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新興宗教 [雑記]

 いろいろ親戚上の付き合いもあり、ちょっと山の中に行ってきました。朝早くに起きてたくさん車に乗って歩いてお子様がいて山奥で正座して法事して、なんだかとっても疲れましたですよ。帰ってきた今日はひたすら寝ていました。ここまで疲れるとは自分でも意外です。

 しかし面白いこともありました。某新興宗教の総本山に行って来たのですが、街一つが丸ごとその宗教色に染まっていてですね。本殿を始めとする各種施設の呼び方や、礼拝のやり方、信徒の呼び方や階級、一つの作られた世界に「SFみたいだ」と感心したのです。……なにか間違えている感想かも。
 新興宗教といっても作られてから150年くらい経っているので、そこそこにこなれてはいるはずなのですが、建物の様式は仏教が基本でそこに中途半端に神道も取り入れ、総じて年代もばらばらのものをつぎはぎしましたという感じでどーなのかと思ったり。まあ、宗教がらみじゃなくても新しい文化を創ろうと思ったら、150年くらいではまだまだオリジナリティってのは出ないのかもしれません。なんでも最初は模倣からですしね。
 お説教を聞く機会もあったんですけど、これがまた、あまりにも新興宗教のテンプレートにのっとっていて驚きました。教祖様への比重の大きさだとか、自分たちの正当性を主張する根拠だとか……。短い中でもいくつも矛盾する点や突っ込み所があって、またそうじゃなくてもいかにも一人の人間(教祖)が考えましたという感じがありありで、とにかく洗練されていなくて、150年の歴史があってもこの程度なのかという衝撃が。

 信仰というのは論理的整合性なんかではなく、また既存の宗教とは違うオリジナリティというものも実のところ求められていないのかと思ったり、というかこうやって分析してしまっている所でまだまだ私は理解が足りない・そもそも理解しようという姿勢ではないんだろうなと反省したり。色々考えさせられましたですよ。
 いや別に信仰する気はないのですが、そういうものを作り出す・また必要とする人間の心というものは知りたい。……そんな考え方がすでに傲慢だなとも思うのですが。宗教を目前にすると、いろいろと自分に恥じ入るところが多くて……それもあって疲れたのかもしれません。


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