デスノート the Last name [邦画レビュー]
デスノート the Last name(監督:金子修介)
宣言通り、観てきました。
前編で、キラの秘密を恋人を殺しても守ったライト。風雲急を告げるエルとの頭脳戦に、第2のキラ、弥海砂が現れる。エルに対して、自分を監禁してキラでない事を証明してくれと言うライト。弥海砂と共に監禁されたライトには、ある周到なプランがあったのだ。そして第3のキラが現れる・・・。
今回は結構マシでした。というのも、当然ながら解決に向かって、漫画版とストーリーが乖離して行く(とこちらが想像している)ので、映画として先が読めなかったから。「Vフォー・ヴェンデッタ」の時も書いたけど、ストーリー展開の先が読めないというのは、単純にして一番ワクワクするのだ。その意味では今回の後編は合格。お金払って、その分ちゃんと『お土産(結末)』を貰って帰れるのである。シアワセだなぁ。
とはいえ、監督は一緒だから、前編同様サスペンスフルではもちろんない(爆)。しかも、ヒネリを期待していたところで見事に何も無く、結構自分としてはズッコケた(汗)。またラストの盛り上がりでは当然ながら主要人物幾人かの死が描かれるのでお涙ちょうだい的なところも結構あるが、やはり全編に緊張感が足りないお陰で自分の気持ちが前がかりになって行けない(いわゆる乗ってない)から泣けない・・・・。フラガールではぼろ泣きだったのになぁ(笑)。
結局、前編を我慢して観た人の為の映画である(当然だが)。そして、漫画を読んだ人の方が楽しめる。なぜなら、漫画との微妙な違いを感じながら、関連性を追ってしまうが故に、それ自体がミスリードとなって、一層映画版のラストが「あ、なるほどね!」って感じで意表を突かれてしまうように感じたので。(ネタバレしたくないので分かり辛い表現ですが・・・・)
しかし、所詮ラストのみの映画になっているのが残念。サスペンスの演出がダサダサなのはもう致し方ないのだが、多分皆さん観た人は、「あーなると思ったのに!」「こーなると思ったのに!」と感じる場面が結構あると思う。ワンアイディアだけでなく、もう一ヒネリ二ヒネリする余地は充分あったのになぁ。
映画「デスノート」公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/deathnote/
〈追記〉いよいよDVD発売ですかね。後編も同時発売ですね。
DEATH NOTE デスノート the Last name
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2007/03/14
- メディア: DVD
映画がダメだった人も、原作は面白いですよ。ラストに物議をかもしましたが・・・・。
コメント 0