た方が色んな発見があって楽しいのですよ。
 もっともその伏線のほとんどは本筋というわけでもなく、またあまりにささやか過ぎるがゆえに、明らかにリピーター向けじゃないかという気はします。一度観ただけではかなり不親切な映画だったのは確かです。
 前作の分かりやすいエンターテイメント性とは、結構おもむきを変えてきたなという印象でした。今回はもっとひねくれているというか、分かる人だけ分かってくれればいい的、よく言えば開き直り、悪くいえば閉鎖性(あるいは自己満足)を感じます。多くを語らず飛び石のように話が進んでいく、それに付き合って楽しめるかですね。またそれをスタイリッシュだと感じられるか。
 このシリーズ最大の魅力である豪華なスターが楽しそうに競演しているという基本のコンセプトは同じなんですけど。

  リラックスしきった表情のジョージ・クルーニーやブラッド・ピット、「ボーン・アイデンティティ」シリーズとは一転して後輩いじられキャラのマッド・デイモン、相変わらずお美しいキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、そしてマフィアルックがとっても素敵なアンディ・ガルシア(ステッキ使いやピアノもたまらん)と、好きな俳優さんがいっぱいでウハウハでした。今回のライバル役ヴァンサン・カッセルも、スカした貴族ぶりとその裏にちょっと見せる屈折やダークさが素敵で、この人の映画はこれからいくつか借りてみようと思いましたですよ(初めて知ったのですがモニカ・ベルッチの夫さんで夫婦競演も多いみたいですね)。

 気が早い話ですが、この映画もDVD化が楽しみです。前作「オーシャンズ11」はレンタルDVDでも観たのですが、そこに収録されていたキャストのコメンタリーがとてもよかったのです。ブラッド・ピット、アンディ・ガルシア、マッド・デイモンがコメントをしているんですが、ブラピがとにかくサービス精神旺盛に喋りまくってくれて、現場の裏話やここはどういうつもりで演じたかなど聞きたい話が満載で、とても個人的好感度上昇しましたですよ。あー、でも、このDVDまでは買わないぞ(お金足りないッ)。レンタルだ、レンタルっ。これでレンタル版はコメンタリー収録無しだったら・・・泣きます。
 追記:その後、そもそもコメンタリがないということが発覚。……泣きました。

オーシャンズ 12 特別版 (初回限定 BOX仕様)

オーシャンズ 12 特別版 (初回限定 BOX仕様)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: DVD

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