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繰り返し視聴:「新選組!」竜馬暗殺 [テレビ番組]

 今日は大河ドラマの日です。龍馬暗殺。一度見た印象では、思っていたよりあっさり終わったなあと。犯人についても散々気を持たせた割にはオーソドックスでしたし、暗殺シーンもあまりひねりはなかった。
 というわけでハイビジョン視聴をした時点ではまあまあだったかなという感想だったのですが、微熱を出したのでぼけーっと二時間後の総合での放送も見ていたら、「いや、もっといい」という感想に変わりました。

 犯人自体は最近の説に従った優等生的回答ですが、ドラマとしてはそこに至るまでの道筋で各勢力の思惑をちゃんと説明し、因果を盛り込み、引っかけも用意してある。答えが先にあって道筋を作ったとして、工夫が凝らされていると思います。三谷作品を見ていてよく思いますが、綺麗に編み込まれたヒモみたいなシナリオだよなあと。
 暗殺シーンは二度目を見ると、時間の流れ方が何か違うんですよね。一度目は多分集中しているので実際の時間より長く感じたものが、二度目だと(主観で)早く流れていってより全体の流れが掴めるというか。あと、どこに集中すればいいのかが分かっているので緩急が付きます。そうして見ると、このあっさり加減がしみじみと染みるというか。実際の事件もこんなものだったのかなあと、リアリティを感じたりもしました。

 ただドラマの作り方として、一度見ただけで味わい尽くせるように作るか、繰り返しを想定して作るのかということは、最近よく考えることなのです。テレビというのは本来一度しか見ないことを想定すべきものかと思うのですが、今では映画すら繰り返し(リピーター)を想定して凝った作りにしたりしますしね(映画はDVD普及も大きいと思いますが)。
 この大河は日常一日だけで地上波デジタル、ハイビジョン、総合、BS2と四度放送して、さらに再放送もありますから、録画していなくても繰り返し見る人はいそうです。三谷ドラマは大体において繰り返し傾向で作られている気がしますが……これは氏が舞台出身であることと関係するのでしょうか。
 テレビだと、HDDレコーダーの普及がキーを握るかなあと思っています。自分が買ってみて分かりましたが、HDDレコーダーは便利です。ちょっとでも気になった番組はとにかく録画して、時間のある時に見る、気に入ったらDVDに焼くという作業がスムーズに行えます。
 もちろん一度見ただけで消したり、録画はしたけど見ないということも多々あるんですが、とにかく一度は録画するという過程が、とてもハードルが低い。これにデジタル放送が加わると、テレビ画面で番組表を見てボタン一つで予約できますからよけいです(デジタルじゃなくてもPCなら可能)。
 とすると、やはりこれからは繰り返し視聴を想定した作りがますます増えるのかなあと。そんなことをぐだぐだ考えながら。気持ち悪さにソファに沈没。いい加減落ち着け、この親知らず跡ッ。


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