カーズ：moromoro_tomoart：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

カーズ　[洋画レビュー] [編集]

カーズ（監督：ジョン・ラセター）

野心溢れる新人レーサーのマックイーン。今日のレースで今シーズンのチャンピオンが決まる！と思ったら、ベテランチャンピオンレーサー・キングと万年2位のチックヒックスと3台が同着1位！？1週間後に再レースとなり、会場に向かうが、ひょんなことから廃れ果てた街に迷い込んでしまう。そこには今までマックイーンが住んでいた世界とは全く価値観が違う住人達がおり、マックイーンも彼らとのふれあいから忘れかけていた大事なものを思い出して行く・・・。
さぁ、最後のレース、マックイーンは優勝して『ピストンカップ』を獲得出来るのか！？

ピクサーの作品はどれも普遍的なテーマがあるが、今回は『仲間』か。これは今回6年ぶりの監督作となるジョン・ラセターが一貫して描いて来た事（トイストーリー1＆2やバグズ・ライフ）。
「トイ・ストーリー1＆2」はとても面白かった（「バグズ・ライフ」はあんまり真剣に見てないが・・・・）のだが、監督が変わった「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」と、自分的には今イチだった（「Mr.インクレディブル」は題材的にワタシ好みだった事もあり、結構面白かったが）。

「カーズ」は題材的にも好きだし「トイ・ストーリー」の監督と言う事で、劇場公開の時に期待して観に行ったのだが、これが期待に違わぬ面白さ！
ストーリーが良く出来ていて笑えて泣けるのは、ラセター監督ならもはや当然と言ってもいいが、更に個々のキャラ、特に脇役が立っていて感情移入し易い！準主役のメーターはもちろん、ルイジやグイド、シェリフやフィルモア、レッド、そしてトレーラーのマックやキング、チックヒックスに至るまで、どのキャラクターも一人（一台？）として同じ傾向のキャラはいない。外見のクルマの選定も含めて本当に良く出来ているし、それぞれがしっかりとストーリーとかみ合っているのにも驚かされる。
映像面ではCG技術もスゴい進歩。車の塗装の、テカリに加えて微妙な透明感が表現されていて、アップなんかもとてもキレイ。いやもう360°隙がない。

この映像面は本当に劇場で観ると感動するのだが残念ながらそれは無理。でも今ではビデオテープを超えるDVDというメディアがある！パチパチ！！
「カーズ」はホントに映像面も堪能するのにぴったりの題材ですから、なるべく良い映像環境で見ることをお薦めします。逆に言うと、いい映像装置を持ってるなら、カーズ見るとニヤニヤ出来るかもw

さて、こんな完成度に到達してしまって、いったい次は何を見せてくれるんでしょうか、ピクサーさん。ディズニー傘下になって、これからもジョブズ閣下と共に動向から目が離せませんな（爆）。